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Cloudianでスケールアウトのファイルサーバを実現!!

皆さん、あけましておめでとうございます。

レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

 

本日は前回ご紹介したCloudianで実現するファイルサーバをご紹介します。

先日以下のようなNewsを拝見し、既存のストレージベンダーもいよいよSDSに本腰を入れようとして来ているような記事を見かけました。

デルとEMC、スケールアウトNASのソフト中核にしたパッケージ製品提供へ - TechRepublic Japan

 

Cloudianについても実はファイルサーバの利用用途しては、Cloudian社からもプレスリリースされています。

https://cloudian.com/jp/press/connect_files/

こちらの内容も含めてCloudianで連携可能な(スケールアウトの)ファイルサーバをご紹介します。

 

オブジェクトストレージでの問題点について

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オブジェクトストレージは元々はインターネット上の様々な端末からアクセスできるようなことから基本はHTTPでデータにアクセスするようになっており、ファイルサーバのようなCIFS/NFSを利用してファイルアクセス制御しているわけではありません。

そのため、一般の社内ユーザがWindowsPCからファイルをアクセスするには、S3 APIがサポートしているブラウザを利用してファイルのやり取りが必要となるため、利便性は決して良くありません。

また、拠点のユーザについても容量が不足した場合には簡単にリプレースできるわけではなく、その場しのぎで安いNASを購入するようなことがあります。このようなケースでは企業統制も取れておらず、管理もずさんになります。

このような問題を解決するためにCloudianの連携したソリューションをご紹介します。

1.HyperStore connect for Files

 CloudianのプラットフォームであるHyperStoreでFileサーバのプロトコル(CIFS/NFS)をサポートしてオブジェクトストレージに格納する前にファイルサーバ機能を持たせることにより、スケールアウトのファイルサーバを実現します。

 以下の図で示すようなことをHyperstore connect for filesは実現しますが、CIFS/NFSからS3 APIへの変換(Access Point)を実装しているだけではなく、ここで重要なのは離れた拠点に対する名前解決が必要となります。その解決にあたりGlobal View Managerを利用することにより、サイト間のネームスペース(名前空間)の一貫性を保ち、ファイルロックを担保することができます。

 

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 このような利用方法でオブジェクトとファイルの両方にアクセスできるようなシステムを構築することができますし、BCPも考慮した構成も構築できます。

しかし、BCP環境は簡単に構築できますが、RPO/RTOがお客様の要件に合致するかどうかは、拠点間を接続している回線速度の依存します。

そのため、明確なBCPの要件がある場合には、回線速度を元に拠点間のレプリケーションのスループットを考慮しながら構築する必要がありますので、ご注意ください。

 

2.FOBASによるファイルサーバの実現

1については、Cloudian社提供のモジュールになりますが、もう一つ別のソリューションがあります。それがこちらのFOBASによるS3APIからCIFSの変換を行うソリューションがあります。こちらについては、遠隔の拠点間でファイルサーバを実現できますが、1のHyperstore for filesとは異なり、拠点間のトラフィックを極力削減するために、プロキシとなるサーバにキャッシュ領域を用意して、一度アクセスしたファイルを一定期間保持することにより、効率的なファイルサーバを構築ができます。

どのようなケースで利用するのか、またどのような構成になるのかは以下で説明します。

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          Cloudian + FOBASの導入のきっかけ

 

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          Cloudian + FOBASの提供形態

 

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          Cloudian + FOBASの構成例

 

ここで注意すべき内容としては、キャッシュに利用するサーバです。データセンターおよび本社のプロキシサーバは一般的なサーバを導入することが前提となりますが、地方拠点果たしてサーバを設置するかどうかです。もちろんスペースがあれば問題ありませんが、ラックさえ置けない事務所などもありますので、そのような場合はどうするのか?ということになります。FOBASのアプライアンスは組み込み用のクライアント(

http://www.fobas.jp/products_csc_estimate.html)があります。こちらについてはLenovoでも安価なWorkstation(https://www3.lenovo.com/jp/ja/desktops/thinkcentre/m-series-tiny/c/thinkcentre-m-series-tiny)で検証しておりますので、スペック次第ですがご提供可能なものがあります。また、キャッシュ領域についてはSSDが必須になります。(容量次第ですが、拠点側500GB程度で大丈夫です)

 

また、このFOBASにはもう一つ優れた機能が搭載されております。

それは、ジャストインタイムスナップショット機能です。こちらの機能がどのようなものかと申しますと、通常のスナップショットと違い、1日1回などではなく任意の時間(キャッシュの保持容量に依存)のスナップショットをレストアすることができます。(WindowsのVSSと連携可能)

簡単に申し上げると、スナップショットがカメラの撮影みたいな感じですが、ジャストインタイムスナップショットはビデオ撮影のようなものです。

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このように、オブジェクトをファイルサーバ用途に利用することも可能です。

オブジェクトストレージで導入することによるメリットは何と言ってもコストとオンラインでの容量増設が可能なことです。最近ではBCPも容易に実現できるシンプルなファイルサーバの案件も数多く見受けられますので、一度検討してみてはいかがでしょうか。

 

宜しくお願いします。