LTN Blog 〜 Lenovo Technology Network 〜

レノボのソリューション・サーバー製品に関する技術情報、お役立ち情報をお届けします

AHVへの仮想マシン移行方法について~Xtract for vmsの紹介~

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

本日はNutanixにおける仮想マシンの移行ツールであるXtractをご紹介します。

 

Xtract for VMsの移行手順については、すでにNetworld社にてXtract for VMの移行の手順はブログで掲載済みのため、今回は手順は掲載せず概念についてご紹介したいと思います。

 

Xtract をご存知でない方もいらっしゃると思いますので、まずはXtractをご紹介します。

1.Xtractとは何か?

f:id:t_komiya:20180512155416p:plain

Xtractには2つに機能があります。

・仮想マシンを移行するXtract for VMs

・データベースを移行するXtract for DBs

Xtract for VMsについては従来利用していた仮想マシンを新たに作成するのではなく、今まで利用していた仮想マシンをESXからAHVの環境にそのまま利用したい場合で使われます。

仮想マシンの移行なんて簡単じゃないと思われがちですが、意外にプロセスは煩雑になったりしますし、移行先で思うような動作にならないことがあります。

(ESXiとAHVでもGuestToolが異なりますので同一にはならないです)

実際に移行に関して、一般的なアプローチをご紹介したいと思います。

 

2.移行に関するアプローチについて

f:id:t_komiya:20180512160134p:plain

既存環境からNutanixに移行するわけですが、まずは既存環境について内容を把握する必要があります。

移行するにあたり問題ないかどうか、ステークホルダーに説得する必要がありますし、現状の仮想マシンがどのような要件で動作しているのか?プロジェクトをどのように進めるのか?サイジングやテストも考えなければならないですし、既存のユーザへの理解を求める必要もありプロセスは複雑になります。

また、インフラそのまま移行して対応するものとアプリケーションが関与するものでまた考え方も違います。手動でマイグレーションするやり方であれば、確実なものは出来るもののワークロードが多ければ自動化することも考えなければいけないですし、自動化する場合にはツールなども用意する必要があります。

最後に移行したワークロードが新しいインフラで問題なく動作するかどうかをテストする必要があります。

通常はこのようなプロセスを移行時に踏む必要がありますが、Nutanixについてはこのフローも含めてツール側で定義することが出来るため、移行ツールとしては非常に優れているといえます。

今後はこの機能をクラウドにも拡張することになります。

f:id:t_komiya:20180527105320p:plain

.NEXT2018でも話がありましたAWSへの移行、AWSからの移行もこのXtractの機能を利用して行います。実際にはAWSからはCBT機能でマイグレーションを行いことで、移行時間を短くするようなアーキテクチャになっているようです。この機能でパブリッククラウドからオンプレミスへの移行がスムーズになります。

参考までに移行するための方法について現状の方式を以下に記載いたします。

参考までに見ていただければと思います。

f:id:t_komiya:20180527181314p:plain

ここからはXtract for VMsについてもう少し詳しく説明します。

 

3.仮想マシン移行に関する課題

f:id:t_komiya:20180512161127p:plain

仮想マシン移行に関する課題ということで、お客様が問題点として思っていることは以下のようなことだと考えられます。

・マニュアル操作での仮想マシン移行で面倒!

・失敗したときの戻しが大丈夫なのか?

・ネットワーク環境はそのまま使えるのか?

・アプリケーションがちゃんと動かなくてダウンタイムが増えるのではないか?

・移行にあたりコストがかかるのではないか?

実際には移行作業については、同じ仮想環境なんだから簡単に移せて、そのまま使えるのが本筋ではないかといわれることがあります。

実際にの現場の方がAHVへの移行する場合、今まではどのようにしていたのかを考えて見ましょう。

 

4.現状のAHVへの移行方法について

f:id:t_komiya:20180512161657p:plain

ESXiの環境からAHVへの環境に移行する際は、どうしてもVMwareの機能に頼ったり、サードパーティのソフトウェアに頼る以外に方法はありませんでした。Storage vMotionを利用する際にはネットワークの環境とAHVの仮想化環境の依存性がどうしても出てきてしまいますし、サードパーティのソフトウェアは移行は確実に出来ますが、ワンショットのためにお金はかけたくないというお客様はいらっしゃるかと思います。

もちろんクロスハイパーバイザーDRで変換して移行するやりかたもありますが、いきなりそれを本番環境に適用しますかという話もありますので、なかなか手が出せないのもあると思います。

そこで出てくるのがXtract for VMsになります。

 

