LTN Blog 〜 Lenovo Technology Network 〜

レノボのソリューション・サーバー製品に関する技術情報、お役立ち情報をお届けします

ついに出た!! コンバージドNutanix ~ThinkAgile SXN ~ とPrismとの連携可能なHW管理アプライアンス XClarity Integrator for Prismのご紹介

皆さん、こんにちは

レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

 

本日は先月リリースしたコンバージドNutanixのThinkAgile SXNとPrismと連携可能な管理ソフトウェアXClarity Integrator for Prismのご紹介致します。

 

・ThinkAgile SXNとは?

ThinkAgileには製品のラインナップにいくつか種類があります。

こちらのブログでもご紹介したThinkAgile HX / VX / DXシリーズはそれぞれNutanixとVMwareとSDS各社のサーバ単体を数台組み合わせて販売するソリューションです。

こちらの3つのシリーズ以外にももう一つThinkAgileSXという統合インフラで組まれるソリューションもあります。

すでにリリースしている、MicrosoftのAzure Stackで構成されるThinkAgile SXMと今回リリースされたNutanixのThinkAgileSXNの二つがあります。(VMwareについてはThinkAgileという名称ではなく、VCFのソリューションでリリースされているSDDCのプラットフォームがございます)

詳しい説明は以下の図をご参照ください。

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つまり、ThinkAgileHXの増設単位はサーバになりますが、ThinkAgileSXNの増設単位はラックになります。(注:ThinkAgile SXNはSMBモデルのHX2000シリーズを構成に含めることができません)

元々統合インフラは、皆様もご存じのとおりSystem xベースであればIBM時代のPureFlex System(http://www.lenovojp.com/server/systemguide/pdf/sg_pureflex.pdf)やVBlock,FledPodなどそれぞれございます。日本ではコンバージドシステムで導入する案件は欧米諸国に比べ少ないのですが、USなどでは未だに大規模導入ではコンバージドを選定されるケースは多くあります。

Nutanixの導入案件についても、日本国内では10台構成以下の案件がほとんどでラック単位で導入することはあまりありませんが、USではラック数本単位で導入されることも多く、Nutanixの最大ユーザはすでに2000台近いノードを所有しているユーザ様もいらっしゃいます。

大規模なNutanixのノード導入を考えているお客様が、サーバ一台ずつのセットアップをする作業コストを考えることよりも、実際にセットアップされたものを納品してもらい、のちに既存環境と統合してしまうことにより、俊敏性(Agile)を上げて作業コストを抑えることが本ソリューションの目的です。 

 

・ThinkAgile SXNは何が良いの?

ThinkAgileSXNは統合インフラのNutanixですが、ラックスケールで購入するにあたり一番問題となるのが、ネットワーク基盤です。ThinkAgileHXで1台単位から増設可能なものは小回りが利くというメリットがありますが、1台単位で増設したものが25台以上の増設する場合に、スイッチのポートをすべて埋めてしまいます。

スイッチ構成を再検討するだけでなく、VLAN設定もすべて設定を入れる必要が出てきてしまいハイパーコンバージドで設定が容易になっているにも関わらず、ネットワークの管理で足を引っ張られてしまいます。

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そこで役立つのが、以前ブログでご紹介したNetwork OrchestratorThinkAgile Network Orchestratorでネットワーク管理を簡素化! - LTN Blog 〜 Lenovo Technology Network 〜)になります。

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ThinkAgile SXNにおいては初めからこの機能に対応したスイッチおよびCNOS対応のバージョンのスイッチを導入します。そのため、ネットワークについても簡素化されたシステムで導入することになります。ThinkAgileHXとの差はまさにこの部分になります。もちろん、ThinkAgileHXにおいてもNetwork Orchestratorがサポートされているスイッチを利用することは可能ですので、是非ThinkAgile製品の購入を検討される場合は、Network Orchestratorも宜しくお願い致します。

 

次にXClarity Integrator for Prismのお話をしたいと思います。

XClarityについてはこちらのブログ(IMM2からXCCへ何が変わった?(1) - LTN Blog 〜 Lenovo Technology Network 〜)でも紹介されておりますが、ThinkSystemサーバの管理を行うためのソフトウェアです。仮想環境でOVAファイルを展開して導入することができます。(先週リリース致しました!!)

VMwareのvCenterなどでplugin提供して連携するものとは少し異なります。

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また、XClarityには事前障害予知機能として、Predictive Platform Alertがサポートされており、サーバのパーツ(メモリやHDDやファンなど)などで障害になりそうなときに管理者に通知する機能が設定することが可能になります。この機能を利用して障害発生しそうなホストから仮想マシンを退避するような機能も実現できます。

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今回このXClarityがNutanixの管理インタフェースのPrismとなんと連携することができます。実際はXClarityからPrismと連携する形になりますので、今後こちらのブログで記事として取り上げたいと思います。

 

NutanixのPrismと連携できるHW管理ソフトウェアはLenovoのみです。(現時点で他社にありません)

 

以下のURLからDownload可能です。

https://support.lenovo.com/jp/ja/solutions/lnvo-lxci-nutanix

ドキュメント

http://sysmgt.lenovofiles.com/help/topic/com.lenovo.lxci_nutanix.doc/nutanix_welcome.html

 

是非、XClarity Integrator for Prismを導入してNutanixのシステム全体の管理を実現しましょう。

 

宜しくお願いします。

Telemetryによるクラウド型ネットワークの可視化

皆さん、こんにちは

レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

 

本日はネットワークの可視化についてお話したいと思います。

例えば、普通に業務していて昨日まではストレスなくネットワークが利用できていたはずなのに、いつの間にか今日になってネットワークが遅くなったりしたりすることがあると思います。ある日突然ネットワークが遅くなるわけではなく、遅延を起こす場合は基本的にその前に予兆があるはずです。その予兆を検知して、トラブルになる前に対処できればすごく便利だと思いませんか?

