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レノボのソリューション・サーバー製品に関する技術情報、お役立ち情報をお届けします

vSANのバージョン間の機能差分について~ESXi5.x EOL対策~

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

本日は久しぶりにvSphereとvSANに関係するお話をしたいと思います。

vSphereに関してお話についてですが、すでにご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、実はESXi 5.xのEOLが近くなっています。以下の図を見て頂ければ一目瞭然ですが、ESXi5.0/5.1についてはTechnical Guidanceが2018/8/24で終了し、ESXi 5.5についてはGeneral Supportが2018/9/19で終了します。今からこちらの対策をされる方はそれほど多くないと思われますが、もしまだご存じでない方早めの対策をお願いします。

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ESX5.5を現在導入されている方は導入当初はvSANなどは機能面も含めて導入検討に至らなかったかと思います。今回ESXi 5.5からリプレースする場合は、仮想環境の規模にもよりますが、vSANを導入することもアリかと思います。

その前にESXi6.5以上にアップデートすることのメリットにも少し触れておきたいと思います。

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ESX6.5以降にすることでのメリットは何と言ってもパフォーマンスの強化です。もちろんハードウェアのリプレースすることで速くなることはもちろんですが、ハイパーバイザーもパフォーマンスが上がります。それに加えて暗号化対応でセキュリティ面やAPI対応で柔軟な運用が実現できています。

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次に挙げるメリットとしては、Predictive DRSなどのリソースの状況によりワークロードの利用方法を変化させることやProactive HAなどのアプリケーションレベルでも無停止を実現できるような機能がサポートしてきているからです。(vSANでは対応していないものもあります)

そのため、リプレースをきっかけでバージョンアップの恩恵を受けることがありますが、可能であればバージョンアップはリプレースする前でもやる意味は十分にあると思われます。

ではここからは、vSANの機能差分についてお話したいと思います。

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上図でvSAN 5.5/ vSAN 6.6/ vSAN 6.7のそれぞれについて機能対応についてまとめています。vSAN5.5の時代は単なるストレージとして機能しかありませんでした。今の機能対応から考えると当時に導入することのリスクはこれを見てわかると思います。

2016年の後半にvSAN 6.6が登場して、機能も強化されて多くのユーザが飛びついたと思われますが、WWで約50万社のVMwareのお客様から見て、導入済みはわずか14,000社程度(Nutanixはもうすぐ1万社)なので、HCIはまだまだこれからだと思いますので、どんどん提案していきましょう。

 

vSAN6.6で重複排除・圧縮、イレージャーコーディング、ストレッチクラスタなどの機能がサポート(オールフラッシュのみの機能もあります)しております。HTML5の対応についてもvSAN6.6で対応していますが、一部の機能でサポートしていなかったため、従来型のGUIを利用するシーンもありましたので、vSAN6.7になってからはかなりの使い勝手は上がっています。vSphere 6.7からはクラウド対応にもなってきているので、ハイブリッド環境(AWS)で利用できるようにもなっているので、利用シーンが広がってきているので、今からであれば最新版で導入するのも悪くないでしょう。

 

よろしくお願いします。

VeeamのAHV対応版を検証してみました

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

本日は先日リリースされたVeeamのAHV対応版を検証しました。

検証実施にあたりVeeam 西巻氏にご協力頂きましたことにお礼申し上げます。

昨年のNutnaixの.NEXTからリリースの話が出ていて待たされたこと一年してようやく先月(7/26)リリースされました。

これでようやくNutanixのハイパーバイザーであるAHV対応で主要ハイパーバイザーはすべて対応することできました。(XenServerは未対応) 

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AHVのテスト内容を説明する前に一度Veeamの基本構成をおさらいしておきましょう。

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Veeamの基本的な構成は以下のようなコンポーネントから構成されます。

・Veeam Backup & Replication Server(以下Veeam サーバで示します)

・Backup Proxy

・Veeam Repository

 今回のAHVで大きく機能が加わったのがこのProxy Serverになります。

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こちらがAHV(Proxy)対応に必要なシステム要件になります。

AOSは5.1.1以上で動作しますが、今回は最新バージョンのAOS5.8で検証しております。

ProxyはVMDKファイルで提供されておりますので、Prismのイメージサービスでインポートして利用します。AHV Proxyのスペックはマニュアル上は2vCPU/4GBメモリで動作すると記載があります。

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今回の検証の構成と検証内容は上記に記載します。

今回のAHV対応ではSnapshot連携も対応しているとのことですので、設定も入れて検証してみました。画面イメージは見づらい部分もありますがあらかじめご了承ください。

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まずProxyサーバのデプロイを行います。VMDKファイルをイメージとして登録してその後仮想マシンとして展開します。展開後は仮想マシンをPowerONします。

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起動したProxyサーバにターミナルでアクセスしてIPアドレスとポート番号を確認して、Webブラウザでアクセスします。(adminでログイン)

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Proxyサーバにログイン後は各種設定を行います。設定後は再度ログインを行います。

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ログインしなおすと、ライセンスがインストールされていないという警告画面が表示されますので、評価用ライセンスと合わせてダウンロードしたライセンスファイルを適用します。

 

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適用後はNutanix Clusterの登録を行います。

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ProxyサーバでManage Nutanix Clusterのメニューを選択してClusterの情報を登録します。登録後はClusterのIPアドレスとAOSのバージョンが表示されます。

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次にVeeam サーバの設定を行います。Veeamサーバの情報を登録するとIPアドレスとバージョン情報が表示されます。

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VeeamサーバのRepositoryを作成し、その後アクセス権を設定します。ユーザ単位にアクセスする必要がなければAllow to everyoneを選択してください。

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 バックアップJobの作成画面になります。こちらについては画面イメージをご参照ください。

 

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Jobを設定した後は、Jobを起動します。こちらの画面ですが、Read / Trasnferredの表示がありますが、こちらの数値で実際にデータ圧縮率が算出できます。何度かテストしましたが、約30%程度の効果はあります。

