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レノボのソリューション・サーバー製品に関する技術情報、お役立ち情報をお届けします

Nutanixが提供するオブジェクトストレージ ~Nutanix Bucketsの紹介~(その2)

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。本日はNutanixが提供しているオブジェクトストレージサービスのBucketsを紹介します。

先週に引き続き第二弾としてBucketsのアーキテクチャをお話しますが、.NEXT 2019の内容も一部反映してお伝えしたいと思います。

前回のブログ:

https://blog.lenovojp.com/entry/2019/05/11/041218

1.Nutanix Bucketsについて

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前回の記事でNutanixがすべてのワークロードに対応したとの話をしておりますが、今回.NEXT 2019でもお話がありました Nutanix MineについてもオブジェクトストレージのBucketsが関係してきます。(Nutanix Mineは今後お話できるようになりましたが、掲載したいと思います)

今までのNutanixはどちらかというと構造化されたデータを保存するストレージとして利用されていましたが、今後は非構造化されたデータも格納できるような要件にも対応していきます。その背景には前回も紹介しましたが、ビッグデータやIoTなどの普及などが挙げられます。

では、オブジェクトがどのようなユースケースで利用されるものなのかをご説明したいと思います。

2.ユースケースごとの機能

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 主なユースケースはこちらになります。DevOps環境においては、クラウドで利用されることが多いことから、S3のAPIをベースにデータをやり取りを行います。またデータについても、IDで管理されているものをHTTPベースでやり取りすることから非常に開発がシンプルで、ヘッダ上に検索に必要な情報を載せることによりデータを引き出せます。パフォーマンスについても、最初の1バイト目のアクセスまでの時間も早くなっています。

また、オブジェクトストレージは長期保存にも優れており容量さえあれば無限にスナップショットが取れるストレージです。一度書き込みを行ったら、読み込みは何度もできるWORM機能にも対応しているためセキュリティにも優れており、またアメリカのセキュリティ基準にも満たしています。

3.なぜNutanix Bucketsが良いのかf:id:t_komiya:20190519132302p:plain

オブジェクトストレージが他社にもありますが、なぜNutanixのBucketsが良いのかをお話したいと思います。

オブジェクトストレージは、以下のようなところに特徴があります。

・大容量ストレージ

・スケーラブルに保存が可能なバックアップ

・レガシーストレージよりもスケーラビリティ

・オンラインのオブジェクトストレージサービス

・データ解析

これらの機能に合わせてNutanixがBucketsが良いところは、Nutanixの機能の一部として利用できること。1クリックで簡単な操作ができることなどが挙げられます。

オブジェクトストレージ専用でNutanix Bucketsを利用することは、あまり得策ではないと思いますが、様々なワークロードを動かしている中で、オブジェクトストレージもNutanixで動かすことができますと考えると、非常にお得な機能であると思います。

また、エコシステムについても数多く揃ってくる予定があります。

当初はVeeamのバックアップソフトウェアがBucketsに対応して、その後HYCU(日本にはまだ参入してきていないが、Nutanixのバックアップソフトウェアとしては有名)があります。CommvaultやVeritasなども今後対応予定となっているようです。

4.Nutanix Bucketsのアーキテクチャ

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Nutanix Bucketsのアーキテクチャですが、前回もお話致しましたがマイクロサービスとして提供されます。BucketsのワークロードがK8sのコンテナ上で動作して、CVMと連携することで、メタデータを格納するようになります。K8s上で動作するマイクロサービスのアプリケーションがスケーラブルなグローバルネームスペースを提供して、名前解決を行います。分析機能もこちらのサービスで行います。

他のオブジェクトストレージでも提供している圧縮機能やイレージャーコーディング機能はCVM(Cassandra)の方で実装されます。

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K8sで提供されるサービスではスライドにあるようなものが提供されます。通常のコントローラ機能に加えて、メタデータサービスでデータに検索できるキーを付加してHTTPSのヘッダから検索できるようにしています。またAtlasで監査を行いメンテナンス及びライフサイクルの管理を行います。

BucketsのアーキテクチャはNutanix Bibleにも記載があります。

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Nutanix Bucketsはデータパスを一元化します。通常のファイル読み出しの場合、対象のデータの検索を行いグループの中で見つけてからデータを読み出すようにしているため非常に時間がかかります。オブジェクトストレージは検索するデータに関する情報をHTTPのヘッダに載せてアクセスさせることからほぼダイレクトにデータにアクセスできるようになります。もちろん、こちらはアプリケーション側で呼び出されるパスを埋め込む必要がありますが、逆に引き出せるようにメタデータ管理しているのがオブジェクトストレージの特徴であると覚えて頂ければと思います。

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クラウドでも利用されるオブジェクトストレージは、もちろん耐障害性もあります。ノード障害があった場合にもチェックサムから復元するべきデータを復旧できるようになっています。これはNutanixそのものも同様な機能をCassandraで実現しているため、Nutanix Bucketsにおいても同様な機能はサポートします。

同様にイレージャーコーディングもサポートしています。

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Nutanix Bucketsはセキュリティに観点で3つの機能(認証、承認、暗号化)をサポートします。また、従来のNutanixのストレージ機能と連携して、スケーラブルな機能と圧縮・イレージャーコーディングなどの容量最適化などの機能もサポートしています。

検索機能を強化するために、キーを付加して対象ファイルへのアクセスは早くしています。

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今回Nutanix Bucketsの機能を紹介しましたが、大容量ストレージ基盤を形成する上で必要不可欠は機能を提供するのがNutanix Bucketsであるということを覚えて頂きたいことと、Nutanixを駆使するとすべてのワークロードを統合できるようになるため、今後は目が離せなくなると思います。

 

是非Nutanix Bucketsを導入してワークロードの統合をご検討頂ければと思います。

 

よろしくお願い致します。

Nutanix .NEXT 2019 (その4)