今日はそのようなソリューションをお話します

 

・テレメトリ(Telemetry)とは? 

突然ですが、Telemetryという言葉をご存知でしょうか?

Telemetryをgoogleなどで検索すると「遠隔測定法」という言葉で結果が表示されます。Wikipediaの中では、以下のような説明が書かれております。

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観測対象から離れた地点から様々な観測を行い、そのデータを取得する技術である。観測地点に常駐することが物理的・経済的あるいは安全上困難な場合や、観測対象が移動する場合に使用される。テレメトリー (telemetry) あるいはテレメタリング (telemetering) ということもある。 装置そのものは、テレメータ (telemeter) と呼ばれる。

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つまり、ネットワーク機器から別なノードで定期的な監視を行って、取得したデータから分析を行うことです。以下のように図で示すとこのようになります。

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通常の監視ソフトウェアでもできるように思えますが、監視ソフトウェアで分析まで行っているソフトウェアは多くありません。分析するにあたりストレージやDBも必要となりますし、何より分析するための機能がそもそもサポートしている必要があります。Cisco社(Tetration)、Arista社はTelemetryを対応するソリューションをすでにリリースしております。

レノボにもTelemetryを実現できるネットワーク機器をThinkSystem NEシリーズでリリースをしております。しかしながら、レノボで機器は出しているものの解析できるようなソフトウェアがあるかというと・・・これからです。

https://www3.lenovo.com/jp/ja/data-center/networking/ethernet-rackswitch/ThinkSystem-NE1072T-RackSwitch/p/WMD00000327

 

Lenovoも今後はネットワークに力を入れていくことを是非覚えて頂ければと思います。

 

・テレメトリのビジョンについて

一般的なTelemetryのビジョンをここに示します。

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ネットワークのトラブルが起きた時にどの部分から対処するかという話になりますが、まずトラブルが起こってからでは遅いです。前の方にも記載しましたが、トラブルいきなり発生するわけではありません。トラブルになる予兆が必ずあるため、予兆が発生した段階から早期に対応する必要があります。

そのため、ネットワーク機器のステータスを定期的に収集し、そのデータを統計的に解析していくことにより、ネットワークスイッチのあるトランク・ポートのトラフィックが溢れることが分かってきたりします。そこから、ネットワークが遅くなる兆候が分かったりします。早期に発見し、トラフィック増の対応ができることで、お客様(ユーザ)が利用しやすいネットワークが提供できることになり、ネットワーク管理者として負担を軽減することになります。

 

また、今後のトラフィック増の対応に関しては、どうでしょうか。

仮に実際に現状問題なく利用できたとしても、この先どの時点でトラフィックが溢れるかわからず、トラブルが起こってから急遽設備の増設するようではサービスの品質を起こすだけです。そのため、事前に閾値を設定して非常時に備えておく必要があり、そのような分析もしていく必要があります。

最近では、NutanixのPrismなどで将来予測をできるようなAI機能が入っています。今後クラウドなどの対応ではこのような機能は必須になると思います。(VMwareでもLogInsightを利用して同様のことはできます)

 

Telemetryを実現することにより最終的なゴールとしては、「データセンターの投資を保護し最大化」することです。

 

・テレメトリのアーキテクチャ

次にアーキテクチャを簡単に説明します。

文字が書くと文章が長くなるので、図を以下に載せておきます。

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先ほどネットワーク機器から情報を取得して、分析を行うという説明をしたかと思いますが、ネットワークスイッチからAPIを経由してネットワーク機器の情報を取得します。情報を取得する際にやり取りするのがテレメトリエージェントになります。こちらの情報をサーバ側のコレクタに収集します。この情報を分析し長期期間保存するためにストレージも必要(とは言っても一年間貯めても数百TBとかになることはあまりありません)となります。分析データを元に例えば閾値を超えた場合は何かネットワークに対してアクションする場合は、Ansibleなどと連携して自動化させることも可能です。

このようにして、SDNのコントローラのようなものが分析するサーバで必要になります。一般的にはJuniper社のOpencontrailなどもようなプラットフォームがありますが、今後データセンターのネットワーク運用には必要となってきます。

 

ハイパーコンバージドやクラウドは比較的容易にシステムが管理・運用ができるように思われがちですが、物理ホストや仮想マシンのリソースだけに注意を払っているとネットワークがボトルネックになることが気づかないことがあります。NutanixやvSANなどのHCIを導入するときに一度検討してみてはいかがでしょうか。

 

宜しくお願い致します。

 

Cloudianでスケールアウトのファイルサーバを実現!!

皆さん、あけましておめでとうございます。

レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

 

本日は前回ご紹介したCloudianで実現するファイルサーバをご紹介します。

先日以下のようなNewsを拝見し、既存のストレージベンダーもいよいよSDSに本腰を入れようとして来ているような記事を見かけました。

デルとEMC、スケールアウトNASのソフト中核にしたパッケージ製品提供へ - TechRepublic Japan

 

Cloudianについても実はファイルサーバの利用用途しては、Cloudian社からもプレスリリースされています。

https://cloudian.com/jp/press/connect_files/

こちらの内容も含めてCloudianで連携可能な(スケールアウトの)ファイルサーバをご紹介します。

 

オブジェクトストレージでの問題点について

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オブジェクトストレージは元々はインターネット上の様々な端末からアクセスできるようなことから基本はHTTPでデータにアクセスするようになっており、ファイルサーバのようなCIFS/NFSを利用してファイルアクセス制御しているわけではありません。

そのため、一般の社内ユーザがWindowsPCからファイルをアクセスするには、S3 APIがサポートしているブラウザを利用してファイルのやり取りが必要となるため、利便性は決して良くありません。

また、拠点のユーザについても容量が不足した場合には簡単にリプレースできるわけではなく、その場しのぎで安いNASを購入するようなことがあります。このようなケースでは企業統制も取れておらず、管理もずさんになります。