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こちらの画面は差分バックアップとVeeamサーバでのJobの実行結果の画面になります。Proxyサーバと同様の画面が表示されます。

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バックアップしたデータをレストアします。まずはProtected VMsから対象の仮想マシンを選択します。

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次にRecovery Pointを選択して、対象のデバイスを選択します。

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Restoreする理由を記載(Test Restoreなど)し、サマリが表示されます。

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レストアを実行します。レストア中は仮想マシンの電源が入っていない状態になりますが、終了後はPowerONを実行します。

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次にファイルサーバのレストアになります。こちらはProxyサーバではなく、Veeamサーバからオペレーションします。Restore PointについてもProxyサーバ同様に指定します。

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Restoreするファイルとフォルダを指定します。Explorerのを立ち上げて指定することも可能です。

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実行したJobなどのイベント情報をEventsから確認することができます。

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次にSnapshot連携について記載します。Snapshot連携については、Nutanix Guest Tools(NGT)を導入するがあります。Prismの仮想マシンのメニューからManage Guest Toolsをクリックして、SnapshotをEnableにしてください。

これを設定するバックアップする際に、仮想マシン側でスナップショットと連携してバックアップを行います。多少ではありますがバックアップ時間は短縮することができました。また、Proxyサーバについてはバックアップ中はメモリ利用率がほぼ100%に近い状態になります。メモリを増やすことで多少バックアップ時間の短縮はしたものの大きな効果は得られませんでした。

 

普通にAHVのバックアップで利用するには特に問題ないレベルだと思います。

是非、NutanixのバックアップはVeeamを選択してみてはいかがでしょうか。

 

よろしくお願いします。

SAP環境にNutanixは最適なんです!~Nutanix Solution for SAP on Lenovo HX Series~

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

本日はSAPとNutanixについてお話していきたいと思います。

この題材を見て、「NutanixにSAPなんて動かすことなんて何のメリットがあるの?」と思われる人がいるでしょう。実はSAPのHANAやS/4 HANAになってからアーキテクチャがスケールアウトになってきていることから、実はNutanixで動かすと非常に相性が良いのです。

まずはアーキテクチャをお話する前に、SAPに関するお話をしたいと思います。

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いきなりSAP HANA 2025年問題という項目が出てきてびっくりした人もいるかと思いますが、実はSAPは2015年にリリースした次世代ERPのS/4 HANAの時に既存の3rdパーティのDBや同梱しているパッケージの保守サポートを2025年で終了するというアナウンスを出しています。リリースしてから10年ということで時間があると思いきや、今からですと7年しかありません。もし次にSAPのリプレースがある場合は、別なERPに切り替えるか、HANAを前提にリプレースをかける必要があります。その際に意識する必要があるのが、HANAのアーキテクチャです。今までは3Tierでサーバ・ストレージの環境で構築するやり方が主流でしたが、SAPのビジネススタイルも変わってきており、サーバを並べたスケールアウト型になってきています。

ではここで、SAPとNutanixが本当に構成上問題ないのかどうかを含めて説明していきたいと思います。

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ここでSAPのOLTPとOLAP/DSSでNutanixの機能がいかにマッチしているかを説明しています。データローカリティによるランダムアクセスの高速化やデータ階層化、そしてスケーラブルなパフォーマンスとキャパシティ対応がいかに適しているかがわかります。もちろんサーバを並べることによるインフラのサイロ化の排除やSSD領域のホットデータの活用はさらに効果を上げています。

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また、本番環境から開発環境へのデータのクローンについても容易に実現できます。仮想化の環境であることから、仮想マシンがそれぞれ独立しているため、影響を与えることもありません。今後は基本仮想環境で構築することが前提であれば、そもそもハイパーバイザーの機能で提供されるため非常に操作は簡単です。

ここで、少しSAPのビジネスの考え方の変化について少し説明したいと思います。

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SAPはそもそもアプリケーションを提供しているのが今までスタイルでした。ただ、SAPをミッションクリティカルの環境で動作させるうえで本番環境・開発環境の自己修復機能や稼働時間の向上も重点に置かれることが多くなってきております。稼働時間が少なければ生産性も低下し、顧客からの信頼性も失います。そのようなところから、ハイパーコンバージドとの連携は不可欠であるということになっています。

また、サイジングも将来のワークロードの予測がつかないことからオーバーサイジングしがちであり、展開についても時間がかかり、DRも大がかりなのが今までシステムだったため、そういう意味でもハイパーコンバージドは非常にありがたいソリューションであると言えます。

ここからは、レノボの構成だとどうなるのかを少しお話したいと思います。

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今までハイパーコンバージドでSAPを・・・と言ってきましたが、実は対応しているのはアプリケーション(SAP Business SuiteとSAP NetWeaver Applications)の部分で、SAP HANA(DB)はまだNutanixの認定を受けておりません。そのため、現状はDB部分にあたる設備は物理サーバで構成する必要があります。(認定もそんなに遠い先ではありません)

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こちらはHANAのケースですが、もう少し広範囲でインフラを見てみるとハイパーコンバージドを前提と考えるとネットワークは通常10Gがベースになります。小・中規模であれば特に問題はないと思いますが、大規模で考えた場合、DBのパフォーマンスやレスポンスを考えるとNVMeなどのデバイスも必須になることから、25Gや40G(または100G)などのネットワークも検討する必要があります。

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次にアプリケーション側についてです。こちらは10Gのままで大丈夫ですが、ハイパーコンバージドでわざわざネットワーク帯域を分ける設計をするかどうかだと思いますので、もし可能であればHANA側のネットワークを合わせてもよいと思います。またレプリケーションについてもBCPのポリシー次第ですが、上図の考え方でよいと思います。Nutanixのスペックについては現状の認定されているものを記載しているため、現状はE5シリーズではなく、Goldなどのスペックになっております。

ここからはSAP環境で注意するべき点を記載したいと思います。

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サイジングするときの注意事項です。注意するべき点はCVMのリソースの割り当てや次のページに記載があるCPU/メモリ/NUMA機能などの話です。

