LTN Blog 〜 Lenovo Technology Network 〜

レノボのソリューション・サーバー製品に関する技術情報、お役立ち情報をお届けします

SAP環境にNutanixは最適なんです!~Nutanix Solution for SAP on Lenovo HX Series~

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

本日はSAPとNutanixについてお話していきたいと思います。

この題材を見て、「NutanixにSAPなんて動かすことなんて何のメリットがあるの?」と思われる人がいるでしょう。実はSAPのHANAやS/4 HANAになってからアーキテクチャがスケールアウトになってきていることから、実はNutanixで動かすと非常に相性が良いのです。

まずはアーキテクチャをお話する前に、SAPに関するお話をしたいと思います。

f:id:t_komiya:20180805232524p:plain

いきなりSAP HANA 2025年問題という項目が出てきてびっくりした人もいるかと思いますが、実はSAPは2015年にリリースした次世代ERPのS/4 HANAの時に既存の3rdパーティのDBや同梱しているパッケージの保守サポートを2025年で終了するというアナウンスを出しています。リリースしてから10年ということで時間があると思いきや、今からですと7年しかありません。もし次にSAPのリプレースがある場合は、別なERPに切り替えるか、HANAを前提にリプレースをかける必要があります。その際に意識する必要があるのが、HANAのアーキテクチャです。今までは3Tierでサーバ・ストレージの環境で構築するやり方が主流でしたが、SAPのビジネススタイルも変わってきており、サーバを並べたスケールアウト型になってきています。

ではここで、SAPとNutanixが本当に構成上問題ないのかどうかを含めて説明していきたいと思います。

f:id:t_komiya:20180805233311p:plain

ここでSAPのOLTPとOLAP/DSSでNutanixの機能がいかにマッチしているかを説明しています。データローカリティによるランダムアクセスの高速化やデータ階層化、そしてスケーラブルなパフォーマンスとキャパシティ対応がいかに適しているかがわかります。もちろんサーバを並べることによるインフラのサイロ化の排除やSSD領域のホットデータの活用はさらに効果を上げています。

f:id:t_komiya:20180805233725p:plain

また、本番環境から開発環境へのデータのクローンについても容易に実現できます。仮想化の環境であることから、仮想マシンがそれぞれ独立しているため、影響を与えることもありません。今後は基本仮想環境で構築することが前提であれば、そもそもハイパーバイザーの機能で提供されるため非常に操作は簡単です。

ここで、少しSAPのビジネスの考え方の変化について少し説明したいと思います。

f:id:t_komiya:20180805234230p:plain

SAPはそもそもアプリケーションを提供しているのが今までスタイルでした。ただ、SAPをミッションクリティカルの環境で動作させるうえで本番環境・開発環境の自己修復機能や稼働時間の向上も重点に置かれることが多くなってきております。稼働時間が少なければ生産性も低下し、顧客からの信頼性も失います。そのようなところから、ハイパーコンバージドとの連携は不可欠であるということになっています。

また、サイジングも将来のワークロードの予測がつかないことからオーバーサイジングしがちであり、展開についても時間がかかり、DRも大がかりなのが今までシステムだったため、そういう意味でもハイパーコンバージドは非常にありがたいソリューションであると言えます。

ここからは、レノボの構成だとどうなるのかを少しお話したいと思います。

f:id:t_komiya:20180805234749p:plain

今までハイパーコンバージドでSAPを・・・と言ってきましたが、実は対応しているのはアプリケーション(SAP Business SuiteとSAP NetWeaver Applications)の部分で、SAP HANA(DB)はまだNutanixの認定を受けておりません。そのため、現状はDB部分にあたる設備は物理サーバで構成する必要があります。(認定もそんなに遠い先ではありません)

f:id:t_komiya:20180805235132p:plain

こちらはHANAのケースですが、もう少し広範囲でインフラを見てみるとハイパーコンバージドを前提と考えるとネットワークは通常10Gがベースになります。小・中規模であれば特に問題はないと思いますが、大規模で考えた場合、DBのパフォーマンスやレスポンスを考えるとNVMeなどのデバイスも必須になることから、25Gや40G(または100G)などのネットワークも検討する必要があります。

f:id:t_komiya:20180805235536p:plain

次にアプリケーション側についてです。こちらは10Gのままで大丈夫ですが、ハイパーコンバージドでわざわざネットワーク帯域を分ける設計をするかどうかだと思いますので、もし可能であればHANA側のネットワークを合わせてもよいと思います。またレプリケーションについてもBCPのポリシー次第ですが、上図の考え方でよいと思います。Nutanixのスペックについては現状の認定されているものを記載しているため、現状はE5シリーズではなく、Goldなどのスペックになっております。

ここからはSAP環境で注意するべき点を記載したいと思います。

f:id:t_komiya:20180806000018p:plain

サイジングするときの注意事項です。注意するべき点はCVMのリソースの割り当てや次のページに記載があるCPU/メモリ/NUMA機能などの話です。

f:id:t_komiya:20180806000153p:plain

特にDBについてはメモリを共有させてパフォーマンスを上げる仕組み(NUMA)を利用しているため、こちらを利用しなければなりません。現状は物理サーバなのでNUMA機能をサポートしていれば問題ありませんが、今後は仮想上のNUMA機能(vNUMA)を利用していく必要があります。なお、現時点ではAHVは未サポートになります。

最後に記載しておきますが、もう一つ大事なのはCPUのオーバーサブスクリプションです。通常本番システム(CPUとメモリリソースを1:1に割り当てる)のCPUとメモリをオーバー サブスクライブしないというSAPのベストプラクティスに従うことを推奨します。QAシステムにおいてはオーバーサブスクライブは非推奨です。

開発とテストシステムにおいては、1.5~2:1のCPUオーバーサブスクリプションを使用できます。振る舞いの監視をベースに必要に応じて調整します。

 

今後はSAP HANA(DB)の認定されることが判明してから、こちらの続編を記載していきたいと思っております。

 

よろしくお願いいたします。