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マイクロセグメンテーションも使えるようになりました ~AOS 5.6のご紹介~

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

今回は今週リリースされましたNutanixのAOS5.6についてご説明しようと思います。

 

元ネタはこちらに英語版が上がっておりますが、日本語に訳しつつリリースノートの内容も読んで説明いたします。(今回の内容はNutanix社からの提供ドキュメントがベースです)

Nutanix Portal

vcdx133.com

 

1. AOS5.6の機能アップデート

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今回の機能アップデートの一覧になります。

今回の目玉の一つはなんと言っても、マイクロセグメンテーション(Flowという名前で登場します)です。中身は後ほどご紹介しますが、内容だけ見るとセキュリティのみというわけではなさそうです。

 

そのほかに注目すべき内容としたら、2ノードクラスタ対応だと思います。SMB向け市場についに乗り出してきた感じが出てきましたね。

 

それでは、それぞれの機能については説明します。

2. マイクロセグメンテーション

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こちらがマイクロセグメンテーションの機能になります。ファイヤウォール機能も当然ついているのですが、SDNライクな機能やアプリケーション/仮想マシンの通信の可視化などもサポートしています。ネットワークの担当者にとっては非常にありがたい話だと思いますし、ネットワーク系のボトルネックもすぐに可視化できて非常によろしいかと思います。

また、ネットワーク自動化という項目があり、ここについては以前にもブログで紹介しているレノボのThinkAgile Network Orchestratorが競合するのではないかと思っておりますが、リリースノート上での記載が見当たらないこともあるので、果たして対応しているのか見てみる必要がありますね。

 

3. AHVでのボリュームグループのロードバランサ

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ボリュームグループのロードバランサとのことですが、アプリケーションのパフォーマンスを出すときに利用します。複数のCVMを利用することで機能を実現するようです。特定アプリケーションでパフォーマンスが必要な場合に限られると思いますが、おそらくユーザからのリクエストだったのかも知れないですね。

 

4. リモート/拠点オフィス向けの1または2ノード構成

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こちらはROBOに対応したモデルの紹介になります。今までレプリケーションターゲット以外では1ノードがサポートしていませんでしたが、今回からは通常のモデルで1ノードがサポートされるようです。また2ノードを構成するにあたってはvSANと同様でWitnessサーバが必要となります。Witnessサーバを動作させるクラスタも最新版にする必要があります。ご注意ください。

Witness VM is now Built Independently from AOS

Starting with release 5.6, the Witness VM image is built independently from AOS. This new Witness VM can support both Metro Availability and two-node clusters. A cluster running AOS 5.6 (or later) must use the new Witness VM (version 5.6 or later).

 

個人的にはグローバル分散重複排除機能は少し気になるところがあります。

 

5. 1ノードあたり80TBをサポート

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こちらについては、1ノードあたり80TBの容量サポートとのことですが、NutanixのNXシリーズでいうNX-6155-G5がサポート対象モデルとのことです。(レノボのThinkAgile HX5520相当になります)。このモデルの存在でキャパシティモデルの考え方が変わってきますね。

 

6. AHV ゲストのシャットダウン操作

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 こちらの普通に見ると、「えっ出来なかったの?」といわれるところがありますが、ようやく対応したとのことです。特に多く語るところではないです。(私には・・・)

 

7. イレイジャーコーディングのインプレース上書き

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こちらについては、ECについての新機能になります。こちらはデータ削減でストレージの効率化が期待されるところになります。

8. Prism Central – スケールアウト対応

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こちらの内容については、Prism Centralのスケールアウト対応になります。日本のお客様だとおそらく一台で納まるレベルだと思いますが、今後の対応で必要になる可能性もあるので、覚えて頂ければと思います。

 

9. 仮想インフラストラクチャ管理向けのv3 API

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こちらはAPIの新規対応になります。Calmなどを利用する場合に必要になるものだと思われます。左上のdeveloper.nutanix.comにアクセスしてみると以下の画面が現れます。

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「Go to Nutanix API v3」を選択するとAPIについてのRefereneceが紹介されるページになります。REST APIのページになりますので、APIを利用していろいろとやりたいには是非試していただければと思います。

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もう一つ気になったのが「Code Sample」が見れるページもあります。こちらにはGitHubにアクセスすることになるのですが、こちらにはさまざまなスクリプト(Java Script / PowerShell / Python / Go / Ruby)のCodeで書かれているスクリプトがダウンロードできます。

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スクリプト好きな方は是非どうぞ!

 

10. NFS v4 サポート

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こちらの機能ですが、AFSの機能になりますが、ようやくNFSのサポートがされました。筆者も案件対応で、AFSのNFS対応を要求されたときかなり困ったことがありましたが、これでようやく提案にこぎつけることが出来ました。

 

11. 増分ファイルバックアップサポート

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今までバックアップの対応がされていなかったAFSですが、ようやくバックアップソフトウェア対応が出てきました。上記3つ以外にも交渉中の会社もあるようですが、日本で考えるとVeritas社もしくはRubrikの2社になります。

増分ファイルのバックアップがサポートされることで、ファイルサーバのリカバリがソフトエアから行うことが出来ますので、期待できる機能の一つですね。

 

12. アクティブ-アクティブ構成 と ファイル監査

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こちらの内容ですが、私も初めて見た内容(Peer Software)がありました。Peer Softwareという会社ですが、こちらはGlobal File Serviceを提供している会社でバックアップやDR的なことはもちろんのこと、オブジェクトストレージのような分散されている環境であっても一つのファイルサーバのように見せることが出来るように技術を持っているようです。

またファイル監査については、是非日本でも対応してもらいたいところなので、エコシステムベンダーに期待したいと思います。

 

宜しくお願い致します。