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特にDBについてはメモリを共有させてパフォーマンスを上げる仕組み(NUMA)を利用しているため、こちらを利用しなければなりません。現状は物理サーバなのでNUMA機能をサポートしていれば問題ありませんが、今後は仮想上のNUMA機能(vNUMA)を利用していく必要があります。なお、現時点ではAHVは未サポートになります。

最後に記載しておきますが、もう一つ大事なのはCPUのオーバーサブスクリプションです。通常本番システム(CPUとメモリリソースを1:1に割り当てる)のCPUとメモリをオーバー サブスクライブしないというSAPのベストプラクティスに従うことを推奨します。QAシステムにおいてはオーバーサブスクライブは非推奨です。

開発とテストシステムにおいては、1.5~2:1のCPUオーバーサブスクリプションを使用できます。振る舞いの監視をベースに必要に応じて調整します。

 

今後はSAP HANA(DB)の認定されることが判明してから、こちらの続編を記載していきたいと思っております。

 

よろしくお願いいたします。

 

導入したHCI環境のパフォーマンスを調べてみよう!~NutanixのBenchmarkツール X-Rayのご紹介~

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

本日はNutanixのベンチマークツールのX-Rayをご紹介したいと思います。X-Rayは英訳するとX線ということになります。要はレントゲンのように中身がどのようになっているのかを調べるツールということです。今回はそのX-Rayの最新版がアップデートされたこともあり、記事にすることにしました。資料は一部Nutanix社のものを使用させていただいております。

 

まず、X-Rayはどのようなシーンで利用するのか?をご説明したいと思います。f:id:t_komiya:20180729100124p:plain

HCIを構築してみたものの、その環境が問題なく性能が出せているのか?仮想環境に何か悪影響を与えていないのか?実際に運用フェーズ移る前に確認しておきたいことがあると思います。そこで登場するのがベンチマークツールになると思いますが、通常のベンチマークツールはそれぞれのワークロードを想定して数値を自分でチューニングする必要があり、自分の好みに合うか合わないかがあると思います。こちらのX-RayはまさにNutanixの環境向けに作られたベンチマークツールと言っても過言ではありません。詳細は後程説明しますが、こちらのツールはNutanix以外にも他の環境との比較をしながらベンチマークの結果(シナリオが別途必要)を見ることができるようになっています。

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上記はNutanixの環境を構築して、運用フェーズに至るまでに必要なプロセスになります。様々なツールを使って構築するわけですが、今回のX-Rayは環境をテストする自動化ツールの位置づけになっています。実際にNutanixはストレージ設計はお任せのソリューションではあるものの、環境はお客様によって異なります。提案した構成が本当にパフォーマンス的に問題ないのかはやはり負荷をかけてみないとわかりません。本番になってから実はパフォーマンスが足りません・・・なんてことあったりすると思います。そのお困りごとをX-Rayは解消してくれます。

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ここでX-Rayについて少し説明いたします。X-Rayはパフォーマンスを測定したい環境の外部から負荷をかけるものです。そのため、Nutanixの環境一つしかない場合は利用できませんが、VMwareの環境があればOVAファイル展開することでX-Rayの仮想マシンが展開できます。(もちろんAHV用もあります)

X-Rayをインストールすると、いくつかの異なるシステムをテストおよび分析し、使用するための同等の情報を報告してくれます。

このアプリケーションは、実際のユースケースをカバーするテストシナリオを提供します。これらのユース・ケースは、パフォーマンス、データの完全性、可用性などの領域が異なるため、ハイパーコンバージド・プラットフォームに非常に適しています。

X-Rayのテストシナリオでは、次の領域がカバーされています。

注: X-Rayは、ターゲットごとに1度に1つのテストシナリオしか実行できません。

注: X-Rayは、4ノード未満のクラスタをサポートしていません。

可用性

X-Rayのテストでは、ワークロード中にハイパーコンバージドソリューションがノードの障害をどのように許容するかをテストします。一貫性のあるパフォーマンスと安定性により、システムの可用性と管理ファブリックの耐障害性がテストされます。

リアルなパフォーマンス

X-Rayは、システムのソリューションをテストして、混在したワークロードを処理します。ソリューションには、単一のノードでデータベースを実行し、複数のノードでVDIワークロードを同時に実行し、VMスナップショット、VDIブートストーム、VMプロビジョニング、および複数のワークロードまたは安定性を長期間にわたって混在させることができます。

機能セット

機能としては、VMプロビジョニング、重複排除、圧縮、VAAIサポート、ネイティブVMレベルのレプリケーション、ワンクリック・ソフトウェアとハ​​イパーバイザ・アップグレード、BIOS /ドライブ、複数のハイパーバイザとの互換性、および同じソリューションによるハイパーバイザ間の移行および変換機能が含まれています。

データの整合性

データの整合性は、データの紛失や破損をしないことが、ストレージデバイスやファイルシステムにとって重要です。このアプリケーションは、停電時またはコンポーネント障害時のデータの安全性をテストします。

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次にX-Rayのテストシナリオについてお話したいと思います。

X-Rayは通常は上記のシナリオを用意しております。一般的なOLTP、VDI、DSSなどを用意していますが、これ以外にもカスタム化されたシナリオがあります。X-Rayの3.0からシナリオはオープン化されており、GitHubなどでダウンロードできるようになっています。それではX-Rayでの出力結果を見てみましょう。

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良い結果と悪い結果を見比べるとわかりますが、負荷をかけたクラスタが正常であればIOPSも安定しますが、そうでなければ数値がばらつきます。その原因を追究するためにも一度このツールを利用して環境を確認する必要があると思います。

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次にカスタムシナリオについて説明します。

冒頭に他のHCIとの比較・・・という話もあったかと思いますが、他のHCIのシナリオは上記のURLにあります。Curieという名前がついていますが、X線ということから考えればキューリー夫人のことを指しているわけですね。

