S2Dのリファレンスアーキテクチャと検証レポート
Windows Server 2016の新機能といえばS2Dを目玉に挙げることが多いです。
数字が真ん中に入る略語だとi18nのようなものを思い浮かべますが、S○○Dというわけではありません・・。Storage Spaces Directはそのまま略すとSSDなのですが、S2Dです。今の時代SSDといえば Solid State Disk ですし。
Storage Spaces Directの訳し方ですが、ストレージ記憶域スペースと今はなっていますが、筆者の好みはS2Dです。今日はその中でLenovoの取り組みをご紹介します。
S2DリファレンスアーキテクチャのLenovo Press
LenovoはWorld WideではLenovo Pressにてリファレンスアーキテクチャを提供しています。その中ではPowerShellを使いこなして作るS2Dの構築方法等が書いてあるので
何も考えなければこのガイドを見ながら作成すればS2Dの環境が作れます。
こんな構成です。サーバー内のStorageをpoolして、CSV(Cluster Shared Volume)を切り出し、Virtual Diskを構成します。
推奨構成としては、SSDもついてますしRDMA対応NICのMellanox ConnectX-4もついています。Chelsio社のNICに関してもコメントが最近はいったようです。iWARPやRoCEの機能を使う事でのベンチマーク結果は色々なところで上がっていますが、やはり使うなら使った方がいいですね。
S2D検証レポートの公開
ただし、英語で作られているガイドですので、ちょっと日本語だと はまるところがあります。多くのところがPowerShellのほうが融通が利くようになっています。“ローカルエリア接続” !? “ネットワーク接続” !?というところもあるので、変えられるところは2バイトから変更することがいいかもしれません。
日本語対応もそうですが、国内でLenovoサーバーで作ってもらった検証レポートを公開します。かなり細かいデータを取っていますので是非是非参考にしてください。
※下記の中段にあります
Windows Server 2016新機能 「記憶域スペースダイレクト」実機検証結果レポート
http://www.lenovojp.com/business/solution/055/
一例の紹介ですが、運用中にディスク交換をするタイミングでのパフォーマンス検証を行いました。3方向ミラーでの構成をしていまして、その環境で1ノードのディスクを3本取り外します。ディスク復旧時には若干のパフォーマンス低下がありますが、徐々に障害前のスループットに復帰していきます。
S2Dは今後Azure Stack等でもベースとなってくる技術ですし、軽くHCI構成を作る選択肢としてもありですね。