このような問題を解決するためにCloudianの連携したソリューションをご紹介します。

1.HyperStore connect for Files

 CloudianのプラットフォームであるHyperStoreでFileサーバのプロトコル(CIFS/NFS)をサポートしてオブジェクトストレージに格納する前にファイルサーバ機能を持たせることにより、スケールアウトのファイルサーバを実現します。

 以下の図で示すようなことをHyperstore connect for filesは実現しますが、CIFS/NFSからS3 APIへの変換(Access Point)を実装しているだけではなく、ここで重要なのは離れた拠点に対する名前解決が必要となります。その解決にあたりGlobal View Managerを利用することにより、サイト間のネームスペース(名前空間)の一貫性を保ち、ファイルロックを担保することができます。

 

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 このような利用方法でオブジェクトとファイルの両方にアクセスできるようなシステムを構築することができますし、BCPも考慮した構成も構築できます。

しかし、BCP環境は簡単に構築できますが、RPO/RTOがお客様の要件に合致するかどうかは、拠点間を接続している回線速度の依存します。

そのため、明確なBCPの要件がある場合には、回線速度を元に拠点間のレプリケーションのスループットを考慮しながら構築する必要がありますので、ご注意ください。

 

2.FOBASによるファイルサーバの実現

1については、Cloudian社提供のモジュールになりますが、もう一つ別のソリューションがあります。それがこちらのFOBASによるS3APIからCIFSの変換を行うソリューションがあります。こちらについては、遠隔の拠点間でファイルサーバを実現できますが、1のHyperstore for filesとは異なり、拠点間のトラフィックを極力削減するために、プロキシとなるサーバにキャッシュ領域を用意して、一度アクセスしたファイルを一定期間保持することにより、効率的なファイルサーバを構築ができます。

どのようなケースで利用するのか、またどのような構成になるのかは以下で説明します。

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          Cloudian + FOBASの導入のきっかけ

 

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          Cloudian + FOBASの提供形態

 

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          Cloudian + FOBASの構成例

 

ここで注意すべき内容としては、キャッシュに利用するサーバです。データセンターおよび本社のプロキシサーバは一般的なサーバを導入することが前提となりますが、地方拠点果たしてサーバを設置するかどうかです。もちろんスペースがあれば問題ありませんが、ラックさえ置けない事務所などもありますので、そのような場合はどうするのか?ということになります。FOBASのアプライアンスは組み込み用のクライアント(

http://www.fobas.jp/products_csc_estimate.html)があります。こちらについてはLenovoでも安価なWorkstation(https://www3.lenovo.com/jp/ja/desktops/thinkcentre/m-series-tiny/c/thinkcentre-m-series-tiny)で検証しておりますので、スペック次第ですがご提供可能なものがあります。また、キャッシュ領域についてはSSDが必須になります。(容量次第ですが、拠点側500GB程度で大丈夫です)

 

また、このFOBASにはもう一つ優れた機能が搭載されております。

それは、ジャストインタイムスナップショット機能です。こちらの機能がどのようなものかと申しますと、通常のスナップショットと違い、1日1回などではなく任意の時間(キャッシュの保持容量に依存)のスナップショットをレストアすることができます。(WindowsのVSSと連携可能)

簡単に申し上げると、スナップショットがカメラの撮影みたいな感じですが、ジャストインタイムスナップショットはビデオ撮影のようなものです。

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このように、オブジェクトをファイルサーバ用途に利用することも可能です。

オブジェクトストレージで導入することによるメリットは何と言ってもコストとオンラインでの容量増設が可能なことです。最近ではBCPも容易に実現できるシンプルなファイルサーバの案件も数多く見受けられますので、一度検討してみてはいかがでしょうか。

 

宜しくお願いします。

 

オブジェクトストレージ導入で容量制限から解放 ~ThinkAgile DX8200C (Cloudian Appliance)~

 

皆さん、こんにちは

レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

 

本日はLenovoのストレージラインナップでオブジェクトストレージのThinkAgile DX8200Cをご紹介いたします。

5月に一度DX8200Dをご紹介して以来DXシリーズのご紹介をしておりませんでしたので、再度ご紹介いたします

DX8200Dのご紹介【その1】 - LTN Blog 〜 Lenovo Technology Network 〜

 

ThinkAgile DX8200シリーズですが、昨年Lenovo Storage DXシリーズとして製品化されており、今年の10月でNutanixのアプライアンスと同じくしてThinkAgileのブランドに変更しております。そのラインナップは以下の通りです。

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DX8200Dについては今年の5月に紹介し、DX8200Nについては製品紹介していませんが、11月のBlogでNexentaStor on vSANの記事の中で軽く内容を紹介しております。

NexentaStor on vSANによる小規模向けVDIのファイルサーバの実現 - LTN Blog 〜 Lenovo Technology Network 〜

 

今回はまだご紹介されていないDX8200Cをご紹介することになるわけですが、こちらはCloudian社のアプライアンス製品となります。Cloudian社はオブジェクトストレージの会社では老舗であり、日本発のストレージベンダーです。(現在はUSのカリフォルニア州サンマテオの本社があります)

そのため、GUIの日本語化もいち早く対応していることもあり、日本人にも非常に受けが良い製品だと思います。

レノボストレージにおけるCloudianの立ち位置についてご説明します。

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Lenovoのラインナップの中でハイパーコンバージド製品はオールフラッシュのような比較的Hot(頻繁にストレージにアクセスを行う)データを扱うものと違い、オブジェクトストレージは比較的データのアクセス頻度も低く、容量単価も安いのが特徴です。

そのため、バックアップ用途やファイルサーバなどの比較的IOPSを要しないものに利用することがほとんどです。

また、CloudianはAmazonのS3とほぼ100%互換のAPIでデータを操作することができます。オブジェクトストレージの中で、CloudianほどAPIの互換性が高いものはありませんので、Cloudとの連携も容易にできます。

是非バックアップ用途もしくはCloud連携をご検討のお客様は是非ご検討下さい。

最近では、AIやDeep Learningの基盤に利用されることもあります。

 