GitHubサイトのシナリオのフォルダとみるとYAMLのファイルがたくさんありますので、これらで必要なものをダウンロードして、X-Rayで設定すれば見ることができます。

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こちらはファイルの中身になります。記載する内容はVMの種類やワークロードなどを設定するようになっています。

 

Nutanixセットアップして、本番前に負荷かけて環境チェックするのもよいと思います。一度お試しください。

 

よろしくお願いします。

レノボが提供するソフトウェア選択型のNutanixノード~ThinkAgile HX認定ノードの登場!~

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

今回は技術的な内容ではなく、一般的な内容で投稿したいと思います。

本日7月24日にレノボからThinkAgile HX認定ノードが発表されました。こちらは従来のThinkAgile HXシリーズと何が違うかと申し上げますと、Nutanixのソフトウェアライセンスがハードウェアとは別提供されているものになります。市場ではすでにDELL社のXC Coreが同等製品になります。

レノボがこちらを取り扱うことにより、よりビジネスパートナー様がNutanixのビジネスをより主導権をもってプロジェクト化できることが特徴になります。製品としては仕様か変わることはなく、従来のアプライアンス(OEM)モデルと同様ですが、提供モデルが一部異なるものがございます。今回はThinkAgile HX認定ノードについて詳しくご説明したいと思います。

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まず、アプライアンス型のモデルと認定ノードの概要とこちらでご説明します。

違いの一つはライセンスです。アプライアンス型は製品購入時(ハードウェア)時にすでにバンドルされておりますが、認定ノードはライセンス(ライセンスキーだけ)を別で調達する必要があります。またライセンス体系も異なりますので十分注意する必要があります。

サポートについては、アプライアンスについては一元窓口というのは分かると思います。認定ノードの場合、ライセンスが別調達であることからサポートは直接Nutanix社に問い合わせと思われますが・・・・もちろんそのようなことも出来ますが、今回レノボの認定ノードの大きな特徴はライセンスが別調達でありながら一元窓口でも対応できるのが特徴です。こちらは後ほど図でご説明いたします。

認定ノードにはAHVがプリロードされておりますが、こちらはパートナー様で設定していただくことになります。もちろんESXやHyper-Vを導入することも可能です。導入については、パートナー様で導入することもできますが、レノボで導入する行うことも可能です。

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次にラインナップをします。先ほどもコメントしましたが、基本的にはアプライアンスモデルとほぼ一緒になります。ただ一点異なるのはXpressモデルの提供がありません。なぜXpressモデルが存在しないのか・・・それは認定ノードは中小規模モデルを対象にしていないからです。モデル名の末尾1桁が1が付くのが認定ノードの型番になります。

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また、アプライアンス・認定ノードについては上記のような違いもあります。ライセンスについては、Starterエディションが認定ノードではありません。Proエディションからの選択になりますので十分ご注意ください。

既存でアプライアンスを導入されているお客様についても、途中から認定ノードで購入しても同一クラスタの管理ができません。別クラスタの管理になりますので注意が必要です。アプライアンス・認定ノードの両クラスタを(単一画面で)管理するにはPrism Centralが必須になります。

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次に導入作業工程について少しお話したいと思います。

ここでは一例として、パートナー様で大型のVDI案件を受注したとします。そこで想定できる作業内容としては上記のようになるわけですが、今までのアプライアンスではハイパーバイザー・ストレージ部分までのインストールは請け負っていますが、ネットワークについてはパートナー様にお願いするケースがあり、レノボ・パートナー様との間での調整する内容が多くなったりします。

認定ノードに関しては、ハードウェアの設定からパートナー様にて作業を行うことができますので、パートナー様にてプロジェクトスケジュールを管理することも可能です。

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次にサポートフローを説明します。最初のほうに説明しているところはありますが、アプライアンスモデルはレノボは一元窓口になりますので、左側の一つの方式しかありません。ただし、認定ノードについてはソフトウェア別調達ということもあり、お客様(またはパートナー様)が直接レノボとNutanix社に問い合わせすることができます。しかしながら、障害内容によっては切り分けが難しいこともあります。その場合は、通常通り(アプライアンス同様)の保守が利用することができます。

仮にNutanix社に問い合わせた後にハードウェアの障害であった場合でも、Nutanix社からレノボへ取次ぎすることもできます。(基本的には上側のサポートがデフォルトになります)

 

最後にアプライアンスモデルと認定モデルがどのようなお客様に適しているのかをお伝えいたします。

 

アプライアンス:(レノボでの)迅速的な導入および単一窓口のサポートですぐに利用可能なソリューションを求めているSMBから大規模企業のお客様向け

⇒一元窓口サポートや小規模のNutanixの構成が希望(大規模も対応可能)

 

認定モデル:工場出荷時に事前設定のされていないNutanixソフトウェアや導入サービスを必要としていないお客様(製造大手,ISP)向け

⇒お客様自身で作業が可能で切り分けも自身で対応可能なお客様またはパートナー様(大規模向け)

 

ご不明な点等がございましたら、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズの営業までご相談ください。

宜しくお願い致します。

Nutanixのオブジェクトストレージのアーキテクチャについて

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

本日はNutanixのオブジェクトストレージについて記事を書いてみようと思います。

オブジェクトストレージについては、以前こちらのブログでLenovoでも取り扱っているオブジェクトストレージのDX8200Cについて記載しておりますが、今回はそのCloudianとの比較も含めてアーキテクチャのところを記載しております。(もちろん公開できる範囲でのお話です)

 

オブジェクトストレージ導入で容量制限から解放 ~ThinkAgile DX8200C (Cloudian Appliance)~ - LTN Blog 〜 Lenovo Technology Network 〜

 

