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レノボのソリューション・サーバー製品に関する技術情報、お役立ち情報をお届けします

XClarity Integrator for Prismをセットアップしてみました

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

 

本日は先日ブログでご紹介したXClarity Integrator for Prismをセットアップしてみましたのでレポートします。

こちらのソフトウェアですが、ハードウェアを管理するXClarity IntegratorがPrism上で動いており、ファームウェアや保守情報を含むハードウェア情報を管理します。障害等によりサポート部隊への障害通知も行うことができ、将来は事前予知機能で障害が起こりうるハードウェアの仮想マシンを事前にLive Migrationする機能もサポートすることが予定されています。

 

Nutanixが各社から販売されていますが、こちらは現状Lenovoのみサポートしている機能になっておりますので、一つの差別化になる機能になります。詳細はこちらに記載がございます。

ついに出た!! コンバージドNutanix ~ThinkAgile SXN ~ とPrismとの連携可能なHW管理アプライアンス XClarity Integrator for Prismのご紹介 - LTN Blog 〜 Lenovo Technology Network 〜

 

ではこちらのソフトウェアについてご説明します。

 

1.必要となるスペックについて

Installation Guideには以下のようにハードウェアスペックの記載があります。

・2vCPU

・8GBメモリ

・64GBの空き容量

提供方法についてqcowのイメージで提供されております。

 

ハイパーバイザーのスペックは以下のとおりです。

・Nutanix Acropolis Hypervisor (AHV) 5.5.0.1 or later

ほぼ最新版のハイパーバイザーが必要となります。正式にThinkAgileHXでのサポートバージョンではないため、今回はテスト的な導入で実施しております。

 

ソフトウェア要件についても以下のような記載があります。

・Nutanix Prism Central 5.5.0.4 or later

こちらもほぼ最新版が必要になりますが、最新の5.5.0.5を利用したらイメージが壊れておりupload出来ず、一つ前のバージョン(5.5)で検証しました。

 

そのほかネットワークの使用するポートもいくつか要件がありますが、一般的な53/83/443などが必要となりますが、詳細は前回ご紹介のブログにあるURLからドキュメントをダウンロードできますのでそちらをご参照ください。

 

2.XClarity Integrator for Prismの概念図

以下に概念図を載せておきます。

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こちらのソフトウェアですが、Prism Centralが必須になります。と申しますのもNutanix環境は基本定期的なアップグレードが発生します。最適なファームウェアもその環境により異なります。そのため、定期的なアップグレードを提供するにあたり、Prism CentralからMarketPlaceを利用できるようにすると、アップグレードに合わせて最適なソフトウェアがダウンロードできるため、HCIの認証されている構成を利用して頂く為に必要になる構成になります。

 

ここからは画面イメージも含めて説明していきますが、Prism Centralがインストールされていることが前提でお話させていただきます。

 

3.XClarityをデプロイすると・・・

【PRISM CENTRALの画面】

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Prism Central上の画面になりますが、一番下にXClarityが仮想マシンとしてありますので、こちらにWeb Browserでアクセスします。

【License Agreementの画面】

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デプロイしたIPアドレスにWeb Browserからアクセスすると以下のようなLicense Agreementが表示されるので、Agreeして進めるところまで進みます。

 

Prism Centralのアカウントを入力して管理画面ペインを見ると、「MANAGE」「UNMANAGE」のメニューが出てきます。ここはサーバの管理ポート(IMM2)と通信できていればこの画面上にノードが表示されます。UNMANAGEは見えているもののまだ管理対象にはなっていないため、チェックを入れてRefreshすると管理できるようになりますので、そのまま全ノード分管理対象に入れます。

【Serverタブ】

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すべてを管理ノードに入れると以下のようにIPアドレスやシリアル情報含めてIMM2のポートから取得可能な情報を表示されます。詳細項目を見るには一番左のIPアドレスをクリックすると情報が表示されます。

【管理ノードを認識させた画面】

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クリックすると以下のように詳細が表示されます。

ここでポイントになるのは右のほうにある「Light Path」のタブになります。

ここのタブには、CPUやメモリなどでどのスロットに入っているものが故障しているのかをひと目でわかるようになっております。ここをもう少し見やすい画像で表示してみます。

【ノードの詳細情報】

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以下のように、モジュールの種類や状態(ステータス)が表示されているので、交換するCEさんが現場に来てもすぐに対応できるものがわかります。

【Light Pathタブ情報】

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これがPrismからの画面から見ると、ハードウェアの詳細はわからず単に障害がありましたの表示しかされません。障害検知という意味ではよいものの、現場対応するCEさんまでの対応はまったく考慮されていません。これだけでも十分価値のあるソフトウェアであると思います。

 

【Prism上のハードウェア情報】

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次にWarrantyのタブを見てみます。

このタブの中に「Start DATE」「END DATE」というのがあります。ここに保守開始日と終了日を入力して、保守が切れる1年前や半年前くらいからリプレースを検討することも出来るので、資産管理にも利用可能です。

【Warranty情報】

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ハードウェアなどのログを取得するのにDiagnostic的なものもGUIから操作できるようになっています。「Download all service data」をクリックするとすべてのログを取得して圧縮したデータにしてくれます。

【Service & Support情報】

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以下が取得したログの一覧になります。少しでもハードウェアの障害対応に迅速化できるようになっております。

【ログ情報】

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最後にPrism Centralから見えるMarketplaceの画面をご紹介します。

【Prism Centralから見えるMarketplaceの画面】

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こちらを利用するとエコシステムのベンダー様のアプリも見えてきます。これに合わせてHCIだけでなく、Enterprise CloudのNutanixプラットフォームも味わってみるのもいかがでしょうか。

 

また、AHV導入時にはXClarity Integrator for Prismの導入もご検討いただけると幸いです。

 

宜しくお願い致します。

 

AHVってこんなにすごいんです!~vSphereとAHVの機能比較~

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

 

本日はAHVのことについて記事を書こうと思います。

筆者は長年ハイパーコンバージドインフラの従事してきております、お客様からもよく聞かれるのは「vSphereとAHVを比較すると実際どうなの?」ということです。

機能や金額だけで購入する結果になるのはどうかなと思いますが、実際AHVのリリースしたばかりのころは正直機能も少なく実績もないことからお困りのところがAHVの機能だけで完結する場合(VMwareでいうHA+vMotionレベル)は、薦めておりましたが、大規模の基盤でやはりvSphereの方が優位性がありました。

 

そんなAHVもリリースされてから2年以上が経過して、機能改善&強化されていますしそろそろハイパーバイザーの選択肢の一つになってもよいかと思います。

 

