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AHVってこんなにすごいんです!~vSphereとAHVの機能比較~

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

 

本日はAHVのことについて記事を書こうと思います。

筆者は長年ハイパーコンバージドインフラの従事してきております、お客様からもよく聞かれるのは「vSphereとAHVを比較すると実際どうなの?」ということです。

機能や金額だけで購入する結果になるのはどうかなと思いますが、実際AHVのリリースしたばかりのころは正直機能も少なく実績もないことからお困りのところがAHVの機能だけで完結する場合(VMwareでいうHA+vMotionレベル)は、薦めておりましたが、大規模の基盤でやはりvSphereの方が優位性がありました。

 

そんなAHVもリリースされてから2年以上が経過して、機能改善&強化されていますしそろそろハイパーバイザーの選択肢の一つになってもよいかと思います。

 

今回はvSphereとAHVの比較とvSANとAHVの比較という2つのポイントで記載します。(情報は2018年2月17日現在のものです)

 

1.vSphereとAHVの比較

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まずはVMwareはエディション毎にサポートされている機能も限りがありますので、エディション毎に見ていきたいと思います。

vSphereの最大ホスト数は64ノードですが、実際に構築するノード数を考えると妥当な数ですが、AHVについてはStarterは12ノードまでです。Pro以上は無制限となっておりますが、実際に最大数でクラスタを構成するかはお客様次第ですが、AHVとしては一つに優位性になります。

HAについては、vSphereのHAとAHVのHA機能で若干異なり部分があります。アプリケーションの起動順序なども考慮するとvSphereは機能として優れていますが、逆にAHVのHAについてはクラウド環境から培ってきたナレッジなのかも知れませんが、HAを確実に行うためにリソースを確保を行うロジックが入っています。以下にAHVでのHAの違いについて記載します。

 

ベストエフォート型:あるノードで障害が発生し、VMの稼動が困難になったときに別ノードでVMを再起動する空きリソースがあれば可能な限り起動するHA

マネージド型:明示的な操作を行う必要があるモードで、あらかじめHA用のVMの再起動分のメモリリソースを予約して確実にVMのHAを保証する機能

 

プロアクティブHAについては、ハードウェアベンダーによりサポートが変わってきます。Lenovoに関して申し上げますとプロアクティブHAとは別にXClarityにてPPA(プロアクティブ・プラットフォーム・アラート)がサポートされているため、XClarity Proを導入することで、vSphereの機能が設定されていなくても独自のロジックが入っています。また、AHVにおいてはXClarity Integrator for Prismを利用することで、今後AHVでも同様の機能が提供可能となります。(この機能がサポートされるのはLenovoのみ)

 

Replicationやセキュリティについては、vSphereの方が若干よく見えますが、AHVについてはマイクロセグメンテーションがサポートされることになり、vSphere単体ではサポートされないところが入ってくるのは機能としては大きいと思います。

 

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このパートでの違いについて説明します。

なんといってもFT機能がvSphereのみサポートされているところです。無停止が必須のアプリケーションは必須になりますが、一部のお客様向けには受けがよく見えます。

vSPCに関してのサポートについては、シリアル対応機器を求めるお客様がどれだけいらっしゃるのかというところだと思いますが、筆者として過去にお客様からこの要求を受けたことが1回くらいしかございません。

DRSサポートに関してはAHV4.7からサポートされて、それまでvSphereとの差別化で非常に弱点にされていましたが、いまやそれもなくなりました。

 

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このパートでの違いについて説明します。

なんといってもAHVにvDSの機能が標準で入っていることが最大のポイントです。vLAN設定が分散スイッチで対応できることによりネットワーク設定のシンプル化が一番の利点になるのですが、Starterから利用できるのは大きいですし、LenovoでのメリットであるNetwork Orchestratorもこの機能があってこその話ですので、AHVを選択する一つの理由になります。VMwareに関してもこの機能(Network Orchestrator)はLenovoもサポート予定がありますので、仮想化を選択する際には是非Lenovoもご検討をお願いします。

Storage vMotionについては、同一コンテナ内でのお話になります。外部のコンテナへのMigrationはまだサポートされておりません。

Flash Read Cacheについては、vSphereとAHVは同じ位置づけになっています。VDI導入の際はここがポイントになります。

 

2.vSANとAHVの比較

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ここでの違いについてはネット上でもかなり記載があるので特に大きく言及することはありませんが、エディション毎の機能差が多少あります。vSANの場合はハイブリッド構成で若干の制限がついてしまうことから、オールフラッシュが機能的に優位性があると思いますが、AHVは逆に機能がほぼ全部入りというほうがよいと思います。

 

機能比較しているものの、FT必須であったり、vDSの機能がどれでも使えますというメリットがある以外はどちらを選ぶかはお客様次第に思えます。

多少Lenovoの紹介も入りましたが、ハードウェアベンダーでの利点でハイパーバイザーの決め手になるものがあれば、検討材料の一つにしていただければと思っております。

 

宜しくお願い致します。