まず一般的なオブジェクトストレージの特徴についてまとめてみました。

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オブジェクトストレージはファイルサーバのようなディレクトリ構造をしていないため、オブジェクトにアクセスするには一意のIDを利用してアクセスします。そのため、ディレクトリの深いところにあるファイルを探すには時間がかかりますし、容量制限もあったりします。オブジェクトストレージは容量の制約もなく(実施はありますがとてつもない容量なので無いに等しい)BigDataやIoTのデバイスのログ収集にも利用されることが多いです。アクセス方式については、HTTP(S)であることからPCだけではなく、スマートデバイスからもアクセスが可能です。

Nutanixと同様にスケールアウトに増設が可能なためシステム停止が必要ありません。(容量のリバランスには容量に比例して時間がかかるため、予め余裕を持った増設計画を立てる必要があります)

最後に、オブジェクトストレージは広域にデータ分散配置することが可能で、簡単にDR環境が構築できるところ特徴です。バックアップソフトを利用しなくてもファイルの退避はオブジェクトストレージそのもので可能です。

データの特性については以前に記事にも記載しておりますが、今回別に視点で載せています。参考程度に見ていただければと思います。

 

ここからはCloudian様のご提供資料からお話したいと思います。

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Cloudianのアーキテクチャはこのようになっており、管理画面のWeb GUIとオブジェクトストレージの機能を実現しているS3 ServerとAdmin Serverで構成されております。

S3サーバにてHTTPSのリクエストを受けて、該当のがいるを検索して最終的にレスポンスを返すわけですが、HTTPのヘッダの中にユーザ情報などを入れて検索できるようになっています。画像検索するときに人名・性別・年齢などを入れることにアプリケーションから簡単にアクセスできように開発もようにすることができます。(ファイルサーバの場合はディレクトリ指定などになるので、パス名が長くなってしまう)その検索機能を提供しているのが、NO SQLになります。CloudianのHyperstoreはそれ以外にもレプリケーション機能やイレージャーコーディングの機能を提供しています。

次にNutanixのオブジェクトストレージのアーキテクチャとCloudianのアーキテクチャを比べてみようと思います。また、CloudianはAWSが提供しているS3のAPIと9割以上互換性があり、業界の中ではS3に対して一番互換性が高い会社であると言われています。

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まずはNutanixのオブジェクトストレージのアーキテクチャになります。機能については今後リリース予定のこともありますので、詳細は今回は触れずリリースされてからお話したいと思います。非常にシンプルであると構成を見る限り分かりますが、ファイルサーバ(AFS)と同様でオブジェクトストレージ用の仮想マシン(OVM)が各ノードに存在しております。また、各オブジェクトストレージの仮想マシンへのアクセスについてはシングルネームスペースで定義する必要があります。

ストレージのインタフェースとしてCVMを利用します。つまりオブジェクトストレージとしての制御はOVMで行いますが、ストレージの機能としてはCVMからアクセスさせるようになります。

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Clodianの基本構成についてお話したいと思います。構成は3台が最小構成となりますのでNutanixとまったく同じですね。

管理用の画面のアクセスを行うためにWebブラウザからアクセスを行うCMCとS3 APIで作られたアプリでHTTPアクセスを行うS3/Adminサーバに2種類が存在します。この2台のサーバにアクセスするために、ロードバランサが必要となります。(ロードバランサが無い場合は固定IPアドレスでアクセスが必要となります)

これをしておかないと、保存するファイルが一意のサーバに限定されて保存されてしまうことから、容量が分散されないからです。そのため、オブジェクトストレージを利用する際は必ずロードバランサをご利用ください。

S3/Admin Serverでリクエスト受け付けた後は、ノード内のストレージデータを格納し、内部のデータベースと連携してIDを付与します。

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Prismからオブジェクトストレージを設定するためにはOVMの仮想マシンにアクセスすることになります。

CMCに相当するところはPrismになります。また、S3アプリからの通信はOVMで受けることになりますがOVMでリクエストを受ける際に先ほどと同様にロードバランサが必要となります。ストレージ部分については先ほども述べたとおりCVM経由のアクセスになります。(ファイルシステムはNutanixもCloudianもCassandraを利用しています)

ここで分かるように、Cloudianに比べると仮想マシンが一台多くなっていますのが特徴です。

 

今後は以下のような機能リリースされる予定です。今後機能紹介していきたいと思いますが、しばらくは現状のオブジェクトストレージベンダーとの仕様の差はかなりあると思われます。

・自動回復機能

・簡素化されたデータパス

・容量削減のためのイレージャーコーディング

S3 APIの互換性もどのくらいあるのかも知っておきたいですね。

 

宜しくお願い致します。

 

暗号化、Eraser Coding機能強化~AOS5.8の機能紹介~

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

本日は今週リリースされたAOS5.8の機能紹介をしたいと思います。

今回のAOS5.8の機能追加について、リリースノートで記載されている内容がありますので、そちらを紹介します。

Nutanix AOS & Prism Central Version 5.8 & Much More Released – VCDX56を参照

  • Nutanix Native Key Management Server for AOS based DAR Encryption
    • The key management operations like rekey, backup, and import are supported.
    • In this release, the native KMS option supported for AOS Software Encryption only (not for SED based encryption).
    • The native KMS requires a minimum of 3-node cluster.
  • Dual level Data-at-Rest Encryption
    • Both SEDs and AOS Software encryption same time
  • SAML Authentication Support in Prism Central
    • One identity provider can be configured.
    • The role mapping is restricted to individual users; groups are not supported.
    • Session timeouts are based on Prism Central only; the identify provider is not queried for session expiry.
  • Prism Element Image Management
  • Erasure Coding with Block Awareness

 

これをざっと見るとセキュリティ関連のアップデートがメインの内容となっています。

こちらの内容を一つずつ機能を紹介したいと思います。

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暗号化についてですが、1年前まではSEDドライブでの暗号化対応のみとなっていました。当時はUltimateライセンスを必要としていたことと、暗号化を希望するお客様がまだ少なかったこともあり、提案する機会はあまり多くありませんでした。

AOS5.5になって外部の鍵管理サーバを利用することで、ソフトウェアで暗号化対応されたこともありましたが、セットアップに少し厄介になっていました。(3rdパーティの鍵管理と大して変わらない)

