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物理サーバも有効活用できるNutanixのブロックストレージサービス~ABSのご紹介~

 皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

本日はNutanixのブロックサービスの機能であるABS(Acropolis Block Service)についてご紹介します。ABSはNutanix上でブロックストレージを提供するサービスです。
過去のブログで何度か文言が出ているABSですが、一度もこちらのブログで紹介したことがありませんでしたので、今回はテクニカルな内容は少なめにしてご紹介したいと思います。
1.ABSはEnterprise Cloudの機能です!
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そもそもHCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)で仮想基盤なのにブロックストレージという話もありますが、Nutanixはすべてハイパーコンバージドのベンダーとは自らは言っていません。現在はEnterprise Cloudのベンダーであるということで、仮想化だけではなく企業のインフラをすべて自分のソリューションに入れてしまいましょうというモットーを掲げております。そのため、以前ご紹介したファイルサービスと同様にブロックストレージも利用できるようになっています。

 

でも、昨今仮想化やクラウドが流行っているのに、なぜブロックストレージなどが必要なのでしょうか?それは以下の理由があるからです。

  • ライセンスの制約、レガシーアプリケーションの移植性、または既存のインフラへの投資のために、一部のワークロードはベアメタルサーバー上に残ります
  • ABSは、Nutanixが仮想化されたワークロードと物理的なワークロードのためのファイルストレージに提供するのと同じシンプルさを提供することで、ストレージサイロを排除します
  • 物理的な世界と仮想的な世界を橋渡しする

2.いまさらベアメタルなの?

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Oracleのライセンスの課題

Oracleの仮想化は技術的には簡単ですが、ライセンス費用に関しては非常に頭を悩ませます。その理由については以前ブログに記載しているので、そちらをご参照ください。

HCIが向いている!向いていない!?ケースを考えてみよう [第二弾] - LTN Blog 〜 Lenovo Technology Network 〜

 

これらの問題を解決するためにも、物理環境は残るケースがいくつかあります。

それでは、ABSの説明をしたいと思います。

3.ABSは物理環境と仮想環境との架け橋

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今回のABSはまさに物理環境と仮想環境の架け橋になります。上図のように仮想環境のところに、Nutanix環境を既存の物理サーバからiSCSIで利用させることで、既存の仮想環境も分けることなく利用することができます。また、ノードを追加することで、パフォーマンスも向上させることができるので、仮想化環境のときのメリットがブロックストレージでも享受できることになり、その結果すべてのアプリケーションを統合して、仮想化、ファイル、およびブロックサービスに同じインフラストラクチャを使用するようにします 効率を高め、リスクを軽減し、管理を容易にします。

4.ABSはどう動くの?

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ABSがどのような動作をするのかをお話したいと思います。まずはiSCSIでよく必要となるMPIO(MultiPath IO)のソフトウェアをインストールすることを想像すると思いますが、今回それは不要でNutanix側で制御します。それ以外は以下の内容になります。

  • 対象となるお客様の現在のリストには、RHEL 6+、Oracle Linux 6+、およびWin 2012 R2 / 2008 R2が含まれます。さらにOracle RACとSQLが含まれるとします。
  • 概念的にわかるように、外部サーバーは、クラスター内のすべてのノード間で負荷分散を行います。
  • ノードに障害が発生すると、クライアントはクラスタ内の他のノードにトラフィックをリダイレクトするだけで、障害時のフェイルオーバーはシームレスに行われます
  • 最適なパス選択、負荷分散、クライアントの介入などを回避してIPを利用します。 すべてのNutanix機能セットを継承して動作します。

5.ABSはスケールアウトします!

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iSCSIを利用するために、データサービスIPが必要となりますが、それを設定しまうと物理サーバからはノードが増えても全く意識しなくてもよくなります。また、増設するにあたってもシステム中断もないわけなので非常に便利になっています。

6.ABSは高信頼性・高可用性

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Nutanixで構成するABSは可用性が高く、ファイブナイン(99.999%)の可用性を実現します。これはハイエンドレベルのストレージと同じ可用性です。また、フェールオーバーも自動で行われます。容量効率もよくすることができます。

7.ユースケース

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ユースケースについては、ライセンスコストを落とすソリューションが一番よく見えてしまいますが、既存環境の有効活用と一番最後のユースケースのように開発環境でのアプリ開発と機能試験は仮想環境で実施して、本番環境でABSを利用した環境で有効的にインフラを生かすことが一番良いと利用方法だと考えます。

8.最後に・・・

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最後にABSについて一つまとめてみました。

コスト削減・規模に合わせて構築可能でさらに信頼性があるというのがキーメッセージになります。

良いことばかり申し上げてきましたが、注意する点もあります。

アプリケーションによっては、構成に認定をとる必要があるものがあります。(OracleVMなどの構成は現状NXのABSしか認定されていません)

そのため、利用するアプリケーションによって、環境は確認するようにしてください。

 

よろしくお願い致します。