LTN Blog 〜 Lenovo Technology Network 〜

レノボのソリューション・サーバー製品に関する技術情報、お役立ち情報をお届けします

AHVとESXiは機能比較するものではない!?

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。

本日は以前にもご紹介したAHVとESXiの比較に関するお話をしたいと思います。

一年前に同様の記事を書いていますが、以下の記事が閲覧数の上位に来るほどのトピックであるものの、この2つのハイパーバイザーに関しては全く異なる背景から開発されてきたものであることから、機能が多い・少ないということではなく何をしたいのか?ということからこの2つのハイパーバイザーを選択するべきであると考えております。昨年一年間で様々な機能を紹介したものの断片的に紹介したこともありますので、本日は再度内容のご紹介をしながら、昨年記載した比較表の更新も含めて記事を掲載いたします。

blog.lenovojp.com

1.そもそもAHVってどういうもの?

f:id:t_komiya:20190209232638p:plain

AHVはもともとKVMベースのハイパーバイザーです。KVMそのものはハイパーバイザーとしてはほとんど機能がありません。もちろん企業用途で使うためにはいろいろな機能を各ベンダーが開発していく必要があります。NutanixはそのKVMにエンタープライズ向けの機能を必要最低限開発し、Prismで管理させることにより使いやすい仮想化環境を開発したというところにあります。1クリックでの管理、HA・DRSなど企業ユースで必要な機能のサポート、エコシステム対応などを行うことによりお客様が満足するようなシステムにしています。

f:id:t_komiya:20190209233144p:plain

またAHVはEnterprise Cloud向けの仮想化環境を提供していますが、普通の仮想化環境だけでなく、管理、監視、分析機能なども一つのスタックで提供しています。これを実現することで時間やコストの削減にもつながり、インフラの複雑も軽減しています。

まさにこの部分がAHVというよりNutanixの神髄と言えるところになります。

2.ESXiとの比較について

f:id:t_komiya:20190209233719p:plain

こちらがESXiとAHVを機能毎に比較したものになりますが、AHVの方がそれぞれの層でうまく分かれていてシンプルのように見えます。もちろんこれは図の中ではメリットがあると思いますが、ESXiにおいてvCenterを操作するオペレータがこれを意識することはありますでしょうか?操作性は関係なく必要なライセンスを購入するということであれば、どちらもあまり変わりはないと思います。(NutanixもFiles / Calm / Flowは有償です)

f:id:t_komiya:20190209234217p:plain

こちらはコンポーネント毎の比較をしています。それぞれが分割されているESXiに対してAHVは一つのスタックでPrismとネットワーク、ハイパーバイザーがまとまっています。AHVで利用時は一つの画面でできることは当然の話ですが、ESXiやHyper-Vを利用する際は、vCenterなどの別の管理画面が必要になります。開発されているハイパーバイザーが異なれば当然そのような話になりますので、Nutanixを利用する際はAHVを利用したほうが管理性が上がることはここにあります。(ほかにインストールに関してもAHVであればFoundationから設定が自動化されるところが多く早く導入が終了することがあります)

逆にNutanixについてはAHVを利用することの一元管理だけでなく、マルチハイパーバイザー管理というメリットを持ってAHV中心で仮想化環境を構築し、一部ESXiでないと構築できないものがあればESXiで構築するという選択があると考えると良いと思います。

.仮想ネットワークに関して

blog.lenovojp.com

ネットワークに関してはこちらの記事の内容となります。ESXiの時にはStandard Switchを利用して構築する場合は、各ホスト上のスイッチ設定を揃えなければなりません。その煩雑さを軽減するためにvDS(分散スイッチ)が必要となるわけですが、こちらはコスト的な問題で大規模構成時に非常に役立ちます。逆にそこがVMwareの時の差別化になるところですが、AHVの場合はvDSに相当する機能がAHV導入時に利用可能(その設定のみ)になっています。そのため、ネットワーク構成が必要にシンプルになり、VLAN割り当ても含めて操作することができます。

4.HA(High Availability)に関して

f:id:t_komiya:20190210000740p:plain

HAについてですが、ESXiでのHA設定についてお話します。HAの機能としては、VMwareのドキュメントではこれだけの内容が設定できます。もちろんこれは企業ユースであれば要件的には問題ないものではありますが、果たしてこれらの機能を全部使うのか?ということです。基本的にはHAと言っても使う機能は1つもしくは2つまでのユーザーが多いと思います。 

f:id:t_komiya:20190210001124p:plain

AHVのHA設定はたったの2つだけです。Prismの画面で「Manage VM High Availability」の設定からチェックあり・なしで設定が終わりです。

チェックなしでベストエフォート、チェックありでリザベーション(予約)という非常に単純なものになっています。詳細は過去のブログで紹介しておりますので、ご参照ください。

blog.lenovojp.com

.DRSに関して

f:id:t_komiya:20190210001629p:plain

(VMwareの)DRSについても同様で、こちらのイメージのような機能を設定可能です。DRSについてはESXiの場合リソースの設定を細かく設定できますが、重要度の高いアプリケーションはそのような使い方はできますが、ある決まったルールの下で動作させることで、逆に運用の統制化を図ることも可能になります。それをAHVのDRS(ADS)で実現しています。

blog.lenovojp.com

詳細はこちらのブログの記事に記載していますが、システムの稼働状況に合わせて仮想マシンの最適な配置と決まった閾値での他のホストへのリソースの移行を行います。このような形で運用を簡素化することもCloud環境では必要になります。

.vSphereとAHVの機能比較に関して

f:id:t_komiya:20190210002906p:plain

f:id:t_komiya:20190210002921p:plain

f:id:t_komiya:20190210002932p:plain

f:id:t_komiya:20190210002945p:plain

 こちらは昨年掲載した内容のアップデート情報になります。

vGPUの記載については機能として利用可能であることを明記しましたが、HAやvMotionなどの機能は制約があったりする内容を追記しました。また、vSANとの比較においてIOPSの制限については機能がある明記をしましたが、今後の機能拡張になりますので、記載の修正をさせて頂きます。

 

よろしくお願い致します。