今回のAOS5.8になり、ネイティブで鍵管理ができるようになり、暗号化がより利用しやすいものとなってきております。

これを実現することにSEDを利用しなくても暗号化が実現できることによりコスト削減と導入時間が短くなり、お客様にもメリットが出てくると思います。

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ソフトウェアのデータ暗号化についてですが、主な機能はイメージの通りですが、すべてのハイパーバイザーで利用できるのがポイントですね。

Proライセンスでも利用できるのも機能の訴求という点においても良いと思います。

セキュリティにおいても米国の連邦政府の基準に準拠しています。

今回AOS5.8で新規機能で対応したところはEKM(外部の鍵管理)からLKM(内部の鍵管理)に変換できることです。

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ローカルキーマネージャ(内部の鍵管理)についてですが、Prism CentralとCVMにビルとインされているので、そのまま利用できます。

また、こちらのLKMについては、ハードウェアの暗号化ドライブ(SED)では利用できないためご注意ください。

 

次にPrism Centralのアップデートについてお話したいと思います。

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こちらのアップデート内容としては、SAML(Security Assertion Markup Language)が対応したことです。これによりSSOをサポートすることになるので、Prism Centralが利用しやすくなります。

Government CAC Cardsは日本では利用しないと思いますが、CACというものについて調べてみると以下のような記載がありました。ご参考までに

https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSW2NF_9.0.1/com.ibm.ase.help.doc/topics/t_authenticate_with_cac.html

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Common Access Card は、米国で、現役の軍および政府職員、SR、国防総省職員、有資格請負業者により使用されている標準 ID です。 CAC を使用することにより、建物や管理スペースへの物理的アクセスが可能になり、DoD コンピューター・ネットワークおよびシステムにアクセスすることができます。CAC は、さまざまなスマート・カード・リーダーが装備されたコンピューターおよびネットワークへのアクセスに使用できます。 CAC をリーダーに挿入すると、デバイスはユーザーに PIN の入力を要求します。

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次にCalmのアップデートについて説明したいと思います。

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AOS5.8でもアップデートはありますが大きな内容はないため、逆に5.7がリリースされているPrismCentralのアップデート情報を記載しています。

ここで大きな内容としてゃ、Nutanixで構築されていないESXiのサポートとGCP(Google Cloud Platform)のサポートです。ハイブリッドクラウドの選択肢は増えてきて柔軟度が高くなってきているのが特徴です。

 

その他の情報も合わせてお知らせしたいと思います。

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こちらはアップグレードにおける制限事項になります。リリースノートに記載があります。アップグレードパスはURLの情報をご確認ください。

Hyper-Vのレプリケーション環境ではアップグレードしないような記載もありますので、該当の環境の方は要注意です。

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こちらについては、主に高密度モデルでの仕様の話になります。Block AwarenessとEraser Codingが両方利用できるのは大きなメリットですね。

あとハイパーバイザーとCVM間のトラフィックが高速化するとのことです。

 

以上、宜しくお願い致します。

NFSプロトコルおよびファイル監査も対応~AFS3.0の機能紹介~

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

AOS5.6のリリースからだいぶ日が経ってしまいましたが、本日はAFS3.0の機能を紹介したいと思います。

 

AFS3.0の機能一覧について

2018/4/21の投稿にも記載しておりますが、サポートされている機能は以下の通りです。

  1. NFS プロトコルサポート
  2. AFS のファイルレベルの増分Change File Trackingバックアップをサポート
  3. アクティブ-アクティブ構成
  4. ファイル監査

AFSについてはブログでは初紹介のため、基礎的なところ(特徴・ネットワーク)も含めてご紹介します。

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NFS、SMBの両プロトコルがサポートがされて、Linux/Windowsにおけるホーム・ディレクトリ、ユーザー・プロファイル、部門の共有など、幅広いユース・ケースに対応できます。

また、AFSは同じファイル・サーバー上で別個のSMBおよびNFS共有/エクスポートをサポートしますが、SMB/NFSのマルチプロトコル対応については次期バージョン以降での対応とのことです。

ネットワークについては、クライアント用のネットワークとストレージ用の2つのネットワークを設ける必要がありますので、ネットワーク設定には十分に気をつけてください。次の項目に行く前にAFSのアーキテクチャに触れておきます。

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AFSは、SMB(Server Message Block)またはNFS(Network File System)プロトコルを使用してクライアントにファイルサービスを提供するスケールアウトアーキテクチャを使用します。

AFSは、3つ以上のファイル・サーバーVM(FSVM)で構成されて、AFSクラスターと呼ばれることもある論理ファイル・サーバー・インスタンスで構成されています。

AFSは、単一のNutanixクラスタ内に複数のファイル・サーバー・インスタンスを作成することをサポートしています。


AFSは、複数のFSVMに分散されたファイル共有(SMB)またはエクスポート(NFS)の集合を管理します。共有またはエクスポートには2つのタイプがあります。

・Distributed

分散共有(Home)またはエクスポート(Shared)とは、すべてのFSVMにデータが分散されていることを意味し、パフォーマンスと回復力を向上させます。

分散共有またはエクスポートは、どのアプリケーションにも使用できます。これは最上位ディレクトリに配布され、共有またはエクスポートのルートにファイルはありません。

・Non-Distributed

非分散共有(General Purpose)またはエクスポート(Non-Shared)とは、すべてのデータが単一のFSVMに格納されていることを意味します。

非分散共有またはエクスポートは、分散構造を必要としない任意の目的に使用されます。

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こちらがAFSのシステム構成になります。ネットワーク構成について先ほどコメントした内容がこちらの図を見て分かるかと思います。

また、最低3台のFSVMを構築する必要がありますので、現状は3台構成以上が必須です。(今後は1台のAFSもサポートする予定もあるようです)

また、こちらの構成はAHVとESXiをサポートしておりますので、VMwareの構成でも利用できるので安心できます。

 

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次にファイルレベルの増分バックアップ対応について説明します。