ここからはオブジェクトストレージの詳細について説明いたします。

オブジェクトストレージの特徴

  • 容量制限を気にせず大量のデータを保存でき、容量拡張時も無停止で作業が可能

ファイルストレージのようなディレクトリ、フォルダーのサイズ制限や、ツリー構造を維持する制約がないため、大量データの保存に適しています。簡単に説明すると以下のようになります。ディレクトリなどの情報が無くとも目的のIDがあれば、すぐにファイルをアクセスすることができます。容量の制限もなく、スケールアウトの仕組みで増設も容易に行うことができます。

Cloudianは最小3台構成からスタートすることができます。競合他社に比べても比較的小さく始められるのが特徴です。

 

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  • 複数拠点にデータを分散して安全に保存できます

通常のストレージの場合、DRサイトにデータをレプリケーションする場合、本番サイトを同一スペックを設置したり、レプリケーションするためのソフトウェアが必要になり、DRを実現するにあたり非常に高額になります。

Cloudianの場合、3台の最小構成を必ずしも同一サイト設定する必要はなく、例えば東京・大阪・福岡に一台ずつ設置し、レプリカを取る仕組みをとってしまえば、基本機能だけでDRサイト構築可能となります。

 

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  • インターネット上から容易にデータ読み書きが可能

オブジェクトストレージの場合、データのアクセスはREST(REpresentational State Transfer)

APIを利用してアクセスします。これはhttpベースになっていますので以下のようにURLを指定してファイルの読み書きを行いますので、サーバやPCのブラウザだけではなく、携帯・スマートフォンのようなデバイスからもアクセスが可能になります。

もちろん、WebアプリケーションとしてREST APIを埋め込んで、写真や動画などをサムネイル化して表示することもできます。このような用途で利用することで業種ごとの様々なシーンでソリューションを開発できるようになります。

 

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         REST APIでのアクセス

 

  • データに付加する属性情報により検索が容易です

データ(ブロブ)と、データの内容を説明するメタデータ(属性情報)をセットにし
て扱えるため、映像・画像情報等でも検索が容易になります。またこのメタデータの保存にSSDを利用しています。これによりメタデータの検索スピードを向上されています。DX8200CについてもOS領域についてはSSDを搭載することにより、オブジェクトストレージの利便性を向上させています。

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  • エレ―ジャーコーディングによる保存データの容量効率向上

自動的にデータを複数に分割し、消失訂正符号(パリティ)を追加し、それらを複数ノードに分散保存します。仮にハードウェアが壊れても、残りのノードから分割データとパリティを読み出すことで、元のデータを復元できます

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以上が主な機能の説明となります。

 

Cloudianそのものは容量を提供しているバケツみたいなものです。

それをどのように利用するかを考えていく必要があります。ユースケースが合えば非常に良いソリューションになると思いますので、一度ご検討してみてはいかがでしょうか。

 

宜しくお願い致します。

 

ThinkAgile VXのご紹介

皆さん、こんにちは

レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

 

本日は12月13日にリリースされたThinkAgileVXシリーズのご紹介を行います。

ThinkAgileVXはレノボが提供するvSANのアプライアンスになります。

しかしながら、今までレノボで取り扱っていたvSAN ReadyNodesがございますが、そちらとの違いも含めて今回は解説していきたいと思います。

 

・vSAN ReadyNodesとThinkAgileVXとの違いについて

以下のイメージでわかりやすく説明します。vSAN ReadyNodesThinkAgileVXの大きな違いは次の点です。

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vSAN ReadyNodesとの違いをマトリックス化 

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①構成面

 vSAN ReadyNodesはVMware社で検証された構成になります。そのため現状は20数通りの構成しか存在しておらず、逆にThinkAgileVXはレノボにて検証された構成のため、CPU/メモリ/SSD/HDDの構成が柔軟で数千通りも構成が可能になっている。
 もちろん、vSAN ReadyNodesにおいてもBuild Your Own vSANで構成を変えることも可能ですが、パフォーマンスを落とす構成にもなりうることもあり注意が必要です。

②システム導入

 インストールについてですが、vSAN ReadyNodesはハードウェアを購入し納品後にインストール致します。そのため、お客様が利用するまでにはSIerの導入が必要となりますが、ThinkAgileVXはお客様納品前にインストールを実施するため、お客様納品後はラッキング・ケーブリング後にすぐvSAN環境は利用可能になります。まさにAgileという意味の通り俊敏性を追求した製品となります。f:id:t_komiya:20171217230218p:plain

③管理ソフトウェア

 レノボのハードウェア管理を行うXClarityThinkAgileVXシリーズではインストール済みで納品されます。vSAN ReadyNodesにおいても別購入でインストール可能。

 XClarityをについてはファームウェア管理・ハードウェア監視ができてだけでなく、エディションによっては、ProactiveHA(vSphereのEnterprise Plusに含まれる機能)と同等の機能が利用可能になり、ハードウェアの障害から仮想マシンを停止せずマイグレーションを実施することができます。

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④サポート

 ThinkAgileVXシリーズはハードウェア・ソフトウェア(ESXi)をレノボで一括保守(ThinkAgile Advantage)致します。vSAN ReadyNodesについては、ハードウェア・ソフトウェアを別で購入できるというメリットもありますが、切り分けを行う場合に異なる問い合わせ先になることもあります。

 

・ThinkAgileVXシリーズのラインナップ紹介

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 上記が発表されているラインナップになります。現状は3タイプ(中の構成は柔軟に組めます)のみですが、来年以降にラインナップが追加する予定になります。

 型番はThinkAgileHXシリーズと同様になりますが、構成はHXとは異なります。

 CPUについては1CPU/2CPUの選択、SSD/HDDについてもスロットをすべて埋める必要はなく、1SSD+4HDDのような1つのDisk Groupのみの構成を組みことも可能です。

