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ハイブリッドクラウド環境で必要になるアプリケーションのライフサイクル管理[第二弾]~Nutanix Calmの紹介~

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

今回は3月に一度紹介したCalmについて、基本的な概念をお話しようと思います。

なお本内容についてはNutanix社提供のドキュメントを利用させて頂いております。

 

前回紹介した内容については、以下のURLをご参照下さい。

ハイブリッドクラウド環境で必要になるアプリケーションのライフサイクル管理~Nutanix Calmの紹介~ - LTN Blog 〜 Lenovo Technology Network 〜

 

CALMなどが必要になってきた背景

ハイブリッドクラウド(またはマルチクラウド)において、オンプレの環境から仮想マシンの移行を行う場合は比較的容易にクラウド側に移行できたが、アプリケーションについてはかなり移行に手間がかかり、結局クラウド側のPasS、SaaSを利用してオンプレとは違う環境を再構築することが多かったします。

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マルチクラウドにおいて、アプリケーションのモビリティを実現してこそ真のマルチクラウド環境が整ったと言えることだと思います。

そのために、アプリケーションを移行するためのツールを各社が開発しているが簡単ではなくAPIも使いやすくなくてはいけません。

そこでNutanixはそれらの関連製品を企業買収することにより、実現できるようになりました。

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Nutanixはマルチクラウドを実現するにあたり、アプリケーションのプロビジョニングを行うにあたりオンプレミスとクラウドの両環境で対応可能なCalm、マルチクラウドを利用状況を分析して目的に応じて利用状況を可視化するためのソリューションのBeam、オンプレミス~クラウド(またはその逆方向も)に移行可能なツールのXtractを揃えており、これによりアプリケーションのモビリティを実現しています。

※BeamやXtractは今後ご紹介いたします。

今回はこの中のCalmに焦点を当ててご紹介したいと思います。

 

Calmとはどういうもの?

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Calm(Cloud Application Lifecycle Management)はアプリケーションに特化した自動化ソリューションです。アプリケーションのデプロイを自動化したり、Self Service Portalでユーザ管理を行うことで、ユーザ専用のダッシュボードを用意して、インフラ管理者・アプリケーションの管理者向けの利用しやすいインタフェースを提供します。

CalmはPrism Central上で動作するため、今までの仮想化インフラも行うことが可能ですが、アプリケーションの管理者から見た場合はインフラを意識したメニューはまったく気にしないため、そのようなユーザにはインフラ操作可能なメニューを見せなくすることもできます。

Calmの必要性について

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アプリケーションの利用ユーザはアプリケーションを意識しますが、インフラはまったく気にしません。

Calmを導入することにより、アプリケーションもインフラと同じプラットフォームに入れることにより、仮想マシン・アプリケーションのデプロイを自動化しアプリケーションの担当者への環境移行を即座に行うことができます。またデプロイをテンプレート化することで、スクリプトなどで俗人化する作業が他の運用者とビジュアル化されたナレッジを共有できることから運用も効率化します。

大きなポイントで言うとTCOに関する部分の削減効果が見込めることが大きな要因となります。

 

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マルチクラウド環境において、利用されているアプリケーションは様々で利用者によってスキルセットが異なり、仮想マシンなどの要求スペックもいろいろあり管理する側も非常に大変な状況になっていてサイロ化されてしまっております。

 

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本来あるべき姿としては、オンプレミス・クラウド関係なく統合管理ができて、アプリケーションもフルスタックで管理されてすべてが自動化されていれば問題ないと思います。

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まさにその機能を実現するのがCalmであります。

 

Calmの提供形態

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CalmはPrism Centralを導入することで利用することが可能です。25VM分は無償で利用できるようなっておりますが、25VMを超える分は別途Calmのライセンスの購入が必要となります。

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Calmについても導入する要件はあります。上記のように規模によりPrism Centralのスペックが異なるのでご注意ください。

また、現在はCalmは5.7というバージョンが最新です。(現状AOSは5.6)5.7からはvSphereの環境やGCPのサポートが追加されており、プラットフォームが増えて使いやすくなっています。

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Calmを利用する場合、いくつか専用の用語があります。上記によく利用する3つの用語を載せておりますが、覚えておくと話がしやすくなります。MarketplaceはAWSやAzureでも使われておりますし、BlueprintについてもvRealize Automationでも利用する用語なので、慣れている人は抵抗ないですね。

アプリケーションの管理方法

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アプリケーション構築を行うわけですが、単体でコンフィグレーションするシングルティア、条件やポリシーに合わせて構成するマルチティア、そして様々なアプリケーションとの連携するフルアプリの層に分かれます。フルアプリ部分については、UNIXなどのプログラムをやっている人はMakafileを作成しているといった感じですね。(Ansibleのyamlのスクリプト書いているほうが分かりやすい人もいると思います)

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Calmの利用シーンですが、以前書いた記事にも記載はありますが、複数のアプリケーションの展開の自動化や複数のユーザがロールに合わせて利用できるようにすることやGUIなどでフローをビジュアル化することが目的です。もちろんAnsibleなどでも同様のことはできますが、インフラ部分とアプリケーションの統合管理でGUI化して管理できることは非常に大きいです。

また、注意事項としては、Marketplaceなどで利用可能なアプリはNutanixがアプリケーションをリセールしているわけではなく、あくまでダウンロード先がMarketplaceにあるだけですので、ソフトウェアライセンスは今までどおりアプリケーションのチャネルパートナーからとなります。

 

今後はCalmの記事については、BluePrintに関する内容やもう少し技術的な観点で記事を掲載したいと思います。

宜しくお願い致します。