5.Xtract for VMsのご紹介

f:id:t_komiya:20180512162320p:plain

Xtract for VMsの特徴としては

・エージェントレス

・無停止に近いダウンタイム(完全無停止ではない)

・ネットワーク構成の維持

・自動でAHVのIOドライバの適用

上記を仮想マシン移行時に自動でやってくれます。

f:id:t_komiya:20180512162656p:plain

移行する仮想マシンについてもDiscoveryやアセスもしてくれます。

f:id:t_komiya:20180512162824p:plain

移行プランについても決めることが出来ます。

f:id:t_komiya:20180512163025p:plain

移行した仮想マシンを適用して移行先のインフラ利用すること出来ます。

  • シンプルな3つのステップのプロセスを使用して、プランを定義し、同期されたペア(ソースとターゲット)を作成し、新しい仮想マシンに切り替えます。
  • カットオーバプロセスは完全制御を提供し、IT管理者はカットオーバがいつカットオーバーさせるのかを定義できます。これは数分しかかからないプロセスで、そのうちのいくつかはソース仮想マシンのシャットダウンです。
  • Xtract for VMsは、Prismライセンスの一部として含まれております。

 

仮想マシンに必要なネットワークポートのリスト

ソース:

ESXi Host (NFC): Port 902 TCP (Xtract for VMsからESXiへのインバウンド)

vCenter Server: Port 443 TCP - Xtract for VMからsvCenterへのインバウンド (もしくはもし異なるポートで動作しているのであれば, https://ip-address:port/sdkがXtract for VMs アプライアンスからアクセス可能なのか確認して下さい).

ターゲット:

NFS トラフィック (すべてのCVMからXtract for VMs アプライアンス) - Xtract for VMsは一時的にコンテナホワイトリストに自分自身を追加します Prism REST APIはhttps://cluster-ip:9440にアクセスします

 

また、Xtract for VMsをフローで表すとこのようなイメージになります。

 

6.Xtract for VMsのプロセス

f:id:t_komiya:20180512163255p:plain

移行プロセスを確実に実行するための最も重要なことは、既存環境の徹底的な発見と評価です。 Xtractを使って移行する場合はこれを強く推奨します。このフェーズの一環として、ビジネスと協力して、既存のレガシーインフラストラクチャからNutanixに移行するアプリケーションの優先順位付けを行います。

複雑な移行で数百の仮想マシンを使用する場合は、包括的な移行ウェーブプランを作成し、仮想マシンのオーナーから利用許可を得て、カットオーバー中およびその後にリソースを利用可能にして、アプリケーションの動作とパフォーマンスを検証することをお勧めします。

全体的な移行計画を作成したら、非常にシンプルで直観的なXtractユーザーインターフェイスを使用して、グループ化したソースvCenterおよび仮想マシンごとに移行計画を作成します。

移行を開始すると、Xtractは初期スナップショットを作成し、差分データをAHVに定期的に同期させます。このフェーズでは、ワークロードはソースプラットフォーム上で実行されていますが、このプロセスは機能やパフォーマンスに影響を与えません。

スケジュールされたメンテナンスウィンドウに入ったら、カットオーバーを開始します。これにはほんの数分かかります! 仮想マシンのオーナーに、アプリケーションが正常に機能していることを確認してください。それ以外の場合は、ソース上の仮想マシンを再起動して中断を最小限に抑え、問題を解決して移行を再開します。

 

最後にXtract for VMsのメリットについてコメントしたいと思います。

 

7.Xtract for VMsのメリット

f:id:t_komiya:20180512163906p:plain

無償のツールでNutanixのお客様はそのまま利用可能です。また1クリックで簡単操作可能で非常に早く移行が体験できるツールになっています。移行前の環境にロールバックが出来るのも特徴のひとつであるといえます。

 

AHVへの仮想マシン移行時に是非ご検討ください。

以下にNetworld社のブログも合わせて掲載させていただきます。

 

宜しくお願い致します。

 

Xtract for VMs に関するNetworld社のブログ

-------------------------------------------------------------------------------------------------------

第1回: Nutanix Xtract for VMsは使えるのか? 

https://blogs.networld.co.jp/main/2017/12/nutanix-xtract--61ff.html

第2回: Nutanix Xtract for VMs Deep Dive ~データ転送の裏側~

https://blogs.networld.co.jp/main/2017/12/nutanix-xtract--342e.html

第3回: Nutanix Xtract for VMs Deep Dive ~ハイパーバイザー変更を吸収する仕組みとは~

https://blogs.networld.co.jp/main/2017/12/nutanix-xtract--ae65.html

-------------------------------------------------------------------------------------------------------