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。本日は2019年5月7~9日の日程でアナハイムで開催中のNutanix .NEXT 2019の2日目のキーノートセッションでの内容(今回は第4編)をお伝えしたいと思います。(タイトル名で速報は削除しました)

なお、2日目の写真は正面からの撮影はできなかったため、左方向から撮影しています。

 

2日目のキーノートは以下の点についての内容となっています。

・Xi IoT

・Era

・Xi Leap

 

1.Xi IoTについて

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スピーカーはVPでIoTとAIの責任者のSatyamが登場。世の中の動きとして仮想マシンやExhcnageなどのアプリケーションがかつてはワークロードの大半を占めていたが、今後の動きとして、KubernatesやTensorflowなどのコンテナやAIなどの基盤で大きく利用されるとの説明。

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f:id:t_komiya:20190512232939j:plainコンテナが多く利用される背景としては、アプリケーションのアーキテクチャの変化があります。モノリシックなものからマイクロサービス化し、クラウドの環境の7割はマイクロサービスに変わっていくことになるとのことだそうです。

またデータのトラフィックに関してもIoTの総容量がクラウドに比べて、大きく上回るという予想になるとのこと。

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データの考え方も変わってくるとのことで、ミッションクリティカルなワークロードとインフラストラクチャというのも新しい定義に変わるとのこと。IoTの世界では、存在するものすべてをデジタル化することでエッジ側PaaSで提供される新しい世代のアプリケーションで地球規模のオペレーションが必要になってきます。

事例として取り上げていたのは、COMPASS Groupでは50か国以上で55,000以上のロケーションで1年間で55億食がオーダーされるため、これらのデータを分析するのにIoTを利用して素早く対応することが必要になってきます。(画像がいくつかありましたがキャラクタなどの関係でアップロードは致しません)

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Xi IoT クラスタインスタンスでIoTを実現するにはどうするのか?ということのお話で、Xi IoT PaaSがNutanixを利用してホスト化あれ、アプリケーションがデータを書き込みするとクラウドインスタンスもしくはエッジ側で処理されます。

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NutanixのIoT環境を利用した事例として、deepmatic社のビジュアルプロセスオートメーションが紹介されていました。

収集されたデータをXI IoTで処理させる際にXi IoT App Libraryを利用してエッジ側での処理を行っているとのこと。(詳細内容は割愛します)

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XI IoT Sensorなどをスマホのアプリから実行してカメラで撮影した物体がどのような動きをしているのかを判別するようなものをデモしていました。このようなものを利用して、IoTを使いながらAIの要素も取り入れながらエッジコンピューティングを行っていくようなことが今後必要になっていきます。

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ハイブリッド環境でXi IoTのプラットフォームを利用してうまくビジネスを回していきましょうとのこと。http://nutanix.com/iot にアクセスしてみましょう。

 

2.Eraについて

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Eraについては以前こちらのブログでも説明にしていますが、今回は新機能についても紹介されていたので、その部分を紹介したいと思います。

データベース運用をワンクリック操作と自動化、複雑なコピーデータ管理を簡素化するソリューションNutanix Eraのご紹介

https://blog.lenovojp.com/entry/2018/12/20/161544

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今回の新機能として、PostgresSQLのHA, SQL Server AAG (Al\waysOn Availability Group), MySQL SIの対応とRBACの対応になります。

今回は新機能のデモも含めて実演がございました。データベースのプロビジョニングが簡素化と任意のポイントへのリストアを実現する最適なプラットフォームです。

 

3.Xi Leapについて

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Xi Leapに関しての説明ですが、Nutanixにおいてクラウドに求められる要素として、以下のような内容がございます。

・Seamless Extension 【シームレスな拡張】

・Identical Operation 【(オンプレミスと)同様なオペレーション】

・One Click Services 【ワンクリックで提供可能なサービス】

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ハイブリッド環境でも1クリックでペアリングができ統合管理がされており、ネットワークもそのまま拡張できることが望ましいものだと考えている。

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ハイブリッドの環境でポリシーの適用やデータも合わせて同期(レプリケーション)できるような環境が実現するべきものであると考えており、今後Xi Leapの展開も拡大していくことになります。(スライドはかなりページ数ありますが、省略させて頂きます)

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Xi Leapの対応として、マルチハイパーバイザーのサポート、ワンクリックでの簡素化(VPNのビルトイン)、リージョンの拡大が挙げられます。

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ハイパーバイザーについては、今まではAHVのみの対応でしたが、今回ESXiも対象になります。

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こちらがビルトインのVPN機能のスライドになりますが、それ以外にもワンクリックでのテスト・フェイルオーバー、フェイルバックの紹介もしていました。

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最後のリージョンの拡大についてですが、今後日本でも利用できるとのことです。(現時点ではスケジュールは未定)

 

今年の年末くらいには今回のリリースされた内容が日本でもお目見えして、真のハイブリッドクラウドをNutanixで実現してみてはいかがでしょうか。

 

よろしくお願い致します。

Nutanixが提供するオブジェクトストレージ ~Nutanix Bucketsの紹介~(その1)

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。本日はNutanixが提供しているオブジェクトストレージサービスのBucketsを紹介します。

こちらの内容ですが、以前にもこちらのブログで紹介していますが、内容が変更されているため、もう一度アップデートの意味で投稿しています。

以前の記事は以下のURLをご参照ください。

Nutanixのオブジェクトストレージのアーキテクチャについて - LTN Blog 〜 Lenovo Technology Network 〜

1.オブジェクトストレージの必要性について

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技術の進化に伴い、スマートデバイス、センサー、ヘルスケアアプリケーション、カメラ、ボディカメラ、およびその他のデバイスによって収集されたデータは指数関数的に増加データを管理するために使用する方法も、データの保存、取得、処理が必要となる規模と速度の急激な増加に対応するために進化しています。

モノのインターネット(IoT)の継続的な進歩により、オブジェクトストレージは、マシン生成型でペタバイト規模の、継続的に増大するデータセットを迅速に格納および取得するための最良の方法の1つとして広く採用されるようになった