こちらですが、従来であればNDMPなどのネットワーク経由でかなりネットワークに負荷がかかるようなバックアップを考えなければならず、またファイルサーバがスケールしていくとバックアップウィンドウも増えてしまい、結局バックアップもボトルネックになることが多くあったかと思います。

今後増え続けていくデータを最小限のバックアップウィンドウで収めていくには、仮想マシンのバックアップでよく使われるCBT(Change Block Tracking)などがあるかと思いますが、それをファイルサーバに応用してみたらどうかと思います。

それが今回お話するCFT(変更ファイル差分のトラッキング)になります。

今回のAFS3.0ではCFTに対応するAPIを公開しており、そのAPIをバックアップサーバから呼び出すことにより、3rd Partyのソフトウェアで利用可能となります。

詳細なシーケンスについては、イメージをご参照ください。

 

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次にアクティブーアクティブ構成についての説明になります。

今まで他拠点のファイルサーバで冗長化する場合には、各拠点のAFSのノードとレプリケーションを行う必要がありました。この場合、各拠点間のName Spaceなどの点で設定含めて作業面で苦労することがあります。今回そのペインポイントを解決するソリューションとして、PeerSoftwareのPeerLinkが利用されることになります。

 

NutanixはPeer Softwareと提携し、PeerLink製品と統合してActive-Activeな展開を実現

プロジェクトで共同作業する各サイト(またはVDIロードバランシングの場合は2つのサイト)には、独立したAFS Name Spaceがあります。

AFS Name Space内に関連する変更がある場合はいつでも、PeerLinkソフトウェアに変更が通知されます。

PeerLinkはこの変更をファイルロックを含むすべての2つのAFS Name Spaceに複製し、Name Spaceを同期させます。

これにより、2つのサイト間の双方向同期、またはプロジェクトの共同作業のためのマルチサイト同期が可能になります。

このPeerLinkソリューションは、まもなくAFSの保守リリースで利用可能になります。

 

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最後に紹介するのが、ファイル監査機能になります。

こちらは日本でも良くファイルサーバ提案で含まれているファイルのアクセスログを取得して、社内のガバナンス強化に使われるソリューションです。

next.nutanix.com主な機能としてはイメージを参照していただければと思いますが、まだ対応しているエコシステムベンダーは少ない状況です。DatAdvantageは国内で取り扱いがある会社もありますので現在こちら一社のみですが、ALOGなどの対応できるとかなりAFSも普及するソリューションだと思えますね。

 

AFSについては今後も拡張予定がありますので、期待しましょう。

宜しくお願い致します。

Lenovoが世界No.1のスパコンベンダーになりました!

TOP500って?

 今週、ドイツ フランクフルトで行われているInternational Supercomputing Conference 2018において、スーパーコンピューターのランキングであるTOP500の更新が発表されました。

以下のサイトに世界の500位までのスーパーコンピューターの順位が記載されております。

Home | TOP500 Supercomputer Sites

LINPACKというベンチマークプログラムをどれだけ高速に実行できるか?ということで順位が決定されていきます。

 

LenovoのスーパーコンピューターがNo.1に!

 2018年6月に発表されたランキングにおいて、Lenovoは23.4%のシェアを取り首位となっています。全体のうち、117システムのスーパーコンピューターがLenovoのサーバーで稼働しています。

 これは、2位のHPEに7.6%の大差をつけています。また、前回の2017年11月のランキングからLenovoが7.2%伸ばしたのに対し、HPEは8.6%ものシェアを落としています。 Lenovoは4年間でゼロから1位まで増加しており、最も勢いのあるスーパーコンピューターのベンダーとして位置しています。

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 さらに、昨年からの“2020年までに1位を目指す“という目標を2年前倒しで実現しています!

 

どこで使われているの?

 Lenovoのスーパーコンピューターは、全世界で稼働しています。

 ヨーロッパ、アメリカ、アジア、中国と様々な地域で導入されていることが、TOP500のリストを見ていただいてもわかるかと思います。

 代表的な事例は、以下のようなお客様となります。これは、昨日発表されたプレスリリースからの抜粋です。

  • ITALY: CINECA – Largest computing center in Italy; The Marconi Supercomputer is among the world’s fastest energy efficient supercomputers; Research projects range from precision medicine to self-driving cars.
  • CANADA: SciNet – Home to Niagara, the most powerful supercomputer in Canada; First of its kind to leverage a dragonfly topology; Researchers have access to 3 petaflops of Lenovo processing power to help them understand the effect of climate change on ocean circulations.
  • GERMANY: Leibniz-Rechenzentrum (LRZ) – Supercomputing center in Munich, Germany; Lenovo’s Direct to Node warm water cooling technologies have reduced energy consumption at the facility by 40 percent; Scientists conduct earthquake and tsunami simulations to better predict future natural disasters.  
  • SPAIN: Barcelona Supercomputing Center – Largest supercomputer in Spain; Voted “World’s Most Beautiful Data Center” by DatacenterDynamics; Scientists are using artificial intelligence models to improve the detection of retinal disease.
  • CHINA: Peking University – The first supercomputer in China to use Lenovo’s Direct to Node warm water cooling technology; Scientists are using Lenovo systems to conduct world leading life science and genetics research.
  • INDIA: The Liquid Propulsion System Centre (LPSC) – Research and development center functioning under the Indian Space Research Organization; Using Lenovo’s Direct to Node warm water cooling technology to develop next generation earth-to-orbit technologies.
  • DENMARK: VESTAS – The largest supercomputer in Denmark; Winner of HPCwire’s “Reader’s Choice for Best Use of High Performance Data Analytics”; Vestas is working to make wind energy production even more efficient by collecting and analyzing data to help customers pick the best sites for wind energy installations.

