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LCM(Life Cycle Management)について

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

本日はLCM(Life Cycle Management)についてお話したいと思います。

まずは、LCMとは何か?ということをお話します。LCMの役割はNutanixのクラスタ内のすべてのエンティティ(構成要素)のソフトウェアとファームウェアのバージョンを管理するものです。単にファームウェアを管理するだけなら普通にできるのではと思いますが、これが重要なのはNutanixで特徴である1クリックアップグレードの要素の一つになっています。つまり1クリックアップグレードはこのLCMの機能で成り立っているといっても過言ではありません。

ではその仕組みについて、説明していきたいと思います。

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従来型の1クリックアップグレードはAOSをアップグレードする際に、アップグレードするタイプを選択し、メタデータとイメージをアップロードします。その後アップデートをクリックするとアップグレードは始まります。

今まではNutanix単独のいプラットフォームだけだったので、これでよかったのですが、今後は他のハードウェアベンダーや様々なデバイスが出てくることもあり、それらのプラットフォームにも1クリックアップグレードが対応する必要があります。

そのために、LCMのインターフェースを変更するがあります。

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こちらのイメージはNutanixをご存じな方は見たことがあると思いますが、今後Nutanixは様々な規模での展開、プラットフォーム、アップグレードする要素が多様化することを示しています。

これらを今までアップグレードするときにはそれぞれ個別のオペレーションが必要であり、依存性も管理されておらず、中にはパフォーマンスに悪影響を及ぼすものもあります。

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例えば、Linuxなどを例に挙げてみると、パッケージをアップデートする際にはyumコマンドで一発でできるようになっています。これがNutanixの場合はどうなっているのか?GUIで1クリックでアップデートできるようになっているのがNutanixユーザの理想だと思います。

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こちらはPRISM上のLife Cycle Managementの画面をキャプチャしたものです。GUIでアップデート可能で、これが1クリックアップグレードできるようになれば良いことです。

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LCMのアーキテクチャを図式化してみました。こちらはNXをベースにしております。AOS、ハイパーバイザーおよびその他の機能がLCMとクラスタ内のCVMが連携して(ローリング)アップデートを行います。もちろん、こちらはPRISM Centralからもアップデートが可能になっています。

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LCMのRepositoryの構造になります。アップデートを行う際にアップデート対象のリストが必要になります。そのリストをもとにどのモジュールをアップデートするのかということでリストに書かれたモジュールをアップデートする際にダウンロードを行います。AOS、AHVなどの関連モジュール以外にそれぞれのハードウェアメーカー毎のモジュールもダウンロードします。

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現状のLCMの機能について、最後にコメントします。

現状は複数社のハードウェアにも対応しています。LenovoのHXもその対象ですが、一部の機種はまだ未対応のものがあります。(近日対応予定)また、このLCMでアップデートする際に、他のホストに仮想マシンをvMotionしたり、ローリングアップグレードで各ホストを再起動してくれます。

また、複数のコンポーネントが選択されている場合はその依存関係もチェックした上で正しい更新順序でアップグレードを行います。

ダークサイト(インターネットがつながらない環境)下でもアップグレードできるようにインタフェースを持っています。(オフラインでのアップグレード)

 

是非試してみてはいかがでしょうか。検証環境をお持ちの方は気軽にやってみましょう。

 

よろしくお願いします。