皆さん、こんにちは
レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。
本日は10月にリリースされたLenovo ThinkAgile HXシリーズをご紹介します。
今回紹介するThinkAgile HXシリーズですが、Lenovoとしては第3世代のNutanixアプライアンスになります。
今年7月に発表がありましたが、今回からThinkAgileのブランドになります。第2世代はLenovo Converged HXシリーズでしたが、”統合”という意味よりもAgileという”俊敏”という意味をHCIだけでなくSDSにも適用した形になります。
間違えやすいかもしれませんが、これを機に是非覚えて頂けると幸いです。
ThinkAgile HXシリーズのラインナップ
それでは、ThinkAgile HXシリーズの紹介を始めます。
まず今回にラインナップについては、従来のHX1000シリーズ/HX2000シリーズ/HX3000シリーズ/HX5000シリーズ/HX7000シリーズに追加してレプリケーションターゲットで利用可能なモデル(HX1520-R)が新たに発表されております。(以下ラインナップを参照)
HX1520-Rについてですが、バックアップ専用のノードになります。
通常Nutanixは3ノード構成が基本になりますが、今回のレプリケーションターゲットに関しては、3ノード用意する必要がありません。
バックアップという観点でさらに使いやすくなっております。
それ以外にも、ハードウェア(ThinkSystem)観点でいくつかの進歩がありました
ディスクの容量が増えていることに加えて、1U/2Uサーバの搭載ディスクを第3世代で多くのディスクがサポートされました。
NVMeについても今回のラインナップではありませんが、今後サポート予定です。
NICに関しても従来の10GのNICに加え25G NICもサポート(100G NICは今後サポート予定)
今回の主な機能のご紹介
進化・追加した機能についてお話致します。
まず、1つ目はCPUおよびその他本体周りのリフレッシュです。
特に今回のサーバハードウェアからRedfishの標準APIでIPMIに関する情報を取得可能になり、例えばNutanixのPrismからサーバ管理ソフトウェアのXClarityと連携して、Prismを経由してハードウェアの状態を管理することが可能になります。
現時点においては、XClarityのPrism連携はサポートされておりませんが、今後のバージョンアップでこちらの機能はサポートされることになります。
2つ目は起動デバイスの変更です。
今まではSATA DOMを利用しておりましたが、SATA DOMが障害になった場合にホスト復旧に時間がかかることからブートドライブの冗長化を今までお客様からの要望を数多く受けておりました。
ThinkAgileシリーズからはM.2 SSDのミラー構成を対応することにより、SPOF(Single Point Of Failure)になることがありません。
3つ目はレプリケーションターゲットのサポートです。
NutanixのNXシリーズではすでに製品化されておりますが、Lenovo ThinkAgile HXシリーズでようやくラインナップ追加です。
先ほどもコメントしましたが、バックアップ用のノードで3台構成にする必要がなくシンプルなバックアップ構成が可能となります。あくまでバックアップをメイン用途にしておりますので、仮想マシンを稼働させることは想定しておりません。
4つ目は新基準のNICサポートです。
今回の25Gb NICをサポートし、今後100GbのEthernetのサポート予定。
またネットワーク仮想化の要望が多く、10Gb NICのサポート数も多くなりました。
従来の1Gbへの接続についてもサポートしておりますので、心配する必要がございません。
最後は先日のブログでもご紹介しましたNetwork Orchestratorです。
こちらの詳しい説明は以下のURLに記載しておりますので、こちらでは省略させて頂きますが、ネットワークを含めたハイパーコンバージド環境の管理をシンプル化します。
http://blog.lenovojp.com/entry/2017/11/05/012244
今後もさらなる進化していくLenovo ThinkAgile HXシリーズを是非宜しくお願い致します。