 特に、スペイン バルセロナのBarcelona Supercomputing Centerでは、以下の写真のように修道院を改造したデータセンターに、Lenovo ThinkSystem SD530が数多く導入されています。こちらはTOP500の22位に位置しています。

https://www.bsc.es/sites/default/files/public/styles/bscw2_-_simple_crop_style/public/bscw2/content/slideshow/slides/mn4_1.jpg?itok=59CHxDe1&sc=67c4cfb47b632143ac3d8e671776f830

  ドイツにおいても、環境に適した水冷サーバーを導入しており、LRZという国立研究施設には、6500台の水冷サーバーThinkSystem SD650が今年導入され、今回のTOP500には間に合いませんでしたが、26.7 petaflop/sの性能を提供できる予定となっています。(この性能値を今回のTOP500に照らし合わせると、日本のAISTを抜いて5位に入る能力です、11月にはまた情勢は変わっていくと思いますが。。)

http://news.lenovo.com//content/1119/images/SUPERMUC.jpg

Lenovo and Intel to Deliver Powerful, Energy Efficient Next-Generation Supercomputer to Leibniz Supercomputing Center | Lenovo Newsroom

 

日本でも頑張ります!

 全世界で、数多くのスーパーコンピューターを構築しているLenovoですが、日本でも多くのお客様にご利用いただいております。公開されている事例とするとこれですね。

事例:

大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構 | 導入事例 | Business with Lenovo

 今後も、より多くのお客様にご利用いただくため、良い製品を提供できるよう日本チームも努力していきます。

 

 

Nutanix上のマルチクラウド管理~Nutanix Beamのご紹介~

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

本日はNutanixでマルチクラウド管理を実現する「Nutanix Beam」をご紹介します。

 

以前の投稿でも少し取り上げましたが、こちらはSaaS上で動作しているサービスであり、AHVなどにインストールして利用するものではなく単独で利用するサービスになります。

ハイブリッドクラウド環境で必要になるアプリケーションのライフサイクル管理[第二弾]~Nutanix Calmの紹介~ - LTN Blog 〜 Lenovo Technology Network 〜

ではどのようなことができるのか説明したいと思います。

 

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BEAMはハイブリッドクラウド管理に関するコストを重要視しているお客様のニーズに対応する補完的なソリューションを追加することにより、Nutanixのマルチクラウド戦略を強化しています。


ご存知だと思いますが、Calmはマルチクラウドの自動化とライフサイクル管理を提供します。Nutanix Marketplaceは、クラウドオペレーターにセルフサービスと集中管理機能を提供します。BEAMは、複数のクラウドにわたるコスト最適化のためのビジネスレベルの洞察を用いて、これらの機能を拡張します。


BEAMサービスは、十分に活用されていないリソースとインフラストラクチャサービスを適切な規模でクラウド利用を最大化するチャンスを継続的に特定します。


複数のチームが優先度に基づいてサービスの利用状況を視覚化し、サービスに対するコストが利用状況を把握することができ、設備投資における効率化を図ることができるようになります。

また、BEAMにより、クラウドオペレータはインテリジェントなプランニング機能を利用して、アプリケーションのニーズやビジネス目標に基づいてクラウドの情報を収集することができます。

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今日、利用状況の将来計画はパブリッククラウドのみの対応ですが、今後はオンプレミスの情報も含めて、オペレータが各アプリケーションのベストクラウドを識別できるようにします。

将来、CalmはAPIを使用してBEAMの洞察を利用します。したがって、CalmのBluePrintをプロビジョニングすると、ユーザーはターゲット環境に応じてアプリケーションのコストを把握できます。

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Beamを利用することで、ワークロードになった環境を診断して、正しい環境へ利用をアドバイスしてもらえます。また、それぞれのインフラ環境の制限に準拠しているかも含めて診断し、違反があれば1クリックでそれらを修正してもらえます。

複数の環境をアセスをすることで、一つのクラウドへの依存性を排除します。

 

ここから先は画面イメージと合わせてご説明します。

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コストの可視化しているダッシュボードがこちらになります。こちらはAWSのサービスに対しての可視化です。これをAWS以外にもAzureのアカウントを登録しておくことにより、アカウント切り替えながら分析結果を見ることができます。

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こちらの分析期間を日次、月次、四半期毎に切り替えてみることができます。

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可視化の内容をEC2やRDS(Relational Database Service)などのワークロード単位での可視化もできます。

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次にコストの分析のチャートになります。「Analyze」のタブをクリックすると詳細が表示されます。

ここではAWSで利用しているワークロードに対してのコストを試算しています。

グラフにマウスを当てると詳細表示されます。

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コストの最適化は「Save」のタブをクリックすることで見ることが可能です。

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下の段を見て頂くと分かると思いますが、利用されていないクラウドのリソースが表示されて、それを元にどれくらい最適化した状況になるかを確認できます。

 

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こちらはガバナンスを一括管理できる画面を表示されてます。こちらのビューはダッシュボードであるため、それぞれの部門がどれだけコストがかかっているのかを確認するには、「Budget」のタブからCost Centerのタブをクリックすると表示されます。

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次はインテリジェントな分析についてご説明します。BEAMはプロアクティブに利用状況をプランニングします。その際にリソース配置についてコスト的な観点でアドバイスしてもらえます。こちらを確認することで、AWSのどのプラットフォーム・どのリージョンでワークロードで利用したほうが効果的なのかがわかります。

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最後にセキュリティコンプライアンスの説明をします。

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こちらの画面は、利用しているワークロードがセキュリティポリシーに違反していないかを確認できます。もし仮にセキュリティおよびコンプライアンスに違反しているようであればそれを1クリックで修復することもできます。

また、対応しているポリシーも上記に記載がある種類があります。それ以外にもカスタムでセキュリティチェックも行うことができます。

また、こちらをGlobalに視点で脆弱性を行うこともできますので、オペレーターを負担も軽減することが可能になります。

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Nutanixでマルチクラウドを行う際に検討してみてはいかがでしょうか。

BEAMを本格的に利用する前に、体験版を利用してみることをお勧めいたします。

Beam | Multi-Cloud Optimization by Nutanix

 

宜しくお願い致します。