今回はvSphereとAHVの比較とvSANとAHVの比較という2つのポイントで記載します。(情報は2018年2月17日現在のものです)

 

1.vSphereとAHVの比較

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まずはVMwareはエディション毎にサポートされている機能も限りがありますので、エディション毎に見ていきたいと思います。

vSphereの最大ホスト数は64ノードですが、実際に構築するノード数を考えると妥当な数ですが、AHVについてはStarterは12ノードまでです。Pro以上は無制限となっておりますが、実際に最大数でクラスタを構成するかはお客様次第ですが、AHVとしては一つに優位性になります。

HAについては、vSphereのHAとAHVのHA機能で若干異なり部分があります。アプリケーションの起動順序なども考慮するとvSphereは機能として優れていますが、逆にAHVのHAについてはクラウド環境から培ってきたナレッジなのかも知れませんが、HAを確実に行うためにリソースを確保を行うロジックが入っています。以下にAHVでのHAの違いについて記載します。

 

ベストエフォート型:あるノードで障害が発生し、VMの稼動が困難になったときに別ノードでVMを再起動する空きリソースがあれば可能な限り起動するHA

マネージド型:明示的な操作を行う必要があるモードで、あらかじめHA用のVMの再起動分のメモリリソースを予約して確実にVMのHAを保証する機能

 

プロアクティブHAについては、ハードウェアベンダーによりサポートが変わってきます。Lenovoに関して申し上げますとプロアクティブHAとは別にXClarityにてPPA(プロアクティブ・プラットフォーム・アラート)がサポートされているため、XClarity Proを導入することで、vSphereの機能が設定されていなくても独自のロジックが入っています。また、AHVにおいてはXClarity Integrator for Prismを利用することで、今後AHVでも同様の機能が提供可能となります。(この機能がサポートされるのはLenovoのみ)

 

Replicationやセキュリティについては、vSphereの方が若干よく見えますが、AHVについてはマイクロセグメンテーションがサポートされることになり、vSphere単体ではサポートされないところが入ってくるのは機能としては大きいと思います。

 

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このパートでの違いについて説明します。

なんといってもFT機能がvSphereのみサポートされているところです。無停止が必須のアプリケーションは必須になりますが、一部のお客様向けには受けがよく見えます。

vSPCに関してのサポートについては、シリアル対応機器を求めるお客様がどれだけいらっしゃるのかというところだと思いますが、筆者として過去にお客様からこの要求を受けたことが1回くらいしかございません。

DRSサポートに関してはAHV4.7からサポートされて、それまでvSphereとの差別化で非常に弱点にされていましたが、いまやそれもなくなりました。

 

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このパートでの違いについて説明します。

なんといってもAHVにvDSの機能が標準で入っていることが最大のポイントです。vLAN設定が分散スイッチで対応できることによりネットワーク設定のシンプル化が一番の利点になるのですが、Starterから利用できるのは大きいですし、LenovoでのメリットであるNetwork Orchestratorもこの機能があってこその話ですので、AHVを選択する一つの理由になります。VMwareに関してもこの機能(Network Orchestrator)はLenovoもサポート予定がありますので、仮想化を選択する際には是非Lenovoもご検討をお願いします。

Storage vMotionについては、同一コンテナ内でのお話になります。外部のコンテナへのMigrationはまだサポートされておりません。

Flash Read Cacheについては、vSphereとAHVは同じ位置づけになっています。VDI導入の際はここがポイントになります。

 

2.vSANとAHVの比較

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ここでの違いについてはネット上でもかなり記載があるので特に大きく言及することはありませんが、エディション毎の機能差が多少あります。vSANの場合はハイブリッド構成で若干の制限がついてしまうことから、オールフラッシュが機能的に優位性があると思いますが、AHVは逆に機能がほぼ全部入りというほうがよいと思います。

 

機能比較しているものの、FT必須であったり、vDSの機能がどれでも使えますというメリットがある以外はどちらを選ぶかはお客様次第に思えます。

多少Lenovoの紹介も入りましたが、ハードウェアベンダーでの利点でハイパーバイザーの決め手になるものがあれば、検討材料の一つにしていただければと思っております。

 

宜しくお願い致します。

 

これからはハイブリッドクラウドの時代!Lenovoが提供するAzureStackハイブリッドクラウドプラットフォーム~ThinkAgile SXMシリーズ~

 

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

本日はレノボ提供するハイブリッドクラウドのプラットフォームである、MicrosoftのAzureStackモデルのThinkAgile SXMをご紹介します。

 

その前にAzureStackのことをご存知でない方に少し概要をご説明しようと思います。

1.AzureStackとは?

一言で言うと、パブリッククラウドのAzureをオンプレミスで実現する!

という内容で済んでしまいますが、実際の意味合いは以下のようになるかと思います。

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まずは一番最初に世の中に出てきたハイブリッドクラウドを実現したプラットフォームであると思います。オンプレミスとクラウドの相互でAzure環境を持つことにより、同一環境間でアプリケーションを実行環境がそろえられるため、クラウドで開発したアプリをそのままオンプレミス側でも実行できるのは大きいですね。

しかしながら、従来の仮想化環境の置き換えで考えてしまうと、機能は実現できますがせっかくのアプリが動く環境も提供されているのに非常に勿体ないと思います。

また、Azureとしてすでに出来上がっている環境を設置することになりますので、DIYでイチから構築するインフラではありません。

また、Azureの環境と整合性を取る必要もあるため、定期的なアップデートが必要となります。システム導入を考える際に5年は塩漬けにするようなことをしません。そのため、通常の社内システムにはあまりオススメしません。

 

2.AzureStackはお客様のデータセンター内のAzure環境

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Azureはパブリッククラウドの環境ですが、AzureStackはAzure同様の環境はラック単位のシステムで購入することができるようになっています。

パブリッククラウド環境であれば、インフラ管理はすべてお任せできますが、逆にクラウドなのでどんなサーバで動いているのかわからないため、本当にパフォーマンスは大丈夫!?と思うことがあると思います。

お客様の要件によっては、AzureStackを購入してお客様自信のポリシーで運用する場合には適しています。

 

3.AzureStackはハイブリッドクラウドプラットフォーム向け

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AzureとAzureStackを合わせて利用すると何かよいのか?