1.オブジェクトは本質的に不変であり、長期保存に理想的

2.オブジェクトのバージョン管理は変更を許可しますが、古いデータはそのまま残します(スナップショットのようなものです) 

3.オブジェクトストレージは容量に最適化されています。CPU/メモリ/フラッシュに関する制限された要件 ->高密度でコスト最適化されたプラットフォームを可能にします

4.丈夫でアクセスしやすい3rdプラットフォームのバックアップ(3-2-1 バックアップ)

5.複数拠点コラボレーションのためのグローバルネームスペース

6.標準のS3プロトコルで[ビルド] -> [テスト] -> [デプロイ] -> [スケール]を有効にします

 

2.ブロック、ファイル、オブジェクトの違い

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ここでオブジェクトストレージの本来の定義をお話したいと思います。

そもそもオブジェクトストレージは、ファイルまたはブロックストレージとは異なり、オブジェクトストレージアーキテクチャモデルはデータを非構造化方式でオブジェクトとして扱います。このデータは、センサーデータ、写真、ログ、ビデオなど、どのような種類でもかまいません。

非構造化データは、ディレクトリ構造や従来のブロックを含まないフラットな階層構造に編成されたデータです。

このタイプのストレージアーキテクチャは、データを処理するときのアクセス性と速度が向上しています。これは、フォーマットの複数層によってもたらされる複雑さとオーバーヘッドを排除するためです。

各オブジェクトは、データ、そのメタデータ、およびオブジェクトを識別するために使用される固有のキーを含みます。

オブジェクトストレージで使用されるメタデータは、それが記述するオブジェクトに関するきめ細かい情報を含み、ライフサイクルの任意の時点でオブジェクトを管理および操作するときに柔軟性と制御性が向上するため、リッチメタデータと見なされます。ファイルシステムやリレーショナルデータベースなどの他のストレージソリューションには通常、より高レベルのメタデータがあり、そのデータを使用する高レベルアプリケーションでデータに関するコンテキスト情報の追加処理が行われます。

3.Nutanix Bucketsについて

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Nutanix Bucketsでは、すべてがオブジェクト中心であり、オブジェクトのニーズを満たすために非常に柔軟になっています。

オブジェクトはバケット内に格納します。バケットは、何十億ものオブジェクトを格納できるストレージコンテナです。

これらのオブジェクトにアクセスするには、PUT、GET、DELETEなどの単純なHTTP REST API呼び出しを使用します。

Nutanix Bucketsは、AmazonのSimple Storage Service API(S3 API)と互換性があります。S3 APIは、広く知られており、AWSのアプリケーション以外で広く使用されています。

Nutanixは、このAPIをアクセスプロトコルとして採用し、Nutanixバケットに移行するときに既存のコードを変更する必要がほとんどないかまったくない、使い慣れたインターフェイスを開発者に提供します。

さらに、Bucketsにより、Nutanixプラットフォームのユーザは、高度にスケーラブルなハイパーコンバージドアーキテクチャの上に非構造化データを格納および管理できます。

クラウドホステッドソリューションと比較すると、このオンプレミスモデルは、オブジェクトの保存に関連するコストをより一貫した方法で管理し、それらのオブジェクトの場所に関する透明性を高めます。

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Nutanix Bucketsの特徴として、シンプルなアーキテクチャでかつセキュアな環境を提供します。また、Nutanixの特徴でもあるスケールアウトにも対応しています。

NutanixのAOSの機能をフルに活用できるように、容量効率のも優れた機能を持ち、自己修復機能もサポートしています。

4.Nutanix Bucketsのアーキテクチャについて

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先にもお話したようにNutanix BucketsはS3APIをサポートし、単一のグローバルネームスペースをサポートします。オブジェクトストレージを形成する部分については、K8Sベースのマイクロサービスで提供します。以前ご説明したオブジェクトストレージはOVSの仮想マシンが入っていましたが、今回はコンテナ化することで、とてもメモリ容量も小さくできるようなサービスで実現します。

 

 

次回のブログでアーキテクチャに触れていきたいと思います。

 

よろしくお願い致します。

 

Nutanix .NEXT 2019 速報(その3)

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。本日は2019年5月7~9日の日程でアナハイムで開催中のNutanix .NEXT 2019のキーノートセッションでの内容(今回は第3編)をお伝えしたいと思います。

 

1.Xi Cloud サービスの追加とハイパーコンバージングクラウドへ

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Xi Cloudサービスの追加としてTest Driveが新規リリースとなっております。

対応している内容としては以下のものになりますが、追って内容を紹介したいと思います。

 

①包括的なNutanixの機能
②GCPネイティブ
③エクスペリエンスXi Leap DR

 

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今まではオンプレミスだけに使っていたハイパーコンバージドという言葉でしたが、今回からハイパーコンバージドクラウドという名称で利用することになります。インフラをクラウドを含めて1クリックでデプロイを実現できたりします。

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オンプレの時にハイパーコンバージドと言っていたのは、コンピュート・ストレージ・ネットワーク・セキュリティなどを1つにまとめて管理することやData Mobility/App Mobilityの言葉の定義のように、仮想マシンなどをvMotionのようにホスト間でデータが途切れることなく移動できるようなことやアプリケーションを停止することなく移動することを考えられてきました。これを今後はクラウド間でも実現できるようにすることがハイパーコンバージドクラウドの意味でもあります。


2.クラウド間のApp Mobilityの実現

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今までのマルチクラウド環境において、オンプレからクラウド環境への移行は難しいものでした。実際にクラウドに移行したのちやはりクラウド側での環境は適さない場合に再度オンプレミスに移行する場合は、クラウドへの移行以上に難しくなっていたり、料金もかさむことがあったりします。

