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Prismソフトウェアの違いを理解しよう!~よく間違えるPrism ProとPrism Centralの違い~

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

本日はNutanixのPrismのソフトウェアについてご説明したいと思います。

NutanixのPrismは管理機能を提供しているソフトウェアでVMwareで言うところのvCenterに相当するものです。今回はそのPrismのEditionの違いと機能拡張についてよく間違えて覚えている方も少なくはないと思います。

まずは、Prismソフトウェアの種類を説明したいと思います。

 

1.Prismソフトウェアの種類について

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Prismのソフトウェアについては三種類ございます。

通常インフラの管理で利用されるPrism Element(通常はPrismと略されます)があり、Prism Elementから有償のライセンスを購入してPrism Proを追加することが出来ます。主な機能については次のスライドでご説明します。

また、Prism Elementから機能拡張・SSP(Self Service Portal)機能やアプリケーションの管理を行うものとしてPrism Centralがあります。こちらは、無償ですがデプロイを別途行う必要があります。単なるインフラの管理だけであれば、Prism ElementやPrism Proで済みますが、今後アプリケーションの管理やマルチクラウドで利用していく場合にはPrism Centralは必須となります。

また、Prism Centralを利用するが前提になるのですが、別ライセンスが必要なものとして「Nutanix Calm」「Nutanix FLOW」があります。こちらは以前のブログでも紹介しましたが、Prism Centralを導入が必須です。ライセンス適用して利用することなります。

次にPrism とPrism Proの違いをお話したいと思います。

 

2.Prism とPrism Proの違いについて

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Prismはインフラ管理のインタフェースであるため、主にストレージ管理・マルチハイパーバイザー管理・ネットワーク管理を行います。これらを1クリックアップグレードでフルスタックで管理します。

Prism Proについては、Prismよりもインフラの管理における利便性をさらに提供することが出来ます。たとえば、ダッシュボードを自分好みのダッシュボードに変更することも可能です。また検索機能も充実したものを利用できます。さらにX-FIT(Machine Learningを利用したキャパシティを予測するツール)を利用することにより、インフラのキャパシティプランニングを行うことが出来ます。これを利用することで、将来の増設に備えることも出来るのは当然のことでありますし、仮想マシンのリソースを把握して、効率の良い仮想マシンの管理が提供できます。(たとえばCPUリソースが定義したパラメータよりも使われていないのであれば、CPUに定義した数値を変更するように推奨してくれたり、仮想マシンがあまりリソースを使用していないのであれば、仮想マシンをシャットダウンしましょうなどのアドバイスができます)

次にPrismとPrism Proの利用可能な機能を一覧で確認してみましょう。

 

3.Prism とPrism Proの機能について

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こちらの図はクラスタ管理機能について記載しております。ほとんどがPrismの標準の機能として利用できるため、一項目を除いてStarterとProで大きな差はありません。

 

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こちらの機能については、Starterにはほとんどサポートされておらず、ほとんどPrismProの機能で利用できるものになります。

キャパシティのトレンドについては、増設計画を立てるのに非常に役立ちます。また仮想マシンの正しいサイジングについては、前述にコメントしたとおりです。あとオススメな機能としてはレポート機能です。こちらですが、定期的に稼働状況を報告する運用者にとっては、スケジューリングして週一回リソースをPDF化して送付してくれるので、運用者にとってはありがたい機能です。

 

ここからは、Prism Centalの機能について紹介したいと思います。

4.Prism Centralの機能について

Prism Centralには以下のような機能がサポートされております。

実際には、Prism ElementかそのままStarterのまま利用できる機能とPrism Proにアップグレードする機能がありますが、前述の比較表を確認していただければと思います。