それは、それぞれ同一の開発環境でアプリケーションが実行できるからです。

今までオンプレミスで利用していた仮想環境やアプリをクラウドに移行されて苦労されているお客様の話をよく耳にします。このAzureとAzureStackはほぼ同一環境で構築されていることから、そのまま移行ができるのが一番の特徴です。

またデプロイも同一の方法で可能です。

Azure Resource Managerを使用して、従来のアプリケーションやクラウドネイティブアプリケーション用の再利用可能なアプリケーションテンプレートを構築することも可能であり、Azure Active Directoryでロールベースのアクセス制御を使用して、アプリケーションリソースへのきめ細かなアクセスを可能にします。

AzureStackもAzureと同様に、Linux、Java、PHPなどのオープンソース技術を幅広く選択できます。

 

4.AzureStackのメリット

AzureとAzureStackの違いについて少しコメントしたいと思います。

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主なメリットは上記になります。

今までクラウドにデータを移行しなければならなかったため、セキュリティ面での不安要素が多くありました。それがオンプレミスの環境にあればどうでしょうか?わざわざクラウドにデータを移行することもありませんし、オンプレミスでも同一環境が構築されているのであれば、セキュリティ的には問題ありません。

また、運用・管理については、パブリッククラウドの環境を自らで運用・管理でできることは、既存システムとの連携しやすくなります

パフォーマンスにおいても、クラウド業者の用意したスペックのわからないリソースを利用するよりも、自らが選択したハードウェアリソースで満足するコンピュート環境を構築できます。またネットワーク環境もインターネットを経由しないこともあり、レイテンシ(遅延)も少なくなります。

 

AzureStackの説明はここまでにして、次はLenovoの提供するAzureStackのソリューション(ThinkAgile SXM)をご説明します。

 

5.LenovoのThinkAgile製品について

今回ご紹介するAzureStack製品のThinkAgileSXMは統合ソリューションの位置づけになります。今までブログで紹介してきたNutanixやVMwareの製品のようなアプライアンス製品ではなく、ラック丸ごとご購入する統合システムになります。

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ご購入後にLenovoの工場内で導入したものをそのままラック搭載のまま納品されます。お客様は納品後に設置・ケーブリングを行ったのち、電源を入れることでシステムが動作します。

 

6.ThinkAgileSXMの特長

LenovoのThinkAgile SXMを購入すると何がよいのか?

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ハードウェアとAzureStackの保守の窓口が一本化されます。昨年10月から提供を開始したThinkAgile Advantageのサポートと連携することができます。

ハードウェア管理も既存ソフトウェアのXClarityを利用することもできます。

それ以外に、すでにMicrosoft社との協業実績も多く、AzureStackでの環境も数多く構築して経験豊富です。

 

ハイブリッドクラウド環境をご検討の際は、検討材料の一つにして頂けると幸いです。

 

宜しくお願い致します。

 

ちょっと待った!HCIはNutanixとvSANだけじゃない! アプリケーション高速化をするHCI Datacore Server SAN

皆さん、こんにちは

レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

 

ハイパーコンバージドはNutanixとvSANが市場を盛り上げておりますが、それ以外にもSimplivity/HyperflexなどのHCIもあります。実際レノボにおいてもNutanix/vSAN以外にDatacore社のHCIプラットフォームがございます。本日はそのDatacoreのHCIであるServer SANのご紹介します。

 

Datacoreについて

以前こちらのブログでも紹介しておりますが、Datacoreは元々SANSymphonyという製品でストレージの高速化・ストレージ統合のプラットフォームを提供しているSDS製品です。詳細については過去に紹介した記事を以下にURLを載せておきますので、ご参照ください。

今回はそのストレージの高速化されているプラットフォームをHCIの環境して提供しているServer SANのソリューションをご紹介します。

http://blog.hatena.ne.jp/SymphonyMarketing/symphonymarketing.hatenablog.com/edit?entry=10328749687252075590

 

1. Server SANとは?

 

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ストレージ仮想化で利用されている2台のクラスタをベースに内蔵ディスクでサーバのみを追加してハイパーコンバージドのストレージ環境を実現します。IOの方式については、従来通りのParallel I/O技術を利用することにより、仮想マシンのIO性能を向上させることができます。

ただし、HCIと言いつつもNutanixのように制限無く(AHVのみ)拡張できるわけではなく、仕様の制限はあります。現状は64ノード(1クラスタあたり)が最大ノード数になっております。実際にNutanixやvSANで64ノード超えてクラスタを構成するケースは少ないことと、32PBまであればたいていの仮想化環境は収まることを考えると小規模から大規模までカバーできるHCIであると思います。

 

また、こちらのHCIについては、DatacoreそのものがWindowsベースで動作することから、Windowsにそのままインストールすることで利用することができます。ESXのプラットフォームでももちろん利用することはできますが、既存環境でESXが必須でない場合はHyper-V環境で構築する方がコスト面で有利です。(実際はESXの方が使いやすいと言われることが多いです)DB(SQLServer)の仮想マシンの高速化などで間違いなく威力を発揮します!

 

2. 基本構成

構成については、サーバ2台から10Gb以上のインタフェースで接続してハイパーコンバージドインフラのように利用してノード追加するか、外部サーバの外付けストレージとして容量拡張可能なストレージとして利用するシーンの2つになります。そもそも、こちらの2つについては、アプリケーションの居場所がサーバの内部かサーバの外部にいるかの違いだけであることから、用途としてはほとんど変わりません。

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3. アーキテクチャ

アーキテクチャは以前ご紹介したParallel I/Oがベースですが、それ以外にもメモリをキャッシュとして利用したり、Poller Threads (前回ブログ参照)でIOを監視することでIOパフォーマンスを向上させております。

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IO性能を向上させるということにおいては、NutanixのAHV Turboも同様の技術がありますが、CVMのアーキテクチャを改良して並列にIO処理を行うところは一緒ですが、若干アーキテクチャの違いはあります。処理が速いものがどちらかというのはここでは触れませんが、非常に興味はあります。

 

4. 自動階層化

スピードを追求だけでなく、ストレージの効率利用ということで、自動階層化も利用できます。SSDからHDDなどへの階層化だけでなく、クラウドを含めた階層化も仮想です。また、NVMeや3D XPointなどの並列で書き込み可能なデバイスを利用することにより更なる高速化、それに伴うネットワーク帯域の高速化に合わせて今後は25Gb/100Gbを視野入れた構成も対応できます。以下にリンク先を載せておきますのでご参照ください。

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今日から実現できる100Gb iSCSIソリューション

 

 5. QoSコントロール

IOPSとスループットを調整する機能でQoS(Quality os Service)をコントロールすることができます。これによりミッションクリティカルなアプリケーションに優先順位をつけて処理させたい場合、重要度の低いワークロードのIOトラフィックの制限を設定することができるようになります。

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その他機能も搭載しておりますが、今後掲載していきたいと思います。