 これによりスケールアップな増設にも対応できますが、もちろんパーツ供給期間のみでしか対応はできないため、可能であればCPUやSSD/HDDについてはフルスロット購入した方が良いと思います。

 また、ThinkAgileVXシリーズは10Gbのネットワークインタフェースカードが必須になります。1Gbのインタフェースが必要なお客様は10GBase-Tのインタフェースを搭載した構成で購入することをお薦め致します。

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・ThinkAgileHXとThinkAgileVXとの違いについて

多くのお客様がレノボが提供するHCIでNutanixとVMwareと2種類あるが、その違いは何かという質問を受けることがあります。単純ではありますが、以下に記載します。

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Nutanix(ThinkAgileHX)については、多種のハイパーバイザーのサポートや様々な環境向けに提供するプラットフォームですが、ThinkAgileVXについては既存VMwareのお客様でVMwareをそのまま利用されるお客様を対象にvSAN環境を提案していきます。

レノボは2つのプラットフォームを差別化することはなく、お客様にフィットするHCI環境をThinkAgileシリーズでご提供致します。

 

今後もレノボのThinkAgileシリーズを宜しくお願い致します。

AOS 5.5のご紹介

みなさん、こんにちは

レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

 

AOS5.5(Obelix)が12月6日にリリースされました。

今回はかなりの機能追加と機能アップの内容になっております。

全てを紹介するのはかなりの記事になりますので、その中でも注目すべき内容がいくつかありますので、少しご紹介したいと思います。

 

1.準同期レプリケーションでRPOの短縮

 今まで同期レプリケーションを対応していたのはESXiのみでありました。AHVは1時間おきの非同期レプリケーションまでがサポートされておりました。AOSになりAHVでも最小1分の間隔の同期まで実現することができるようになりました。距離や保持世代の制限もありません。

 エディションはUltimateが必須となります。Hyper-Vは非対応。

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2.ソフトウェアベースでデータを暗号化(ADE:Acropolis Data Encryption)

 Nutanixにおいて、格納されたデータを暗号化する場合はSED(Self Encrypting Drives:自己暗号化ドライブ)を利用するしかありませんでした。AOSになりソフトウェアを利用したデータの暗号化がサポートされました。 AES-256暗号化でオープンスタンダードのKMIP(Key Management Interoperability Protocol)をサポート。

 圧縮・重複排除・EC-X(イレージャーコーディング)の環境化でも利用可能。

 エディションはUltimateが必要となります

 

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3.ネットワークのマイクロセグメンテーション

 仮想マシン間の通信やアプリケーションレベルのネットワークセキュリティを実装。

 DC内から発信される脅威から アプリケーションとデータを保護する ステートフルな分散ファイアウォールを実現 

 環境ゾーニング、アプリケーションリングフェンシング、アプリケーション検疫などのユースケースに最適

 ネットワークスペシャリストではないユーザのためのシンプルで直感的な アプリケーション中心のポリシーモデルとフローの可視化

 今回のAOS5.5においてはTech Previewになります。

 

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4.Hyper-V 2016対応

 AOSにてHyper-Vをサポート。

 Hyper-Vのクラスタで2 TB以上の仮想ハードディスク(.vhdx)がサポートで既存の共有.vhdxはWindows2016のクラスタにインポート可能。

 Windows2012からクラスタの再作成を行うことなく①キリックでアップグレードが可能

 

5.Prism Centralの強化

 Prism Centralの機能強化はいくつかあります。

  •  固定の閾値の監視ではなく動向を分析して閾値を自動設定可能になり、仮想マシンのパフォーマンス状況を一早く把握することができます。
  •  仮想マシンの適正のサイズ把握し、不要なリソースを与えられている仮想マシンを検出し、適正なCPU・メモリサイズをガイダンス可能。(長期間アイドル状況が続いている仮想マシン(ゾンビ仮想マシン)を把握可能)
  •  レポートの出力をスケジュールで定義が可能になります。これにより運用者に定期的な報告の作成可能となり、レポート作成の時間を削減することができます。
  •  Prism ElementからPrism Centralにスケーラブルな環境に1クリックでデプロイ可能になります
  •  SSP(Self Service Portal)がPrism Centralに統合
  •  カタログサービス(イメージ管理)がサポートされ、イメージのアップロードや削除のバッチ処理やロールベースのアクセス制御がサポートされます(AHVのみで利用可能)

 Prism Proのライセンスが必須になります

 

6.IO周辺のパフォーマンス強化

  •  リモートダイレクトメモリアクセス(RDMA)にサポートにより、1つのコンピュータのメモリから別コンピュータの遠隔のCPUまたOSを関与することなしにメモリへの直接的なメモリアクセスが実現可能になり、待ち時間の短いネットワークと高スループットが得られます。
  • AHV Turboを利用することにより、CVM間のデータ複製パスを活用し、書き込みレイテンシを最大30%短縮可能(NVMe利用を前提)。1VMあたり100万IOPSを実現
  • 仮想マシンに対してvNUMAを適用可能になり、アプリケーションのメモリアクセス性能を向上(リモートメモリアクセスを排除)

 RDMAはMellanox Connectシリーズを利用することにより実現可能(HXシリーズは Connect-X4を搭載可能)

 AHV TurboについてはWindowsのVirtIOが今後のリリースで対応予定。デフォルトではOFFになっているため、コマンドラインでscsi_mod.use_blk_mq=y”で入力して有効化。新しいライセンスは不要

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7.AHVのvGPUサポート

 AHV環境の仮想デスクトップでvGPUを利用できるようになり、Citrix Readyな環境でvGPUのソリューションが強化されます。今後Windows10のパワーユーザやCAD系のユーザでパワーを発揮します。

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他にも、Calm(Cloud Application Lifecycle Management)の対応やCitrix Cloudへの接続や仮想マシンのCPU・メモリをホットアド対応など多数の機能追加・アップグレードもありますが、詳細は以下のNutanix Portal上のリリースノートをご参照ください。

Nutanix Portal

 