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それを解決するために、今回対応したものが、(App Mobilityを備えた)Nutanix Moveになります。こちらはCalmを利用して導入することになりますが、現状対応しているクラウドベンダーがAWSのみとなっております。f:id:t_komiya:20190509171438j:plain

こちらがCalmのBlueprintになりますが、WebサーバーやDBサーバーがAWSにデプロイされています。これをMoveを利用することで、クラウドからオンプレミスへのデータのマイグレーションが可能となります。f:id:t_komiya:20190509182518j:plain また、こちらはBeamを利用することでコストを可視化することができ、最適なクラウド環境を導き出すことができます。この結果を先ほどのMoveで移動させてしまうことで最終的にApp Mobilityも意識したハイパーコンバージドクラウド環境が作れるということになります。

 

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現状のNutanixのハイパーコンバージドにおけるLocationとそのFootprintにおける対応についてはオンプレミスまでどどまっておりますが、今後はオンプレミスという環境が必ずお客様の環境である必要はないということが、先ほどのTestDriveの話であり、今回のTest DriveはGCP(Google Cloud Platform)内にオンプレミス的な環境を作ってしまいましょうということです。

 

ここで、GCPに関しては、昨年のロンドンでDR環境のNutanixが構築できる話がありましたが、今回はGCPだけにとどまらないのが、今回の.NEXTになります。

3.Nutanix on AWSの発表について

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今回の発表として、Nutanix on AWSの対応がその大きな発表の一つになります。

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こちらについては、AWSのEC2上にベアメタルのNutanix環境を作ることができます。VMware 社のVMware Cloud on AWSと構成は似ており、vSANの意味合いではストレッチクラスタに同様のことができます。(NSXなどを構成することはない)

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特徴としては2つあり、シームレスは拡張として、ネットワーク環境はAWS Directコネクトを利用するか既存のVPCを利用して接続することができます。AWSを今まで通り利用している人はそのままの状態で利用できます。

もう一つは容量はオンデマンドで拡張できます。実際のデモにおいては、オンプレミスで構築したVDI環境をオンプレ上で拡張することはしないで、AWS上のNutanixでクラスタのノードを追加して、あたかもオンプレのように増設することができるようなものを実演しておりました。

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そのほかにも、セキュリティをそのまま適用したConsistent Securityや開発用のワークロード向けにS3のストレージを拡張することもできるHibernateなどの紹介もありクラウドをうまく活用した使い方の紹介もありました。

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また、AWSを利用しているユーザーが常にオンラインにしておくと課金されることが気になることがあります。そこで、通常はオンラインにすることなく、構成をResumeしておく機能やEC2のパブリックで利用している環境に直接アプリケーションのモビリティをサポートする機能も今回提供できるようになっています。

4.Nutanix のEnterpise Cloud Platform

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今回の様々な発表により、NutanixのEnterprise Cloud Platformが変わってきます。

Extended Cloudの項目が今回追加されて、Nutanixが実行する環境はオンプレミスだけでなくXI Cloud以外のクラウド環境にも展開されています。Nutanixはどこに行っても使えますということがそろそろ言える時期が来たということになります。また、実行するアプリケーションについてもApp MobilityをGCPやAWSにも展開できるようなことになったことから、Nutanixが逆に標準プラットフォームとして導入しても悪くないような感じに思えた今回の.NEXTの発表内容だと思いました。

 

ご参考までに読んで頂ければと思います。

 

よろしくお願い致します。

 

 

 

 

 


 

 

Nutanix .NEXT 2019 速報(その2)

 
皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。本日は2019年5月7~9日の日程でアナハイムで開催中のNutanix .NEXT 2019のキーノートセッションでの内容(今回は第2編)をお伝えしたいと思います。
 
1.プラットフォームにHPE社の追加

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登壇したのはHPE社のPhil Davis氏。今回のHPE社のプラットフォーム追加のメリットは何かという質問で、HPEのプラットフォームの信頼性やGreenLakeをベースとした、従量制課金での提供が挙げられます。Nutanixを提供していく上で、今後はオンプレ・オフプレをトータルで同一料金体系でできることのメリットをコメントしている。
2.プラットフォームのさらなる高速化

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AOS5.11になり、システムの大容量化やプラットフォームの柔軟性に対応するために、様々な点で高速化のためにシステムを改良しています。

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一つには、AES(Autonomous Extent Store)を導入することで、自律型のストレージにすることにより、従来のオールフラッシュ環境よりも最大2倍程度高速化を実現します。
.クラウドまでインビジブルに

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今までのNutanixはプライベートクラウドの環境をインビジブルにすることで運用を簡素化してきましたが、今後はクラウドにもフォーカスを当てて1クリック化進めていきます。

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Prism Pro : Ops
Calm : Automation
Files: Unstructured Data
Flow: Security
Era: Database Services
Xi Services: Cloud Services
上記のサービスを様々なロケーションやソリューションに対応することで、最大の価値の提供やお客様への最高の満足が提供できるようになります。今回Nutanixの各ソリューションにおける機能強化により、それが実現することができるようになります。
Nutanix Core / Essentialsについて

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様々な機能が今までに機能強化してきましたが、今後も引き続き強化を続けていきます。AHVの導入の割合については、最新調査で40%になっています。最新のテクノロジーの対応としては、SAP HANAへの対応やOracle, PostgreSQLなどの対応(Era)だけでなく、データレークやAIなども挙げられます。それ以外にもMEDITECHへの対応などが最近のトレンドとして増えてきています。

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また、コンテナ(Karbon)の対応などもあります。コンテナについてはDockerベースでの対応で当初考えられていたのが、kubernateベースに変わったことによりロードマップを急遽変えなければならない話がありましたが、こちらのソリューションを対応することにより、Nutanixのソリューションをマイクロサービスでの提供ができるようになりプロビジョニングが5分で終了し、自動化されたコンテナ環境ができる上に、統合管理を実現します。