Datacore社のHCIについてはNutanix/vSANとはまた違う価値を提供致します。HCIを導入して運用だけを変えるのではなく、アプリケーションの高速化も含めて検討してみてはいかがでしょうか。

 

宜しくお願い致します。

 

vSANアプライアンスの比較

皆さん、こんにちは

 

本日はハードウェア各社が販売しているvSANアプライアンスについて比較してみました。詳細な資料はないため、インターネット上の資料(詳細のURLの本記事の最後に記載)から参考にさせて頂いております。現時点(2018/01/27)での情報であるため、あらかじめご了承ください、

  

 

・各社のvSANアプライアンスの一覧(2018年1月27日現在)

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現状は外資系で2社、日系で2社が発表しております。

富士通・NECに関してはLenovo/DELL EMCと比べてサーバが1世代前のモデルになっていることから、今後のラインナップに期待されるところがあります。また国内の工場でインストレーションしてからお客様へ出荷します。

それ以外で特徴な点は以下に記載します。

 

・Fujitsu 「PRIMEFLEX for VMware vSAN」の特徴

こちらの特徴は何と言っても管理ソフトウェアのServerView Infrastructure Manager for PRIMEFLEXになります。UIも非常に見やすく吸気温度や消費電力を可視化でき他社のシステムも監視できるとのことです。(どこまでできるのかは不明)

専用のUIからローリングアップグレードの連携もできるのは非常に便利であると思われますが、この機能を実現するにあたりvSphere Enterprise Plusのライセンスが必須になると考えるため、vSphere Standard Editionでの提供はあるのかどうか不明です。

 

 

・NEC「Hyper Converged System」の特徴

こちらの特徴については、富士通と同じ管理ソフトウェアになります。WebSAMを利用した統合管理画面になっています。また独自のバックアップウェアを提供することで重複排除機能を有した容量削減するバックアップを提供できるとのことです。その他仮想化アセスメントサービスやZertoを利用した既存環境のマイグレーションなどがあるため、既存顧客には非常にやさしい内容が盛り込まれていると思われます。

 

上記2社はどちらかというとvSANアプライアンスを利用するにあたりお客様により良いサービスを提供しているように思えます。

 

外資系のLenovoのThinkAgile VXとDELL EMCのVxRailについては、上記2社よりも様々な点で比較していきたいと思います。

 

・ThinkAgileVXとVxRailとの比較

1.ハードウェアレベルでの比較

ハードウェアスペックから見た違いを以下に掲載します。

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・ラインナップについて

まだリリースして間もないThinkAgileVXはGPUモデルと2U4Nモデルがありません。しかしながら、VxRailのGシリーズも以前のモデルでもあり、現時点ではラックモデルのみのラインナップになります。こちらについては今後のラインアップ追加が予定されているため大きな差にならないところになります。詳細は(3/3)をご参照ください。

・HDD/SSDの容量について

容量について比較してみると、ThinkAgileVXの方がVxRailに比べて提供されている容量がHDD/SSDともに大容量がございます。詳細は(1/3)をご参照ください。

・CPUについて

ThinkAgileVXの方が周波数の範囲が広いことから、おそらく選定しているCPUの数多くなっていると思われます。詳細は(1/3)をご参照ください。

・HDD/SSDの本数について

キャパシティモデルのThinkAgileVX5520シリーズとVxRailのSシリーズと比較すると費用可能なディスク数でVxRailの方が多くなっているが、逆にThinkAgileVX7520とVxRailのPシリーズを比較するとThinkAgileVX7520の方が多いことが分かる。詳細は(2/3)をご参照ください。

・NICについて

ThinkAgileVXは10G標準モデルからのラインナップであることから1Gb NIC搭載モデルが存在しません。VxRailについては最新モデルでは10Gb のみのモデルがリリースされているため10Gb NICのみであるが、それ以前のモデルは1Gb NICのモデルがあります。そのため、ハイパーバイザーをインストールする際に、1Gと10Gの混在が発生してしまうため構成するにあたり注意が必要となります。(最新モデルでは問題なし)

詳細は(2/3)をご参照ください。

 

2.ソフトウェアレベルでの比較

ThinkAgile VXもVxRailも共通でインストールされるコンポーネントは以下になります。

  • VMware vCenter Server
  • vSphere ESXi
  • vSAN (software-defined storage)

ThinkAgileについては、これに加え管理ソフトウェアとしてXClarity Proが追加されます。

  • XClarity Pro

一方VxRailについては、上記のコンポーネント以外に追加されるコンポーネントは以下になります。

  • VxRail Manager(管理ソフトウェア)
  • vRealize Log Insight(ログ管理、分析)
  • RecoverPoint for VMware—5 VM licenses per node(バックアップ)

VxRail Managerでハードウェアの管理やファームウェアの管理を行いますが、ThinkAgileVXについてもXClarity Proで同様な機能はほぼ実現可能です。

Fujitsu社のようなローリングアップグレードを実現する場合は、vSphere Enteprise Plusのライセンスは必須になります。

 

vRealize Log InsightについてVxRailに含まれているコンポーネントでありますので、ここは有利点になるかと思っていますが、VxRail標準のLog Insightのライセンスではお客様の仮想マシンには適用されないとのこと。

 

RecoverPointに関しては、仮想マシン保護するための認定のソフトウェアです。DRを考慮したバックアップソフトウェアとしては非常に優れておりますが、VxRail上の仮想マシンのバックアップとして他のソフトウェアが認定されていないのは利便性に欠けるように思えます。(技術的には利用可能です)

バックアップのノードもDataDomainが推奨されておりますので、EMCの一括保守を考えると必須の構成であると考えます。

 

3.サービスレベルでの比較

ThinkAgile VX/VxRailについてのサービスレベルの比較をします。

【ThinkAgile VXシリーズ】

  • 米沢工場でのインストレーション
  • ThinkAgile Advantage (ハードウェア/ソフトウェア 一括保守)

【VxRail】

  • 海外ファクトリでのインストレーション
  • ハードウェア・ソフトウェア一括保守
  • ESRS(Dell EMC Software Remote Services)

 

インストレーションに関しては、Lenovoは日本国内のエンジニアが日本品質でテストを実施した上で出荷します。もちろん初期不良も日本で確認できます。

VxRailについては、海外でのインストレーションになりますので、海外品質の日本の納品されます。ここについてはお客様の考え方次第ですが、Lenovoとしては高品質のシステムはお届けすることをお約束できます。

 