宜しくお願い致します。

各社のHCIの違い

皆さん、こんにちは

レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

 

HCIが各社から出ているかと思いますが、本日は(Lenovoで取り扱っている)HCIの違いについてお話したいと思います。

 

HCIの比較について

HCIを比較する際、通常は以下のような比較表をよく見かけるかと思います。

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こちらの比較表から見るとNutanixの対応ハイパーバイザーが多いなどの面でメリットがある反面、NutanixでESXを利用したい場合はNutanixおよびESXを両面で買わなければならないなどの面でデメリットがあるとかいろいろとあります。

果たして、HCIをそれぞれのベンダーのコストだけで選ばれることもありますが、本質的にはどのような観点で選択されるのかを考えて提案することが望ましいと思われます。(たとえば以下のような観点で)

 

  • どのような悩みを解決しているのか?
  • どのソリューション(HCI)が最適なのか?
  • HCIがそれぞれどのように違うのか?

 

今回は機能面(1-クリックアップグレードなど)での説明ではなく、それぞれのベンダーのアーキテクチャの観点からお話しようと思います。筆者として、特定ベンダーを推奨することはなく、一つの参考資料として読んで頂ければ幸いです。

 

基本的な技術を理解しましょう

まずはハイパーコンバージドについて説明します。

 1.ハイパーコンバージドはSDS上で動作します

以下の図はホストとストレージ部分に分けて示しておりますが、通常ホストからiSCSI/NFSなどを通じてストレージアクセスすることになります。

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上記は単にハイパーバイザーのホストとSDSでの構図になりますが、先ほど話をしたハイパーコンバージドは以下のようになります。

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実際にストレージプールを形成しているサーバの中にハイパーバイザーも含むようにしてハードウェアを集約しています。

 

 2.データ保護と高可用性

ハイパーコンバージドのデータ保護と可用性ですが、以下のようになります。

RF2は1台のノード障害、RF3は2台のノード障害を想定しています。

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RF2の場合、1台ノードを障害を想定すると倍の容量が必要となります。RF3の場合は3倍になります。ハイパーコンバージドを構成する場合は、共有ディスクで構成するときに比べて容量が必要となります。

 

  3.パリティ処理について

2のデータ保護の説明をしましたが、ハードディスクのRAIDのような構成も取ることができます。その際、RAID5のような構成をとる場合を以下のように示します。

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こちらの場合、1.33倍の容量が必要になりますが、実際にReplicationをとるようなデータ保護に比べてデータ容量の効率が上がります。

 

 4.イレージャーコーディング

3のお話した内容になりますが、正確にはエレ―ジャーコーディングと呼ばれております。通常はディスクにパリティを書き込んで障害時に残りのデータとパリティを元に欠損したデータ算出して完全なデータに生成できます。

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こちらはそのレプリケーションとイレージャーコーディングで必要な容量と信頼性について記載しております。

 

 5.イレージャーコーディングの修復問題

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データ容量の観点においては、Replicationで複製するよりもEraser Codingの方が容量が少なくて済むというお話をしましたが、実際のノード障害時にどれだけの影響があるのかをまとめたのがこちらの資料です。

障害が発生し、修復までに転送されるチャンクがどれくらいになるのかを調べてみるとたとえば、チャンクサイズが256MBの場合で一番下のケースで転送されるデータ容量は12x256MB=3GBになります。つまり容量が増えればその分Eraser Codingにしたときは復旧に時間を要することもありますので、どちらを選択するかはサービスレベルによって選択した方が良いと考えます。

 

6.データの重複排除

最後にデータの重複排除についてです。

データを複数回書き込みした時に重複したデータを書き込まず、追加のポインタのみを格納して容量を削減します。通常はバックアップアプライアンスで利用されていますが、最近ではHCIで利用されています。(重複排除が売りのHCIもあります)

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このようにして、データ容量と可用性、また障害時のデータの復旧でそれぞれアーキテクチャが存在します。

次は、各社においてこの違いがどのようになっているのかを説明していきたいと思います。

 

実装の違いを理解しましょう

 1.各社のイレージャーコーディングの違い

ここで各社のHCIのイレージャーコーディングの実装について記載します

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それぞれHCIでアーキテクチャの違いがありますが、内容について説明していきたいと思います。

VMwareとNutanixについては先に説明した通りのイレージャーコーディングですが、Microsoftについては、若干異なるのでその内容を以下に記載します。

 

 2.Microsoftのイレージャーコーディング

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こちらでわかる通り、Microsoftについては、ミラーとパリティ付きのボリュームとなっております。イレージャーコーディングに必要なノード数については各社ともわかるはないが、MicrosoftのS2Dでは必ずReFS(Resilient File System)が必要となります。

つまり、各社HCIを実現するために専用のファイルシステムで必要として、その整合性を保つために、各社チェックサムを用いています。

 

 3.データローカリティとデータの分散

次に各社のデータのアクセスについて説明いたします。

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こちらですが、Nutanixのようにデータローカリティで仮想マシンからの書き込みを早く処理させる方式に比べ、Microsoftのアーキテクチャではむしろ分散化することで同時に2つのノードで障害が合ってもデータを復旧できるようなものになっています。もちろんどちらにもメリットはあるので、SLAなどを考えながらどちらを選ぶのか考えても良いかと思います。

Microsoftについては、弊社の過去のブログにも記載がございますので、合わせて参考になって頂ければと思います。

Windows Server 2016 -S2D 導入事例あります! - LTN Blog 〜 Lenovo Technology Network 〜

 

 4.ディスクのハンドリング

次は各社のストレージプールを構成する際にDiskをどのようにハンドリングしているのかを記載します。

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こちらについては、それぞれの会社で異なるアーキテクチャになっています。特にSSDの利用は大きく違ってきます。IOPSなどにこだわる場合には一つ考えても良いところです。

 

 5.ポリシーの違い

次に説明するのはポリシーの違いについてです。

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Nutanix/Microsoftについてはストレージコンテナ管理で共通ですが、VMwareについては仮想マシンにそれぞれポリシーを適用します。