  • マルチクラスタ管理
  • ダッシュボードビュー
  • エンティティ探索
  • リソースプランニング
  • パフォーマンスモニタリング
  • アプリケーション管理
  • アラートとイベントのモニタリング
  • システム管理
  • セキュリティとユーザ管理
  • 仮想インフラ(クラスタ)の管理
  • セルフサービス管理
  • ポリシー管理
  • レポート管理
  • カスタマサポートサービス

それでは、説明していきたいと思います。

5.マルチクラスタ管理・ダッシュボードビューについて

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Prism Centralを利用すると複数のPrism Elementで管理している複数のクラスターを統合的に管理できます。GUIについては、Prism Elementに比べて表示項目が変わってきます。ダッシュボードビューについては、自分の好みに合わせてダッシュボードの画面を変更することができます。

6.エンティティ探索について

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 こちらの機能ですが、単純に言うと検索機能の話です。必要なエンティティを検索項目で入力すると、仮想マシン・クラスタ・セキュリティ・プロジェクト・レポートなど様々なオブジェクトで情報を見ることができます。もちろん日本語にも対応しています。

7.リソースプランニングについて

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こちらについては、PrismProで紹介した機能です。容量の予測をAI的な機能でたとえば、容量の80%のところで閾値を設定して、そこに到達したらメールを送信してそろそろ増設の計画を考えてくださいなどのアラートを出すこともできます。もちろんそれをCPUやメモリに適応することもできるので、急なリソース不足にならないように設定しておくことも良いと思います。

8.パフォーマンスモニタリングについて

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パフォーマンスモニタリングは自分好みのパフォーマンスをデータを集計することができます。また集計したデータについてはダウンロードすることもできます。

9.アプリケーション管理について

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アプリケーション管理については、以前ブログでも紹介したCalmの話になります。詳細については今後ブログで紹介していきたいと思います。

 

10.アラートとイベントのモニタリングについて

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クラスタのアラートやイベントについて監視する設定が可能です。また監視設定したアラートのリストをダウンロードすることもできます。また検索機能なのでイベントを絞り込むこともできますし、詳細のドリルダウンも可能です。

11.システム管理とセキュリティ・ユーザ管理について

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システム管理はPulse設定や様々な設定を行うことができます。こちらの画面においては、ログインのバナーを変更できるようになっており、HTMLで記載すれば変更が可能です。

セキュリティに関しては証明書をインストールして、セキュアな環境で利用できるようになります。

12.仮想インフラ(クラスタ)の管理について

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こちらの画面についてですが、Prism Elementで行っているクラスタ管理がPrism Centralでも行うことができることです。セルフサービスを利用してユーザ単位で操作できることを設定するところはPrism Centralならでは機能です。

13.セルフサービス管理について

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セルフサービス管理はプロジェクト単位にユーザを設定する行うことができ、ユーザ毎に権限を設定することができます。アプリ担当者にはアプリ以外のメニュー表示させることも設定できたりするので、日々の業務に適したユーザー管理を行うことができます。

14.ポリシー管理について

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ポリシー管理については、FLOWの紹介でお話したセキュリティポリシーを設定できます。こちらの詳細についてはFLOWブログをご参照ください。

15.レポート管理について

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レポート管理については、インフラのリソースをグラフィカルに表示しレポートとして生成が可能です。

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レポートについては、スケジューリングして定期レポートしてメールで送ることも可能です。それ以外にも様々なカスタマイズが可能です。

16.カスタマサポートサービスについて

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カスタマサポートサービスは障害時に必要なアクションに対するサポートを行います。ケース作成画面やタスクダッシュボード画面で迅速な障害のエスカレーションは障害管理を行うことができます。

 

ここまでがPrism Centralの機能説明になります。

最後にPrismについてVMware製品と並べてみましょう。おそらくこのほうが分かる方も多数いらっしゃるかと思います。

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Prism Elementにあたる部分はvCenterに相当しますが、Prism CentralになるとvRealize関連製品が当てはまってくると思います。一概に同一機能ではないため、あまり比較対象としないほうが良いと考えます。

 

宜しくお願い致します。