次にDELL EMCにのみ含まれているESRSについてですが、リモートから保守できるサービスは非常に響きが良いと考えております。実際このサービスを日本で利用してお客様もいらっしゃると思われますが、一方でセキュリティの観点で導入されていないお客様もいらっしゃると考えられます。これはEMC社のバリューの一つであると考えます。

 

今回比較して思ったことは、DELL EMC社についてはVxRailは内容を見る限りValue Propositionがはっきりしているため、コンセプトを受け入れて頂けるとお客様には非常に受けが良いが、それに該当しない場合vSAN Ready Nodesを提案するという形で対応することができると考えます。

一方、レノボのThinkAgile VX と vSAN Ready Nodesは規模に関係なく、エンドユーザ向けの直接提案かパートナー様向けのパターン分けができているということの大きな違いがあると考えます。

また、同じvSANソリューションであることから、機能面で大きく違いが無いことも考慮すると、単なるHCIで比較するよりも、NutanixであればEnterprise Cloudでオンプレやハイブリッド環境でどのように利用していくのかを考えたり、VMwareであればSDDCを意識したインフラ提案(vRealize製品 や NSX等)を行うことが今後は重要になると思われます。

 

宜しくお願いします。

 

参考にした情報

http://www.fujitsu.com/jp/products/computing/integrated-systems/virtual/primeflex-vsan/feature/index.html#feature3

http://jpn.nec.com/express/catalog/hci.pdf

https://www.emc.com/collateral/technical-documentation/h15104-vxrail-appliance-techbook.pdf

https://community.emc.com/thread/230898

https://japan.emc.com/collateral/data-sheet/vxrail-datasheet.pdf

https://www.slideshare.net/naotakeyoshida1/emcvxrail

https://community.emc.com/community/support/japanese/blog/2014/03/01/esrs%E3%81%AE%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%A6-1

ついに出た!! コンバージドNutanix ~ThinkAgile SXN ~ とPrismとの連携可能なHW管理アプライアンス XClarity Integrator for Prismのご紹介

皆さん、こんにちは

レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

 

本日は先月リリースしたコンバージドNutanixのThinkAgile SXNとPrismと連携可能な管理ソフトウェアXClarity Integrator for Prismのご紹介致します。

 

・ThinkAgile SXNとは?

ThinkAgileには製品のラインナップにいくつか種類があります。

こちらのブログでもご紹介したThinkAgile HX / VX / DXシリーズはそれぞれNutanixとVMwareとSDS各社のサーバ単体を数台組み合わせて販売するソリューションです。

こちらの3つのシリーズ以外にももう一つThinkAgileSXという統合インフラで組まれるソリューションもあります。

すでにリリースしている、MicrosoftのAzure Stackで構成されるThinkAgile SXMと今回リリースされたNutanixのThinkAgileSXNの二つがあります。(VMwareについてはThinkAgileという名称ではなく、VCFのソリューションでリリースされているSDDCのプラットフォームがございます)

詳しい説明は以下の図をご参照ください。

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つまり、ThinkAgileHXの増設単位はサーバになりますが、ThinkAgileSXNの増設単位はラックになります。(注:ThinkAgile SXNはSMBモデルのHX2000シリーズを構成に含めることができません)

元々統合インフラは、皆様もご存じのとおりSystem xベースであればIBM時代のPureFlex System(http://www.lenovojp.com/server/systemguide/pdf/sg_pureflex.pdf)やVBlock,FledPodなどそれぞれございます。日本ではコンバージドシステムで導入する案件は欧米諸国に比べ少ないのですが、USなどでは未だに大規模導入ではコンバージドを選定されるケースは多くあります。

Nutanixの導入案件についても、日本国内では10台構成以下の案件がほとんどでラック単位で導入することはあまりありませんが、USではラック数本単位で導入されることも多く、Nutanixの最大ユーザはすでに2000台近いノードを所有しているユーザ様もいらっしゃいます。

大規模なNutanixのノード導入を考えているお客様が、サーバ一台ずつのセットアップをする作業コストを考えることよりも、実際にセットアップされたものを納品してもらい、のちに既存環境と統合してしまうことにより、俊敏性(Agile)を上げて作業コストを抑えることが本ソリューションの目的です。 

 

・ThinkAgile SXNは何が良いの?

ThinkAgileSXNは統合インフラのNutanixですが、ラックスケールで購入するにあたり一番問題となるのが、ネットワーク基盤です。ThinkAgileHXで1台単位から増設可能なものは小回りが利くというメリットがありますが、1台単位で増設したものが25台以上の増設する場合に、スイッチのポートをすべて埋めてしまいます。

スイッチ構成を再検討するだけでなく、VLAN設定もすべて設定を入れる必要が出てきてしまいハイパーコンバージドで設定が容易になっているにも関わらず、ネットワークの管理で足を引っ張られてしまいます。

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そこで役立つのが、以前ブログでご紹介したNetwork OrchestratorThinkAgile Network Orchestratorでネットワーク管理を簡素化! - LTN Blog 〜 Lenovo Technology Network 〜)になります。

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ThinkAgile SXNにおいては初めからこの機能に対応したスイッチおよびCNOS対応のバージョンのスイッチを導入します。そのため、ネットワークについても簡素化されたシステムで導入することになります。ThinkAgileHXとの差はまさにこの部分になります。もちろん、ThinkAgileHXにおいてもNetwork Orchestratorがサポートされているスイッチを利用することは可能ですので、是非ThinkAgile製品の購入を検討される場合は、Network Orchestratorも宜しくお願い致します。

 

次にXClarity Integrator for Prismのお話をしたいと思います。

XClarityについてはこちらのブログ(IMM2からXCCへ何が変わった?(1) - LTN Blog 〜 Lenovo Technology Network 〜)でも紹介されておりますが、ThinkSystemサーバの管理を行うためのソフトウェアです。仮想環境でOVAファイルを展開して導入することができます。(先週リリース致しました!!)