これを実装することにより影響を受けるのは、バックアップソフトウェアです。データをレストアする際に、ポリシーも含めてレストアを行う必要があります。最近はその対応もできているバックアップソフトウェアも増えてきており、先日ご紹介したVeeamもその対象のベンダーの一つになります。

ハイパーコンバージドに最適なバックアップソフトウェア Veeam Backup & Replicationのご紹介 - LTN Blog 〜 Lenovo Technology Network 〜

 

 6.ディスクのレイアウト

最後に紹介するのは、各社のディスクレイアウトです。

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NutanixとMicrosoftの実装は左側で、VMwareが右側になります。

これを見る限りストレージの詳しい方から見た場合、左側の方が管理しやすいと思われますが、仮想マシンをオブジェクトとして管理したりバックアップを行う際は右側も管理方法としては便利に思えるところはあります。

 

それぞれのアーキテクチャがどのようなものに合っているのかを考慮しながら、HCIを検討してみてはいかがでしょうか。

 

宜しくお願い致します。

 

Lenovoが提供するReference Architectureについて

皆さん、こんにちは

レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

 

本日は、レノボが提供するReference Architectureについて、お話しようと思います。

2017年になってからのReference Architectureが数多くUploadされておりますので、今回は紹介しようと思います。

 

そもそもReference Architectureとは・・・

Internetなどで調べてみると、「事前に設計されたインフラストラクチャ ソリューションで、運用実績のあるコンピューティング、ストレージ、ネットワーク、仮想化の各要素から構成される」と記載があります。特に大規模ユーザにおいてはパフォーマンスや信頼性が求められるため、ベンダー側である程度の構成を検証することでお客様自身でシステムの検証を行う必要がなります。

実際に機器の検証するにあたり、ドライバー周りのチェックから始まり、マルチパスIOやHAの稼働など多岐にわたり、通常は2週間から1カ月くらい要することもあります。通常の従業員がやる仕事としては、かなりコストがかかるようなものになり、これをやっていては戦略的な仕事もできなくなります。

これらは、10年くらい前のコンバージドシステムなどで各ハードウェアベンダーで実施されてきており、最近ではハイパーコンバージド環境にも適用されているものになります。

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そこで、今回はLenovoが提供しているRA(Reference Architecture)を2つほどご紹介いたします。

1.VMware Software Defined Data Center with RA

参考資料は以下になります。

https://lenovopress.com/lp0660.pdf

https://lenovopress.com/lp0661.pdf

こちらはVMwareのvSANのパフォーマンスが負荷のかけ方によってどのように変わっていくのかを示したものになります。たとえばvSANのオールフラッシュ構成で仮想マシンの台数でWrite100%、Write:Read=50:50の割合でどのように変わっていくのかがグラフなどで一目でわかるようになっております。

 

以下のグラフを見て頂ければわかりますが、ハイブリッド構成とオールフラッシュ構成で仮想マシンの台数と負荷をかけている時間をグラフ化しておりますが、例えば24台の仮想マシンの場合ではハイブリッド構成もオールフラッシュ構成もさほど変わりはないが、仮想マシンが増えた場合に、パフォーマンスの落ち方が大きく異なります。

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vSANのハイブリッド・オールフラッシュ構成でのパフォーマンス測定

構成:4ノードVSAN環境【System SR630】

  (1x800GB SSD / 3x1.2TB 10k HDD) x 2Groups

 

もちろんお客様の構成によりどちらを選ばれるかは違ってきますが、導入を決断する一つの判断材料になると思います。

また、同じオールフラッシュの場合は、3Tier構成の場合と比較したらどうなるでしょうか?これを説明したものもLenovoのRAの資料に掲載がありますので、見てみましょう。

 

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ThinkSystem DS6200 オールフラッシュ構成でのパフォーマンス測定

構成:ThinkSystem DS6200(800GB SSD x 24)

こちらを見ると、先ほどのvSANのオールフラッシュ構成に比べ、同じオールフラッシュにもかかわらず若干パフォーマンスが落ち方が早いことが分かります。コストをパフォーマンスの兼ね合いもありますが、この二つの結果を見てシステム購入前に一つの判断ができると思います。

 

2.Client Virtualization with VMware Horizon RA

参考資料は以下になります。

https://lenovopress.com/tips1279.pdf

VDIなどの案件の時に、1台に集約する仮想PCは何台になるのだろうか?それは通常の3Tier構成とハイパーコンバージドでどのように違ってくるのか?などいろいろと考えることがあるかと思います。

それをまとめた内容がこちらになります。

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ユーザ種別ごとのVM数とLogin VSIのセッション数の上限について、CPUの使用率

このようにCPUのスペックにより、収容可能なユーザ数などが算出されております。もちろん、3Tier構成とハイパーコンバージド構成での収容効率も違いますので、パフォーマンス優先するのか、アーキテクチャを優先するのかを参考にできる内容になっております。

 

こちらのReference Architectureについては以下のURLにいろいろなソリューションで掲載があります。(vSAN / Nutanix / Openstack / SQLServer など)

https://lenovopress.com/#resource_type=reference-architecture&sort=relevance

システムを検討する前に一度ご参照されてはいかがでしょうか。

 

宜しくお願いします。

 

ハイパーコンバージドに最適なバックアップソフトウェア Veeam Backup & Replicationのご紹介

皆さん、こんにちは

レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

 

本日はハイパーコンバージド環境のバックアップソフトウェアの一つで、ヴィームソフトウェアのVeeam Backup & Replicationをご紹介します。

LenovoでもHCIのプラットフォームとして、Nutanix/vSAN/S2D(Storage Space Direct)などがありますが、Lenovoの取り扱っているハイパーコンバージドのハイパーバイザーの状況とVeeam社のソフトウェアの対応状況を以下に記載します。

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今回は上記のバックアップをVeeam社と共同検証を行いました。

