みなさんサーバーのファームウェアやドライバをアップデートしていますでしょうか?
サーバーのアップデートを行う場合には、個別に必要な個所のファイルをダウンロードして適用したり、各サーバーメーカーが提供しているアップデート・ツールを使用していると思いますが、もちろん、Lenovo System xでもアップデート・ツールというものは用意しています。
今回は、Lenovo System xサーバーのツールの1つである、OneCLIというツールをご紹介します。
OneCLIって?
OneCLIは、名前の通り、ひとつのCLI(Common Language Infrastructure)ツールで、サーバーの設定確認や変更、ログの取得や各種機器に対しての操作をすることができます。
- config : サーバー設定の確認と変更を行います(ASU相当)
- inventory : ログ取得を行います(DSA相当)
- update : ファームウェアやドライバのアップデートを行います(UXSP相当)
- misc : サーバーの電源操作やIMMの再起動など各種操作を行います
今回は、そんなOneCLIを使用した、ファームウェアやドライバのアップデートについてご紹介します。
アップデートの流れ
OneCLIを使用してアップデートする手順としては、acquire , scan , query , compare , flashという5つのコマンドを実行する必要があります。具体的には、以下の流れになります。
実際の使用例としては、以下のリンクにある、「Lenovo OneCLI 簡易構成ガイド」を見ていただきたいのですが、それ以外にacquireコマンドのあとに、flashコマンドを使用して、scan , query , compareコマンドを省くことができます。
Lenovo OneCLI簡易ガイド
www.lenovojp-cms.com/cmscontents/gdfiles.php?md=540
scan , query , compareコマンドはいらないの?
acquire , scan , query , compare , flashコマンドを順序通りにやるのと、acquire , flashコマンドのみ実行する方法とでは何が違うかといいますと、scan , query , compareコマンドを実行するとそれぞれ出力結果がxmlファイルとして出力されます。例えば、compareコマンドを実行した場合、「Onecli-update-compare.xml」というファイルが生成されます。この、compareコマンドを実行して生成されたファイルを手動で編集することにより、導入するドライバなどを任意で選択することができます。
scan , query , compareコマンドを省いて、flashコマンドを実行した場合は、自動的にscan , query , compareコマンドを実行して、その結果をもとにアップデートを開始します。
その場合、必要と認識された各ドライバが適用され、任意で選ぶことはできません。
筆者は、導入するドライバなどは確認したいので、順序通りacquire , scan , query , compare , flashコマンドを実行しています。
最後に
今回は、OneCLIをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
OneCLIは、CLIですのでバッチ処理に組み込んだり、遠隔地から操作したりと使い方によって便利なツールになります。これを機に、OneCLIをご活用いただければ、幸いです。
もし、使用してみたいという方は、以下のリンクからダウンロードしてご使用ください。
Lenovo サポート(Lenovo ToolsCenter Suite CLI (OneCLI)
https://support.lenovo.com/jp/ja/documents/lnvo-tcli
また、もっと詳細を確認したいと興味がわいた方は、「Lenovo OneCLI 簡易ガイド」をご参照ください。(PDF)
Lenovo OneCLI簡易ガイド
www.lenovojp-cms.com/cmscontents/gdfiles.php?md=540
CLIではなく、GUIでアップデートを行いたい場合は、「ToolsCenter UpdateXpress」というツールがありますので、そちらをご使用ください。
ToolsCenter UpdateXpress
https://support.lenovo.com/in/en/solutions/ht503692