VMwareのvCenterなどでplugin提供して連携するものとは少し異なります。

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また、XClarityには事前障害予知機能として、Predictive Platform Alertがサポートされており、サーバのパーツ(メモリやHDDやファンなど)などで障害になりそうなときに管理者に通知する機能が設定することが可能になります。この機能を利用して障害発生しそうなホストから仮想マシンを退避するような機能も実現できます。

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今回このXClarityがNutanixの管理インタフェースのPrismとなんと連携することができます。実際はXClarityからPrismと連携する形になりますので、今後こちらのブログで記事として取り上げたいと思います。

 

NutanixのPrismと連携できるHW管理ソフトウェアはLenovoのみです。(現時点で他社にありません)

 

以下のURLからDownload可能です。

https://support.lenovo.com/jp/ja/solutions/lnvo-lxci-nutanix

ドキュメント

http://sysmgt.lenovofiles.com/help/topic/com.lenovo.lxci_nutanix.doc/nutanix_welcome.html

 

是非、XClarity Integrator for Prismを導入してNutanixのシステム全体の管理を実現しましょう。

 

宜しくお願いします。

Telemetryによるクラウド型ネットワークの可視化

皆さん、こんにちは

レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

 

本日はネットワークの可視化についてお話したいと思います。

例えば、普通に業務していて昨日まではストレスなくネットワークが利用できていたはずなのに、いつの間にか今日になってネットワークが遅くなったりしたりすることがあると思います。ある日突然ネットワークが遅くなるわけではなく、遅延を起こす場合は基本的にその前に予兆があるはずです。その予兆を検知して、トラブルになる前に対処できればすごく便利だと思いませんか?

今日はそのようなソリューションをお話します

 

・テレメトリ(Telemetry)とは? 

突然ですが、Telemetryという言葉をご存知でしょうか?

Telemetryをgoogleなどで検索すると「遠隔測定法」という言葉で結果が表示されます。Wikipediaの中では、以下のような説明が書かれております。

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観測対象から離れた地点から様々な観測を行い、そのデータを取得する技術である。観測地点に常駐することが物理的・経済的あるいは安全上困難な場合や、観測対象が移動する場合に使用される。テレメトリー (telemetry) あるいはテレメタリング (telemetering) ということもある。 装置そのものは、テレメータ (telemeter) と呼ばれる。

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つまり、ネットワーク機器から別なノードで定期的な監視を行って、取得したデータから分析を行うことです。以下のように図で示すとこのようになります。

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通常の監視ソフトウェアでもできるように思えますが、監視ソフトウェアで分析まで行っているソフトウェアは多くありません。分析するにあたりストレージやDBも必要となりますし、何より分析するための機能がそもそもサポートしている必要があります。Cisco社(Tetration)、Arista社はTelemetryを対応するソリューションをすでにリリースしております。

レノボにもTelemetryを実現できるネットワーク機器をThinkSystem NEシリーズでリリースをしております。しかしながら、レノボで機器は出しているものの解析できるようなソフトウェアがあるかというと・・・これからです。

https://www3.lenovo.com/jp/ja/data-center/networking/ethernet-rackswitch/ThinkSystem-NE1072T-RackSwitch/p/WMD00000327

 

Lenovoも今後はネットワークに力を入れていくことを是非覚えて頂ければと思います。

 

・テレメトリのビジョンについて

一般的なTelemetryのビジョンをここに示します。

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ネットワークのトラブルが起きた時にどの部分から対処するかという話になりますが、まずトラブルが起こってからでは遅いです。前の方にも記載しましたが、トラブルいきなり発生するわけではありません。トラブルになる予兆が必ずあるため、予兆が発生した段階から早期に対応する必要があります。

そのため、ネットワーク機器のステータスを定期的に収集し、そのデータを統計的に解析していくことにより、ネットワークスイッチのあるトランク・ポートのトラフィックが溢れることが分かってきたりします。そこから、ネットワークが遅くなる兆候が分かったりします。早期に発見し、トラフィック増の対応ができることで、お客様(ユーザ)が利用しやすいネットワークが提供できることになり、ネットワーク管理者として負担を軽減することになります。

 

また、今後のトラフィック増の対応に関しては、どうでしょうか。

仮に実際に現状問題なく利用できたとしても、この先どの時点でトラフィックが溢れるかわからず、トラブルが起こってから急遽設備の増設するようではサービスの品質を起こすだけです。そのため、事前に閾値を設定して非常時に備えておく必要があり、そのような分析もしていく必要があります。

最近では、NutanixのPrismなどで将来予測をできるようなAI機能が入っています。今後クラウドなどの対応ではこのような機能は必須になると思います。(VMwareでもLogInsightを利用して同様のことはできます)

 

Telemetryを実現することにより最終的なゴールとしては、「データセンターの投資を保護し最大化」することです。

 

・テレメトリのアーキテクチャ

次にアーキテクチャを簡単に説明します。

文字が書くと文章が長くなるので、図を以下に載せておきます。

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先ほどネットワーク機器から情報を取得して、分析を行うという説明をしたかと思いますが、ネットワークスイッチからAPIを経由してネットワーク機器の情報を取得します。情報を取得する際にやり取りするのがテレメトリエージェントになります。こちらの情報をサーバ側のコレクタに収集します。この情報を分析し長期期間保存するためにストレージも必要(とは言っても一年間貯めても数百TBとかになることはあまりありません)となります。分析データを元に例えば閾値を超えた場合は何かネットワークに対してアクションする場合は、Ansibleなどと連携して自動化させることも可能です。

このようにして、SDNのコントローラのようなものが分析するサーバで必要になります。一般的にはJuniper社のOpencontrailなどもようなプラットフォームがありますが、今後データセンターのネットワーク運用には必要となってきます。

 

ハイパーコンバージドやクラウドは比較的容易にシステムが管理・運用ができるように思われがちですが、物理ホストや仮想マシンのリソースだけに注意を払っているとネットワークがボトルネックになることが気づかないことがあります。NutanixやvSANなどのHCIを導入するときに一度検討してみてはいかがでしょうか。

 

宜しくお願い致します。

 

Cloudianでスケールアウトのファイルサーバを実現!!

皆さん、あけましておめでとうございます。

レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

 

本日は前回ご紹介したCloudianで実現するファイルサーバをご紹介します。

先日以下のようなNewsを拝見し、既存のストレージベンダーもいよいよSDSに本腰を入れようとして来ているような記事を見かけました。

デルとEMC、スケールアウトNASのソフト中核にしたパッケージ製品提供へ - TechRepublic Japan

 

Cloudianについても実はファイルサーバの利用用途しては、Cloudian社からもプレスリリースされています。

https://cloudian.com/jp/press/connect_files/

こちらの内容も含めてCloudianで連携可能な(スケールアウトの)ファイルサーバをご紹介します。

 

オブジェクトストレージでの問題点について

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オブジェクトストレージは元々はインターネット上の様々な端末からアクセスできるようなことから基本はHTTPでデータにアクセスするようになっており、ファイルサーバのようなCIFS/NFSを利用してファイルアクセス制御しているわけではありません。

そのため、一般の社内ユーザがWindowsPCからファイルをアクセスするには、S3 APIがサポートしているブラウザを利用してファイルのやり取りが必要となるため、利便性は決して良くありません。