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Filesについては、従来のファイルサーバー機能に加えて、分析機能がTechPreviewでサポートしました。こちらにより、特定ユーザーのファイルアクセスなどのユーザー監査機能のサポート、ファイルの使用期間なども確認することができるようになっております。

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オブジェクトストレージについてはS3準拠のAPIをサポートしており、現状でも12ノードで1PBを提供できるようなプラットフォームが提供可能です。
5Mine

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今回の新規機能の一つにMineがあります。この機能はクラウドにおけるデータマネージメントを提供する機能になります。はじめはバックアップソフトウェアのVeeamとタイアップして1クリックでのデータ管理を実現します。製品で例えると、Cohesityのようなセカンダリストレージに近いものになります。この機能の開発には約1年の期間を要しています。これを利用することでアーカイブ機能なども提供できるようになり、Nutanixの中に格納されているすべてのデータを有効利用することができます。

.自律型データセンターの実現  

f:id:t_komiya:20190509073020j:plain今後データセンターに求められるもの、それは自動化よりも自律化になります。自動車なので、目的地まで自動的に移動して戻ってくるというものが出来上がっているように、データセンターでも自律型のソリューションが必要となってきております。ボトルネックになる前にまず手を打っておかなければならないこともあると思います。以前こちらのブログでも紹介したテレメトリ―などはその内容の一つだと思います。

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それをNutanixでは、Calm/Flow + Beam Compliance/Prism Proのセットで実現します。
こちらのブログでも紹介しましたが、Beamではマルチクラウド上での最適化やガバナンスを管理するソリューションです。Flowで設定したセキュリティポリシーに準拠しない仮想マシンなどを可視化したり、必要に応じて隔離するなどの対策を施すことができます。(デモもありました) 

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FlowベースでのEpochの可視化もできるようになっています。ADの統合もできていますし、開発環境から本番環境への移行にポリシー変更で移行できます。

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もう一つの利用シーンとして、例えばデータベースを利用していてバッチ処理でリソースが高くなり、明らかにデータベースのリソースを追加しなければならないケースでPrism Proiでオペレーションの自動化として、X-Playが最新のAOSから対応できるようになっています。アプリケーションの監視も行うながら、トラブル対応も行う自律型のシステムにより、管理者がもっと楽になるようなシステムを提供できるようになりました。 

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その3の内容でクラウド関連の内容をお伝えしたいと思います。
 
よろしくお願い致します。
 
 
 
 

Nutanix .NEXT 2019 速報(その1)

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。本日は2019年5月7~9日の日程でアナハイムで開催中のNutanix .NEXT 2019のキーノートセッションでの内容をお伝えしたいと思います。

 

内容は多岐にわたるため、何回かに分けてお伝えいたします。

 

1.Nutanixは今年で10年目

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今年で10周年を迎えるNutanixですが、まず初めにこの10年で古くからご利用のお客様が壇上に上がり10周年をお祝いをしていましたが、日本ではTISさんが壇上に上がられておりました。

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この10年間を振り返る内容のTwitterやラボの風景が紹介されていました。さらに、10年もの間で、この時代はまだAOSのみで展開していた時期になります。3つのD(Data / Design / Delivery)が大きく変わったことを紹介していましたが、当時は3Tier構成からハイパーコンバージドへの変換で、仮想のワークロードをSANの環境からHCIへの変えていく活動を主にしていたのですが、システムの完成度は高くない状況でした。

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またUIについても現状のものと比べると非常にシンプルなもので、今では当たり前の1クリックでのデプロイはまだまだ実現するレベルには至っていないとのことでした。

2.マルチハイパーバイザーをサポートしての用途が多くなってきた

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今までVMwareのみでのサポートから、AHVやMicrosoftのハイパーバイザーのサポートをすることで、災害対策(DR)やデータ保護、メトロクラスタなどがサポートされて、特定の技術やロケーションに縛られることがなくなり、HCI市場が盛り上がるきっかけになっています。

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2015年くらいからAHVやPrismが登場して今まで仮想のワークロードのみで動かしていたNutanixがEnterprise Cloudの変革になるきっかけがここから出てきており、コンピュートとストレージが一体化したものから、コンピュートのみでもNutanixを使えるようになったのがこの時期になっています。

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この頃からNutanixの純正以外のメーカーでDELLやLenovoが出てきた時期になっています。

.オンプレミスだけでなくクラウドにも対応

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2015年から2018年にかけてNutanixはアプリケーションの自動化やマルチクラウド対応を行ってきており、オンプレミスだけでなくオフプレミスにも対応してきました。

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f:id:t_komiya:20190509051742j:plainマイクロセグメンテーションのようなことに数日間も作業に時間を取られるようなものではなく、Flowのように1クリックでシンプルでセキュリティポリシーも適用できるようなインフラのデプロイが実現されて、インフラの管理に時間をかけないもので価値を提供してきています。現在のEssentialsにあたるソリューションはまさにそのレイヤーをサポートしているものになっています。

.Enterpriseレベルのソリューションに関して

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今後はAI/IoTなどの利用も含めて、格納されるデータも様々なものになってきており、従来の構造化されたデータのみではなく、非構造化データにも対応していく必要があります。そのため、今回オブジェクトストレージにあたるBucketsがリリースされました。実際には開発コンセプトを変更したこともあり、リリースに半年くらい遅れて出てきたものの、プラットフォームとしては、マイクロサービス化されたものとしてリリースされているようです。

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CalmのBlueprintにおいても、作成したBlueprintをMarketplace上で共有できたり、エコシステムの対応も増えてきて、さらに使い勝手がよくなってきています。

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UIの面については、Prismの画面の改良(AOS5.9以降)もありますが、DaaSプラットフォームのFrameなどはUIだけでなく、プラットフォームの改良も含めてのアナウンスがありました。

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今回のFrameの対応については、NutanixのAHVへのプラットフォームの追加です。Nutanixのコンセプトは1クリックでの展開もさることながら、セキュアなVDI環境の提供やすぐに利用できるVDIサービスが売りになります。

