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導入したHCI環境のパフォーマンスを調べてみよう!~NutanixのBenchmarkツール X-Rayのご紹介~

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

本日はNutanixのベンチマークツールのX-Rayをご紹介したいと思います。X-Rayは英訳するとX線ということになります。要はレントゲンのように中身がどのようになっているのかを調べるツールということです。今回はそのX-Rayの最新版がアップデートされたこともあり、記事にすることにしました。資料は一部Nutanix社のものを使用させていただいております。

 

まず、X-Rayはどのようなシーンで利用するのか?をご説明したいと思います。f:id:t_komiya:20180729100124p:plain

HCIを構築してみたものの、その環境が問題なく性能が出せているのか?仮想環境に何か悪影響を与えていないのか?実際に運用フェーズ移る前に確認しておきたいことがあると思います。そこで登場するのがベンチマークツールになると思いますが、通常のベンチマークツールはそれぞれのワークロードを想定して数値を自分でチューニングする必要があり、自分の好みに合うか合わないかがあると思います。こちらのX-RayはまさにNutanixの環境向けに作られたベンチマークツールと言っても過言ではありません。詳細は後程説明しますが、こちらのツールはNutanix以外にも他の環境との比較をしながらベンチマークの結果(シナリオが別途必要)を見ることができるようになっています。

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上記はNutanixの環境を構築して、運用フェーズに至るまでに必要なプロセスになります。様々なツールを使って構築するわけですが、今回のX-Rayは環境をテストする自動化ツールの位置づけになっています。実際にNutanixはストレージ設計はお任せのソリューションではあるものの、環境はお客様によって異なります。提案した構成が本当にパフォーマンス的に問題ないのかはやはり負荷をかけてみないとわかりません。本番になってから実はパフォーマンスが足りません・・・なんてことあったりすると思います。そのお困りごとをX-Rayは解消してくれます。

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ここでX-Rayについて少し説明いたします。X-Rayはパフォーマンスを測定したい環境の外部から負荷をかけるものです。そのため、Nutanixの環境一つしかない場合は利用できませんが、VMwareの環境があればOVAファイル展開することでX-Rayの仮想マシンが展開できます。(もちろんAHV用もあります)

X-Rayをインストールすると、いくつかの異なるシステムをテストおよび分析し、使用するための同等の情報を報告してくれます。

このアプリケーションは、実際のユースケースをカバーするテストシナリオを提供します。これらのユース・ケースは、パフォーマンス、データの完全性、可用性などの領域が異なるため、ハイパーコンバージド・プラットフォームに非常に適しています。

X-Rayのテストシナリオでは、次の領域がカバーされています。

注: X-Rayは、ターゲットごとに1度に1つのテストシナリオしか実行できません。

注: X-Rayは、4ノード未満のクラスタをサポートしていません。

可用性

X-Rayのテストでは、ワークロード中にハイパーコンバージドソリューションがノードの障害をどのように許容するかをテストします。一貫性のあるパフォーマンスと安定性により、システムの可用性と管理ファブリックの耐障害性がテストされます。

リアルなパフォーマンス

X-Rayは、システムのソリューションをテストして、混在したワークロードを処理します。ソリューションには、単一のノードでデータベースを実行し、複数のノードでVDIワークロードを同時に実行し、VMスナップショット、VDIブートストーム、VMプロビジョニング、および複数のワークロードまたは安定性を長期間にわたって混在させることができます。

機能セット

機能としては、VMプロビジョニング、重複排除、圧縮、VAAIサポート、ネイティブVMレベルのレプリケーション、ワンクリック・ソフトウェアとハ​​イパーバイザ・アップグレード、BIOS /ドライブ、複数のハイパーバイザとの互換性、および同じソリューションによるハイパーバイザ間の移行および変換機能が含まれています。

データの整合性

データの整合性は、データの紛失や破損をしないことが、ストレージデバイスやファイルシステムにとって重要です。このアプリケーションは、停電時またはコンポーネント障害時のデータの安全性をテストします。

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次にX-Rayのテストシナリオについてお話したいと思います。

X-Rayは通常は上記のシナリオを用意しております。一般的なOLTP、VDI、DSSなどを用意していますが、これ以外にもカスタム化されたシナリオがあります。X-Rayの3.0からシナリオはオープン化されており、GitHubなどでダウンロードできるようになっています。それではX-Rayでの出力結果を見てみましょう。

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良い結果と悪い結果を見比べるとわかりますが、負荷をかけたクラスタが正常であればIOPSも安定しますが、そうでなければ数値がばらつきます。その原因を追究するためにも一度このツールを利用して環境を確認する必要があると思います。

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次にカスタムシナリオについて説明します。

冒頭に他のHCIとの比較・・・という話もあったかと思いますが、他のHCIのシナリオは上記のURLにあります。Curieという名前がついていますが、X線ということから考えればキューリー夫人のことを指しているわけですね。

GitHubサイトのシナリオのフォルダとみるとYAMLのファイルがたくさんありますので、これらで必要なものをダウンロードして、X-Rayで設定すれば見ることができます。

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こちらはファイルの中身になります。記載する内容はVMの種類やワークロードなどを設定するようになっています。

 

Nutanixセットアップして、本番前に負荷かけて環境チェックするのもよいと思います。一度お試しください。

 

よろしくお願いします。