また、拠点のユーザについても容量が不足した場合には簡単にリプレースできるわけではなく、その場しのぎで安いNASを購入するようなことがあります。このようなケースでは企業統制も取れておらず、管理もずさんになります。

このような問題を解決するためにCloudianの連携したソリューションをご紹介します。

1.HyperStore connect for Files

 CloudianのプラットフォームであるHyperStoreでFileサーバのプロトコル(CIFS/NFS)をサポートしてオブジェクトストレージに格納する前にファイルサーバ機能を持たせることにより、スケールアウトのファイルサーバを実現します。

 以下の図で示すようなことをHyperstore connect for filesは実現しますが、CIFS/NFSからS3 APIへの変換(Access Point)を実装しているだけではなく、ここで重要なのは離れた拠点に対する名前解決が必要となります。その解決にあたりGlobal View Managerを利用することにより、サイト間のネームスペース(名前空間)の一貫性を保ち、ファイルロックを担保することができます。

 

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 このような利用方法でオブジェクトとファイルの両方にアクセスできるようなシステムを構築することができますし、BCPも考慮した構成も構築できます。

しかし、BCP環境は簡単に構築できますが、RPO/RTOがお客様の要件に合致するかどうかは、拠点間を接続している回線速度の依存します。

そのため、明確なBCPの要件がある場合には、回線速度を元に拠点間のレプリケーションのスループットを考慮しながら構築する必要がありますので、ご注意ください。

 

2.FOBASによるファイルサーバの実現

1については、Cloudian社提供のモジュールになりますが、もう一つ別のソリューションがあります。それがこちらのFOBASによるS3APIからCIFSの変換を行うソリューションがあります。こちらについては、遠隔の拠点間でファイルサーバを実現できますが、1のHyperstore for filesとは異なり、拠点間のトラフィックを極力削減するために、プロキシとなるサーバにキャッシュ領域を用意して、一度アクセスしたファイルを一定期間保持することにより、効率的なファイルサーバを構築ができます。

どのようなケースで利用するのか、またどのような構成になるのかは以下で説明します。

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          Cloudian + FOBASの導入のきっかけ

 

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          Cloudian + FOBASの提供形態

 

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          Cloudian + FOBASの構成例

 

ここで注意すべき内容としては、キャッシュに利用するサーバです。データセンターおよび本社のプロキシサーバは一般的なサーバを導入することが前提となりますが、地方拠点果たしてサーバを設置するかどうかです。もちろんスペースがあれば問題ありませんが、ラックさえ置けない事務所などもありますので、そのような場合はどうするのか?ということになります。FOBASのアプライアンスは組み込み用のクライアント(

http://www.fobas.jp/products_csc_estimate.html)があります。こちらについてはLenovoでも安価なWorkstation(https://www3.lenovo.com/jp/ja/desktops/thinkcentre/m-series-tiny/c/thinkcentre-m-series-tiny)で検証しておりますので、スペック次第ですがご提供可能なものがあります。また、キャッシュ領域についてはSSDが必須になります。(容量次第ですが、拠点側500GB程度で大丈夫です)

 

また、このFOBASにはもう一つ優れた機能が搭載されております。

それは、ジャストインタイムスナップショット機能です。こちらの機能がどのようなものかと申しますと、通常のスナップショットと違い、1日1回などではなく任意の時間(キャッシュの保持容量に依存)のスナップショットをレストアすることができます。(WindowsのVSSと連携可能)

簡単に申し上げると、スナップショットがカメラの撮影みたいな感じですが、ジャストインタイムスナップショットはビデオ撮影のようなものです。

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このように、オブジェクトをファイルサーバ用途に利用することも可能です。

オブジェクトストレージで導入することによるメリットは何と言ってもコストとオンラインでの容量増設が可能なことです。最近ではBCPも容易に実現できるシンプルなファイルサーバの案件も数多く見受けられますので、一度検討してみてはいかがでしょうか。

 

宜しくお願いします。

 

オブジェクトストレージ導入で容量制限から解放 ~ThinkAgile DX8200C (Cloudian Appliance)~

 

皆さん、こんにちは

レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

 

本日はLenovoのストレージラインナップでオブジェクトストレージのThinkAgile DX8200Cをご紹介いたします。

5月に一度DX8200Dをご紹介して以来DXシリーズのご紹介をしておりませんでしたので、再度ご紹介いたします

DX8200Dのご紹介【その1】 - LTN Blog 〜 Lenovo Technology Network 〜

 

ThinkAgile DX8200シリーズですが、昨年Lenovo Storage DXシリーズとして製品化されており、今年の10月でNutanixのアプライアンスと同じくしてThinkAgileのブランドに変更しております。そのラインナップは以下の通りです。

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DX8200Dについては今年の5月に紹介し、DX8200Nについては製品紹介していませんが、11月のBlogでNexentaStor on vSANの記事の中で軽く内容を紹介しております。

NexentaStor on vSANによる小規模向けVDIのファイルサーバの実現 - LTN Blog 〜 Lenovo Technology Network 〜

 

今回はまだご紹介されていないDX8200Cをご紹介することになるわけですが、こちらはCloudian社のアプライアンス製品となります。Cloudian社はオブジェクトストレージの会社では老舗であり、日本発のストレージベンダーです。(現在はUSのカリフォルニア州サンマテオの本社があります)

そのため、GUIの日本語化もいち早く対応していることもあり、日本人にも非常に受けが良い製品だと思います。

レノボストレージにおけるCloudianの立ち位置についてご説明します。

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Lenovoのラインナップの中でハイパーコンバージド製品はオールフラッシュのような比較的Hot(頻繁にストレージにアクセスを行う)データを扱うものと違い、オブジェクトストレージは比較的データのアクセス頻度も低く、容量単価も安いのが特徴です。

そのため、バックアップ用途やファイルサーバなどの比較的IOPSを要しないものに利用することがほとんどです。

また、CloudianはAmazonのS3とほぼ100%互換のAPIでデータを操作することができます。オブジェクトストレージの中で、CloudianほどAPIの互換性が高いものはありませんので、Cloudとの連携も容易にできます。

是非バックアップ用途もしくはCloud連携をご検討のお客様は是非ご検討下さい。

最近では、AIやDeep Learningの基盤に利用されることもあります。

 

ここからはオブジェクトストレージの詳細について説明いたします。

オブジェクトストレージの特徴

  • 容量制限を気にせず大量のデータを保存でき、容量拡張時も無停止で作業が可能

ファイルストレージのようなディレクトリ、フォルダーのサイズ制限や、ツリー構造を維持する制約がないため、大量データの保存に適しています。簡単に説明すると以下のようになります。ディレクトリなどの情報が無くとも目的のIDがあれば、すぐにファイルをアクセスすることができます。容量の制限もなく、スケールアウトの仕組みで増設も容易に行うことができます。