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今回の対応により、1クリックでのプロビジョニングだけでなく、新たなVDIの環境も2分程度でデプロイ可能なデモも実施されておりました。今回の発表されたFrameについては、本日から利用可能であり、購入すればもう一つセットでライセンスが付いてくる(1+1)ようです。

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今後のNutanixの適用範囲について、データセンターが中心でビジネスをやってきていますが、今後はIoTなどの出現でEDGEコンピューティングにも対応していきます。また、ハードウェアについてもSoftware Choiceのモデルだけでなく、クラウド対応もあります。サービスの面においてもDRaaSだけでなく、今後はFaaS(Function as a Service)やOaaS(Operarions as a Service)に変わっていくようになります。

 

続きは続編の方で記載させて頂きます。

 

引き続きよろしくお願いします。

 

 

 

 

Nutanixにおけるハイパーバイザーの変換プロセスについて

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。本日はNutanixのハイパーバイザーの変換プロセスについてお話したいと思います。

NutanixでよくESXiからAHVへの変換ができるというコメントをこちらのブログでも紹介しておりますが、ハイパーバイザーを変換する際のプロセスがいくつかあるので覚えて頂ければと思います。

1.ESXi から AHVへの変換について

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ESXiからAHVに変換する際、ノード1台ずつAHVに変換されますが、ESXiのホスト状態は一度保存してから変換します。コントローラVMが1台ずつESXiからAHVのマイグレーションを行います。AHVに変換後は手動で仮想マシンを起動します。ここで仮想マシンの変換について細かく説明したいと思います。

2.仮想マシンの変換

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仮想マシンの変換にはNGT(Nutanix Guest Tools)が必要です。こちらを仮想マシン内にインストールしておきます。

詳細の説明は過去のブログのURLを記載しておきますので、ご参照下さい。

https://blog.lenovojp.com/entry/2018/11/10/172603

 

変換プロセスは4つの工程で行われます。

①検証

クラスタ内の仮想マシンが変換可能かどうか検証します。

②起動

変換を行います。変換のプロセスは記録されます。

③仮想マシン変換ためのノードを準備

ノード内の仮想マシンの情報はノードのUUIDに応じて収集され、仮想マシンが保護されているときには変換はできません。仮想マシンはマスター変換レコードに格納されていて、仮想マシンファイルは変更されません。

④仮想マシンの変換を実行

ノードの変換レコードを参照して、ハイパーバイザータイプを比較して、変換先のハイパーバイザーに変換します。仮想マシン変換後は仮想ネットワークなどもハイパーバイザーの情報に合わせて変換を行います。変換が完了すると変換元の仮想マシンファイルは削除されます。

 

3.ポートグループとVLANの変換 および AHVからESXiへの変換について

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ESXiのポートグループやVLAN IDなどがすべてキャプチャされてAHV用に変換されます。対応するVLAN IDが割り当てわれて仮想マシンが正しい仮想ネットワークに転送されます。

ESXiからAHVへの変換だけでなく、その逆のAHVからESXiのプロセスもあります。こちらの変換するESXiのイメージが必要になりますのでご注意下さい。

.クラスタ変換作業の中止について

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クラスタ変換作業も必ず成功するわけではありません。失敗してしまった時に戻せなくなるのではないかと心配する方もいらっしゃるかと思いますが、Nutanixの変換作業で失敗したときは失敗した内容のポップアップが表示されます。こちらで元の環境に戻すかどうか聞かれるので、「Yes」をクリックすると元の環境に戻すことが可能です。

 

ハイパーバイザーの変換は通常の変換作業以外にも、DR先にレプリケーションする時もクロスハイパーバイザーでDRするときも同様のことが行われます。

 

以上、参考情報として読んで頂ければと思います。

 

よろしくお願い致します。

NutanixのVLANによる仮想ネットワークセグメントおよび構成変更不可のコンポーネントについて

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。本日は2つの話題は1回の記事でご紹介したいと思います。

 

・VLANによる仮想ネットワークセグメント

構成変更不可のコンポーネント

 

Nutanixのネットワークを構成するときに重要なものはVLANです。VLANを利用した仮想ネットワークのセグメント化がわかっていないとネットワーク構成ができません。今回はAHVホスト・コントローラーVM・仮想NICに対しての割り当てについてお話したいと思います。

また、Nutanixの設定の中では変更不可の項目がいくつかございます。あらかじめ設定変更不可の項目を覚えておくと構築で困ることがないと思います。(現時点の情報です)

 

1.VLANによる仮想ネットワークセグメント

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・AHVホストをVLANに割り当てる

AHVホストをVLANに割り当てるには、クラスタ内のすべてのAHVホストで次の手順を実行します。

1. SSHでAcropolisホストにログオンします

2. ポートbr0(デフォルトのOVSブリッジの内部ポート、br0)を、ホストにするVLANに割り当てます


root@ahv# ovs-vsctl set port br0 tag=host_vlan_tag

 

host_vlan_tagをホストのVLANタグに置き換えます

3. ポートbr0のVLANタギングを確認 root@ahv# ovs-vsctl list port br0

4. 表示されたタグパラメータの値を確認

5. pingテストを実行して、AHVホストのIPアドレスへの接続を確認します

 

コントローラVMのVLANへの割り当て

デフォルトではコントローラVMのパブリックインターフェイスはVLAN 0に 割り当てられています。

コントローラVMを別のVLANに割り当てるには、そのパブリックインターフェイスのVLAN IDを 変更します。変更後、新しいVLAN上にあるデバイスからパブリックインターフェイスにアクセスします。

 

注:コントローラVMへの接続が失われないようにするには、パブリックインターフェイスを 介してコントローラVMにログオンしているときにVLAN IDを変更しないでください。VLAN IDを変更するには、IPアドレス192.168.5.254を持つ内部インターフェイスにログオンします。

 