検証した環境はNutanix(Lenovo Converged HX)およびvSAN ReadyNodeの2つのプラットフォームになります。

検証のお話をする前にVeeam Backup & Replicationのお話を簡単にさせて頂きます。

 

仮想化対応のバックアップソフトウェアは数多くありますが、特にVeeam Backup & Replicationの特徴は主に3つです。

  1. 仮想ホストのソケット単位の課金のため、容量や仮想マシンの数に依存しない
    (機能はエンタープライズクラス、価格はSMBクラス)
  2. バックアップ設定がGUIから非常に簡単に設定可能。エージェントレスでアプリケーションとも連携可能
  3. 仮想環境だけで物理環境およびクラウド環境にもバックアップ対応。またクラウド環境もオンプレ環境にバックアップ可能でハイブリッドな環境で利用可能

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           Veeam Backup & Replicationの概念図

標準機能だけでもかなり利用可能です。特にハイパーコンバージド環境においては、ノードが増えていくにしたがってバックアップの容量増えていく一方でデータのバックアップの時間がかかってしまいます。Veeamは圧縮機能はもちろんのこと、CBT(Change Block Tracking)機能で増分バックアップに対応することにより増えてバックアップ時間の削減効果を行うことができますし、仮想マシンが増えてしまうことにおいても、Proxyサーバを仮想マシンとして追加することにより、ハードウェアを追加せずに柔軟にスケールアウト環境に対応していくことが可能です。

 

ここで、Veeam Backup & Replicationのアーキテクチャを図に示します、

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Veeam Backup Serverをバックアップサーバとして用意しますが、次のコンポーネントが必要なります。

  1. Proxy サーバ:仮想ホストから仮想マシンのバックアップを行うための中心となるサーバ
  2. Repository:仮想マシンのバックアップデータを保存する場所

vCenterやSCVMMなどの仮想マシンを管理するサーバから仮想マシン情報を取得することで、バックアップサーバ内で仮想マシンのバックアップ設定が可能になります。バックアップサーバにてバックアップ設定した内容をProxyサーバに指令を送り、仮想ホストから仮想マシンのデータを取得します。

Repositoryについては、バックアップサーバからバックアップデータの保存先を指定しますが、バックアップサーバの内部やNAS/外部テープ装置もしくはクラウドにバックアップ取得することができます。

 

今回の検証については、以下の2パターンで行いました。f:id:t_komiya:20171120022011p:plain

構成1のパターンはWindowsサーバにVeeam Backup & Replicationをインストールし、ProxyサーバをHX3310上に仮想マシンでセットアップ。Repositoryはテープデバイスやバックアップサーバの内部に設定してバックアップ実施

(vSAN構成時もこちらの構成で実施しております)

 

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構成2のパターンはHXを構成する10Gのネットワークにユニファイドストレージを接続してバックアップを実施。

 

それでは、Veeam Backup & Replicationの画面を見ながら検証内容の一部をお話します。(内容によってはお話できないものもございますが、あらかじめご了承ください)

以下の画面はVeeam Backup & Replication のJob画面になります。

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Jobを作成する際に、仮想ホストや仮想マシンのログインに必要なCredential情報を入力したり、Repositoryなどの情報を入力します。入力が終了したらJobを起動します。

 

こちらはJobの実行結果になります。

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 SUMMARY / DATA 部分にJobの実行結果が表示されています。

Tapeバックアップ時については圧縮をかけることはできないのでそのままのデータを保存した場合の数値が出ています。

今回の構成において、SASのインタフェースの限界があったこともあり、バックアップのスピードもそこにボトルネックがあり、その内容を示す内容をACTIONの項目のBUSYの項目に記載があります。バックアップにおいてどこがボトルネックになっているのか可視化可能になります

 

こちらの画面はNASの環境でバックアップテストを行った結果になります。

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約30%程度ですが、データの圧縮が確認できております。

またスループットについても、ほぼ10Gのネットワークの上限の数値を出し切っていることが分かります。このケースにおいてはTarget(Repository)先の書き込みにボトルネックになっていることが分かります。(1回目だけ)

2回目以降はCBTの機能によって、バックアップ時間は短縮可能になります。

 

最後に、バックアップしたデータからリストア -> Storage vMotion -> 仮想マシンの電源オンまでを1クリックで操作できるテストを行いました。

通常ここまでの操作を1クリックで行うことはできません。また、このオペレーションを行うことにより、復旧業務を行うながら通常業務を行えるこということで、RTOを短縮するソリューションとして非常に有効的なものになります。

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NutanixのAHVについては現状未対応ですが、来年初頭のAHV対応が非常に楽しみですね。

こちらのソフトウェアについては、Lenovoの太鼓判シリーズにも登録があります。また太鼓判シリーズからVeeam Backup & Replicationの簡易手順書へのリンクもありますので、合わせてご参照ください。

 

宜しくお願い致します。

 

 

ThinkAgile SX for Microsoft Azure Stack 開梱の模様

ThinkAgile (AzureStack) 到着!

前の記事でちらっと触れたのですが、我々の環境にThinkAgileの本番機到着しました。今日は開梱の模様をお届けします。

 

段ボールに包まれての到着です。右上のWARNING矢印が気になりますが、誰かが傾けたり、途中で倒すとばれる仕組みです。

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箱を取り外して、台車から降ろします。パレットから外すのが工具の関係でちょっと手間かかりましたが・・・。

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取り外し完了!!

 

前面!

ロゴがLenovoとThinkAgile目立ちますね。真ん中の鍵の袋が一番目立ちますので、さっさと取りましょう。

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ふたを開けてみます。きれいに並んでます。上の方にNWスイッチと管理用のサーバー、下部にAzureStack用ノードやPDUが入っています。

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背面!

真ん中にケーブルや段ボールなどはいってますが、ケーブル配線ばっちりです。さすがラックソリューション。ほどくのは心が痛むので、この環境はそのまま使う予定。

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次回は動かした様子をお届けできればと思います。