Cloudianは最小3台構成からスタートすることができます。競合他社に比べても比較的小さく始められるのが特徴です。

 

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  • 複数拠点にデータを分散して安全に保存できます

通常のストレージの場合、DRサイトにデータをレプリケーションする場合、本番サイトを同一スペックを設置したり、レプリケーションするためのソフトウェアが必要になり、DRを実現するにあたり非常に高額になります。

Cloudianの場合、3台の最小構成を必ずしも同一サイト設定する必要はなく、例えば東京・大阪・福岡に一台ずつ設置し、レプリカを取る仕組みをとってしまえば、基本機能だけでDRサイト構築可能となります。

 

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  • インターネット上から容易にデータ読み書きが可能

オブジェクトストレージの場合、データのアクセスはREST(REpresentational State Transfer)

APIを利用してアクセスします。これはhttpベースになっていますので以下のようにURLを指定してファイルの読み書きを行いますので、サーバやPCのブラウザだけではなく、携帯・スマートフォンのようなデバイスからもアクセスが可能になります。

もちろん、WebアプリケーションとしてREST APIを埋め込んで、写真や動画などをサムネイル化して表示することもできます。このような用途で利用することで業種ごとの様々なシーンでソリューションを開発できるようになります。

 

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         REST APIでのアクセス

 

  • データに付加する属性情報により検索が容易です

データ(ブロブ)と、データの内容を説明するメタデータ(属性情報)をセットにし
て扱えるため、映像・画像情報等でも検索が容易になります。またこのメタデータの保存にSSDを利用しています。これによりメタデータの検索スピードを向上されています。DX8200CについてもOS領域についてはSSDを搭載することにより、オブジェクトストレージの利便性を向上させています。

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  • エレ―ジャーコーディングによる保存データの容量効率向上

自動的にデータを複数に分割し、消失訂正符号(パリティ)を追加し、それらを複数ノードに分散保存します。仮にハードウェアが壊れても、残りのノードから分割データとパリティを読み出すことで、元のデータを復元できます

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以上が主な機能の説明となります。

 

Cloudianそのものは容量を提供しているバケツみたいなものです。

それをどのように利用するかを考えていく必要があります。ユースケースが合えば非常に良いソリューションになると思いますので、一度ご検討してみてはいかがでしょうか。

 

宜しくお願い致します。

 

ThinkAgile VXのご紹介

皆さん、こんにちは

レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

 

本日は12月13日にリリースされたThinkAgileVXシリーズのご紹介を行います。

ThinkAgileVXはレノボが提供するvSANのアプライアンスになります。

しかしながら、今までレノボで取り扱っていたvSAN ReadyNodesがございますが、そちらとの違いも含めて今回は解説していきたいと思います。

 

・vSAN ReadyNodesとThinkAgileVXとの違いについて

以下のイメージでわかりやすく説明します。vSAN ReadyNodesThinkAgileVXの大きな違いは次の点です。

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vSAN ReadyNodesとの違いをマトリックス化 

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①構成面

 vSAN ReadyNodesはVMware社で検証された構成になります。そのため現状は20数通りの構成しか存在しておらず、逆にThinkAgileVXはレノボにて検証された構成のため、CPU/メモリ/SSD/HDDの構成が柔軟で数千通りも構成が可能になっている。
 もちろん、vSAN ReadyNodesにおいてもBuild Your Own vSANで構成を変えることも可能ですが、パフォーマンスを落とす構成にもなりうることもあり注意が必要です。

②システム導入

 インストールについてですが、vSAN ReadyNodesはハードウェアを購入し納品後にインストール致します。そのため、お客様が利用するまでにはSIerの導入が必要となりますが、ThinkAgileVXはお客様納品前にインストールを実施するため、お客様納品後はラッキング・ケーブリング後にすぐvSAN環境は利用可能になります。まさにAgileという意味の通り俊敏性を追求した製品となります。f:id:t_komiya:20171217230218p:plain

③管理ソフトウェア

 レノボのハードウェア管理を行うXClarityThinkAgileVXシリーズではインストール済みで納品されます。vSAN ReadyNodesにおいても別購入でインストール可能。

 XClarityをについてはファームウェア管理・ハードウェア監視ができてだけでなく、エディションによっては、ProactiveHA(vSphereのEnterprise Plusに含まれる機能)と同等の機能が利用可能になり、ハードウェアの障害から仮想マシンを停止せずマイグレーションを実施することができます。

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④サポート

 ThinkAgileVXシリーズはハードウェア・ソフトウェア(ESXi)をレノボで一括保守(ThinkAgile Advantage)致します。vSAN ReadyNodesについては、ハードウェア・ソフトウェアを別で購入できるというメリットもありますが、切り分けを行う場合に異なる問い合わせ先になることもあります。

 

・ThinkAgileVXシリーズのラインナップ紹介

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 上記が発表されているラインナップになります。現状は3タイプ(中の構成は柔軟に組めます)のみですが、来年以降にラインナップが追加する予定になります。

 型番はThinkAgileHXシリーズと同様になりますが、構成はHXとは異なります。

 CPUについては1CPU/2CPUの選択、SSD/HDDについてもスロットをすべて埋める必要はなく、1SSD+4HDDのような1つのDisk Groupのみの構成を組みことも可能です。

 これによりスケールアップな増設にも対応できますが、もちろんパーツ供給期間のみでしか対応はできないため、可能であればCPUやSSD/HDDについてはフルスロット購入した方が良いと思います。

 また、ThinkAgileVXシリーズは10Gbのネットワークインタフェースカードが必須になります。1Gbのインタフェースが必要なお客様は10GBase-Tのインタフェースを搭載した構成で購入することをお薦め致します。

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・ThinkAgileHXとThinkAgileVXとの違いについて

多くのお客様がレノボが提供するHCIでNutanixとVMwareと2種類あるが、その違いは何かという質問を受けることがあります。単純ではありますが、以下に記載します。

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Nutanix(ThinkAgileHX)については、多種のハイパーバイザーのサポートや様々な環境向けに提供するプラットフォームですが、ThinkAgileVXについては既存VMwareのお客様でVMwareをそのまま利用されるお客様を対象にvSAN環境を提案していきます。

レノボは2つのプラットフォームを差別化することはなく、お客様にフィットするHCI環境をThinkAgileシリーズでご提供致します。

 

今後もレノボのThinkAgileシリーズを宜しくお願い致します。