アクセスモードまたはトランクモードで動作するための仮想NICの設定

デフォルトではゲストVM上の仮想NICはアクセスモードで動作します。 このモードでは仮想NICは、それが接続されている仮想ネットワークのVLANである自分の VLAN上でのみトラフィックを送受信できます。アクセスモードインターフェイスの使用に 制限されている場合、複数のVLAN上でアプリケーションを実行している仮想マシン (ファイアウォールアプリケーションなど)は、複数の仮想NIC(各VLANに1つ)を使用する 必要があります。

アクセスモードで複数の仮想NICを設定する代わりに、トランクモードで動作するように 仮想マシン上に単一の仮想NICを設定できます。 トランクモードの仮想NICは、独自のVLANに加えて、任意の数のVLANを介してトラフィックを送受信できます。 特定のVLANをトランクすることも、すべてのVLANをトランクすることもできます。

仮想NICをトランクモードからアクセスモードに変換することもできます。

その場合、仮想NICは自身のVLAN上でのみトラフィックの送受信に戻ります。


2
.構成変更不可のコンポーネント

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Nutanixソフトウェア

  • ローカルデータストア名
  • 名前や仮想ハードウェア構成を含む、任意のController VMの設定と内容(特定の機能を有効にするために必要な場合は、メモリを除く)

・AHV設定

  • インストールのパッケージを含むハイパーバイザーの設定
  • iSCSI設定
  • Open vSwitch設定
  • コントローラーVMのスナップショット取得

・ESXi設定

重要事項:vSphereのリソースプールを作成したら、NutanixのコントローラーVMは一番上の共有に配置しなければならない

  • NFS設定
  • VMスワップファイルのロケーション
  • VMの起動/シャットダウンの順番
  • iSCSIソフトウェアアダプタの設定
  • vSwitchNutanix 標準仮想スイッチ
  • 「管理ネットワーク」ポートグループ内のvmk0インターフェース
  • SSH enabled
  • ホストのファイアウォールポートが空いていること
  • コントローラーVMのスナップショット取得

・Hyper-V設定

  • 英語の言語パック
    現状、他の言語パックでのインストールがサポートがされていない
  • クラスタ名(ウェブコンソールを利用時)
  • ホスト名(ホスト名は、クラスタの拡張作成時にのみ設定できます)
  • 内部スイッチの設定と外部ネットワークアダプタ名

    Nutanixホスト上にExternalSwitchとInternalSwitchの2つの仮想スイッチが作成されます。
    これらの仮想スイッチに対応する2つの仮想アダプタ、vEthernet(ExternalSwitch)とvEthernet (InternalSwitch)がホスト上に作成されます。
    注:これらのスイッチとアダプタを削除したり、これらの仮想スイッチと仮想ネットワークアダプタの名前を変更したりしないでください

  • Windowsのロールと機能 Nutanixホストに新しいWindowsの役割や機能をインストールする必要はありません。これには特にマルチパスIO機能が含まれ、これによりNutanixストレージが使用できなくなる可能性があります。
  • 自動起動アクションのコントローラVM事前設定VM設定
  • コントローラVMの高可用性設定
  • コントローラVMの操作:コントローラVMの移行、状態の保存、またはチェックポイントの取得

参考情報までにチェックして頂ければ幸いです。

 

以上、よろしくお願い致します。

 

AHVのネットワーク設定について[第二弾]

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。本日はAHVのネットワーク設定についてお話したいと思います。

以前にもこちらのトピックについてはお話しておりますが、前回は仮想スイッチのみのお話で終わってしまいましたので、今回は全般的なお話をしたいと思います。

前回の内容は以下のURLから確認ができます。

https://blog.lenovojp.com/entry/2018/09/09/162719

1.AHVのネットワーク概要

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AHVはOpen vSwitchを利用してネットワークを構成します。OVS(Open vSwitchを略します)のサービスはそれぞれコンポーネントがありますのでそれぞれ説明したいと思います。

.Open vSwitch

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Open vSwitchはLinuxカーネルで実装されており、マルチサーバーの環境環境で動作するように設計されております。OVSはMACアドレスを学習してテーブル管理しております。ハイパーバイザーと仮想マシンはスイッチの仮想ポートに接続します。各ハイパーバイザーはOVSインスタンスをホストして、すべてのOVSインスタンスが組み合わさって単一のスイッチを形成しています。(以前のブログで紹介した内容がこちらになります)

 

.ブリッジ

ブリッジは、物理インターフェイスと仮想インターフェイス間のネットワークトラフィックを管理するための仮想スイッチとして機能します。

デフォルトのAHV構成には、br0というOVSブリッジとvirbr0というネイティブLinuxブリッジが含まれています。

virbr0 Linuxブリッジは、CVMとAHVホスト間の管理通信専用に使用されます。他のすべてのストレージ、ホスト、およびVMネットワークトラフィックは、br0 OVSブリッジを通過します。

AHVホスト、仮想マシン、および物理インターフェイスは、ブリッジへの接続に「ポート」を使用します。

 

.ボンド

ボンドポートはAHVホストの物理インターフェースにNICチーミングを提供します。

デフォルトでは、bond0という名前のbondがブリッジbr0に作成されます。ノードイメージングプロセスの後、すべてのインターフェースは単一のBond内に配置されます。これはFoundationイメージングプロセスの要件です。

デフォルトの設定は、初期の展開時にbond0から1ギガビットポートを削除するように変更する必要があります。10ギガビットポートだけが残ります。 Open vSwitchボンディングでは、アクティブバックアップ、balance-slb、balance-tcpなど、いくつかの負荷分散モードが可能。

リンクアグリゲーション制御プロトコル(LACP)もボンドに対してアクティブにできます。 "bond_mode"設定はインストール中に指定されないため、デフォルトでactive-backupになります。

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5.IPアドレス管理(IPAM)

