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HCIが向いている!向いていない!?ケースを考えてみよう [第二弾]

3/25 諸事情により一部内容を削除させて頂きました。

 

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

本日は先日お話したHCIが向いている!向いていない!?ケースを考えてみようの第二弾をお伝えしたいと思います。

 

1. データベースを仮想化する場合、HCIは向かない??

データベースの仮想化がHCIに向かないということはありません。仮想マシンとして問題なく動作しますし、動作的にはまったく問題ありません。これはHCIという話ではなく仮想化全般のお話です。

では何が問題なのか・・・それはライセンスが関係します。

MicrosoftのSQL Servereなどは特に問題ありませんが、問題はOracleのライセンスです。Oracleのライセンスポリシーについて少し調べてみましょう。

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Oracleのライセンスのポリシーを見ると物理サーバの全プロセッサがライセンスカウントになります。つまり仮想化した場合は仮想マシンが載っているところのプロセッサが対象になります。しかしながら、仮想化ホストが複数ある場合、1台のホストでのみOracleが動作している場合は1台分しかとられないと思う人があるかと思いますが、そこがポイントです。

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このスライドにあるとおり、稼動させる全物理サーバがライセンス課金対象となるため、HAを設定している以上クラスタを組んでいるノードはすべてが対象になります。もちろんHAのAffinity Ruleを組んでいたとしてもダメです。(Oracle社からNGといわれます)これだと仮想化すると損してしまう話になります。

Nutanixの場合は仮想化しなくてもブロックストレージ(ABS)として利用することも可能です。そのため、物理サーバでOracleを動作させる環境を構築し、共有ストレージでNutanixを利用することで、一つの解決策があります。(vSANにもiSCSIのサービスがあります!)

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こちらではABS(Acropolis Block Service)を利用することで、物理ホストからiSCSIを利用して接続することで従来どおりの利用方法でOracleを利用できます。

ただし、Storageのマトリックスが要求されるものもありますので、何でも使ってよいものではなく、OracleRACやクラスタソフトウェアなどは各メーカーのCertificationが必要になりますので十分注意してください。

 

2. 小規模(SMB)ユーザ向けにHCIは向かない??

こちらについてですが、HCIが向くか向かないかはお客様の要件次第だと思います。

たとえば、予算があまりないお客様にHCIを提案してもどうしてもHCIは高くなってしまいます。そこで二つの局面で比較してみることにしましょう。

2.1 コスト面について

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3Tier構成とHCI構成を価格面で比較するとどうしてもHCIのほうが不利になります。また本当の小規模であれば、SMB向けのライセンスをVMwareも出していますので、廉価で購入可能です。NutanixもXpress Editionで安く購入できるパッケージはあるものの価格ではかなわないと思います。

ただし、小規模のお客様は一人で情シスをやっていらっしゃる方もいます。そのような人がOSやファームウェアのアップグレードでかけたくないようなことを思っている場合はどうでしょうか?今度は運用面で比較してみましょう。

2.2 運用面について

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HCIの特徴である1クリックアップグレードは3Tier構成ではありません。そのためオペレーションが発生します。実際にHCIでもNutanixのAHVを例にするとDRS機能もあるため、仮想マシンの移動もわざわざ行う必要はありません。(VMwareもDRS機能があれば1クリック可能)

また、障害の切り分けについてはどうでしょうか?サーバ以外にもストレージ(構成によってはスイッチも)があり切り分けが面倒な3Tierに比べて、サーバのみで完結するHCIは非常にシンプルで切り分けも管理画面上ですべて行うことが出来ます。

 

小規模向けのお客様にもインフラをシンプル化したい場合については、HCIを提案する価値はあります。お客様の状況を確認した上で是非小規模市場にもHCIを提案していきましょう!

 

宜しくお願い致します。