ネットワークの作成とVLAN管理に加えて、AcropolisはDHCPを使用して仮想マシンへの IPアドレスもサポートします。

各仮想ネットワークと関連VLANは、特定のIPサブセット、関連ドメイン設定、および割り当てに使用可能なIPアドレスプールのグループを使用して設定できます。 Acropolisは、設定されたIPアドレスプールと設定が使用されるように、OVSのVXLANとOpenFlowルールを使用してユーザーVMからのDHCP要求を傍受します。

管理者はAcropolisとIPAMを使用して統合されたPrismインターフェースからネットワーク管理を含む完全な仮想化導入を実現できます。これにより、仮想マシンのプロビジョニングと ネットワークアドレスの割り当てに関連する従来の複雑なネットワーク管理が大幅に 簡素化されます。 IPAM機能を有効にしてアドレスの重複を回避する前に、必ずネットワーク チームと協力して仮想マシンのアドレス範囲を逆にしてください。

管理対象VMのNICが作成されると、IPアドレスがアドレスプールから割り当てられます。 VM NICまたはVMが削除されるまで、アドレスはプールに解放されません。

.ネットワーク設定におけるベストプラクティス

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ベストプラクティス内容については、AHVのネットワークの内容における注意点ではありますが、必ずしもこれを満たさなければ接続できないわけではなく、ベストケースであることをあらかじめご了承ください。

OVSブリッジのOpenFlowテーブルは変更しないでください。

1GbEおよび10GbEについてはそれぞれのインタフェースの注意事項がイメージに記載しております。VLANについてもデフォルトで設定されているものもありますので、注意しながら変更して下さい。 

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上位のネットワークスイッチについては、基本はノンブロッキングがおススメです。諸条件はイメージ内に記載しておりますので、ご覧ください。 

IPMIインタフェースはトランクしないでください。

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CVMについては設定は削除していけないものがありますのでご注意下さい。OVSのボンディングについては10GbEで設定をお願いします。

 

AHVのネットワークを設定する前に是非注意事項として覚えて頂ければ幸いです。

 

よろしくお願い致します。

 

Nutanixのストレージ設定について~Erasure Coding / Compression / Deduplication~

皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。本日はNutanixのストレージに関して説明したいと思います。

 

Nutanix Enterprise Cloud Platformには、あらゆるワークロードで利用可能な容量を効率的に利用するために連携して機能する、幅広いストレージ最適化テクノロジが組み込まれています。 これらのテクノロジはインテリジェントでワークロードの特性に対応しているため、手動による設定や微調整が不要です。

以下のストレージ最適化手法を活用できます。

  • イレージャーコーディング(Erasure Coding):
    クラスタの有効容量または使用可能容量を増やします。Erasure Codingを有効にした後に生じる容量削減は、圧縮および重複排除の容量削減に追加されます
  • 圧縮(Compression):
    2種類の圧縮のうちの1つを可能にするオプションのコンテナ設定・ポストプロセスの圧縮:データは書き込まれた後に圧縮されます・インラインの圧縮:データが書き込まれる際に圧縮されます

  • 重複排除(Deduplication):
    パフォーマンスを向上させるためのプレミアム層(RAMとフラッシュ)、またはストレージスペースの節約のための容量層(HDD)での同一のゲスト仮想マシンデータの共有。コンテナーまたはvDiskのプロパティによって有効になります

それでは、各設定についてイメージで説明したいと思います。

 

1.イレージャーコーディング

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 今回の構成は6ノードで4つのデータブロックをRF2の構成時のイレージャーコーディングの説明になります。一言で言いますと、ノードをディスクに見立ててRAIDを構成するイメージになります。通常はミラー構成なので容量は半分になりますが、イレージャーコーディングは約70%程度効率が上がります。ノード数が増えるほど、容量効率が上がるような仕組みになります。

まず、RF2なのでクラスタ内に2つのデータコピーが維持されます。

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4つのデータが6つのノードに格納されますが、赤字がそのイメージだと思って頂ければと思います。

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ノードを保護するためにパリティを配置して、一つのノードがダウンしてもデータを再調整行われるようになっています。詳細はイメージをご参照ください。

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こちらの図はノードが一台障害があった場合の動作になります。CのデータがPを利用してもう一つ別のノードで再調整されてデータが配置されます。

ノード数が多い場合には、この方式が大変有効になります。

 

.圧縮(Compression)

コンテナは圧縮を有効にできます。 Snappy圧縮ライブラリを使用した書き込み操作中または 書き込み操作後にデータの圧縮が行われます。 Nutanixによるテストでは、ディスクスペース 使用量の約30%の削減が示されていますが、実際のディスクスペース使用量の削減は環境ごとに異なります。

 

次の種類の圧縮が利用可能です

  • ポストプロセスの圧縮:データは書き込まれた後に圧縮されます
    書き込みと圧縮の間の遅延時間は設定可能です。
    ワークロードごとに異なるI/Oプロファイルが あるため、Nutanixに推奨される遅延値はありません。
    このタイプの圧縮は、ほとんどのワークロードにお勧めです
  • インラインの圧縮:データが書き込まれる際に圧縮されます
    このタイプの圧縮は、バッチ処理を実行するほとんどのワークロードに推奨

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圧縮については、ワークロードにより適しているものがあるため、ケースによって使い分けることが良いでしょう。

 

.重複排除(Deduplication)
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重複排除については、リードキャッシュ用の重複排除と容量削減用の重複排除の二つがあります。どちらの機能を利用するかは、購入するエディションにも依存するので注意してください。

さらに、重複排除が有効になっているクラスター内のコントローラーVMは、追加のRAMで構成する必要があります。

・キャッシュ重複排除:24GB RAM

・容量重複排除:32GB RAM

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重複排除についてもベストプラクティスがあります。データの特性やワークロードにより、使用しても意味がない場合がありますので、十分に注意して利用してください。

 

ストレージ機能としては当たり前のようにサポートしている機能ですが、どのようなもので利用するのかを含めて、最適なストレージの設定を行うようにして頂ければと思います。

 

よろしくお願い致します。