皆さん、こんにちは
レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。
本日は、レノボが提供するReference Architectureについて、お話しようと思います。
2017年になってからのReference Architectureが数多くUploadされておりますので、今回は紹介しようと思います。
そもそもReference Architectureとは・・・
Internetなどで調べてみると、「事前に設計されたインフラストラクチャ ソリューションで、運用実績のあるコンピューティング、ストレージ、ネットワーク、仮想化の各要素から構成される」と記載があります。特に大規模ユーザにおいてはパフォーマンスや信頼性が求められるため、ベンダー側である程度の構成を検証することでお客様自身でシステムの検証を行う必要がなります。
実際に機器の検証するにあたり、ドライバー周りのチェックから始まり、マルチパスIOやHAの稼働など多岐にわたり、通常は2週間から1カ月くらい要することもあります。通常の従業員がやる仕事としては、かなりコストがかかるようなものになり、これをやっていては戦略的な仕事もできなくなります。
これらは、10年くらい前のコンバージドシステムなどで各ハードウェアベンダーで実施されてきており、最近ではハイパーコンバージド環境にも適用されているものになります。
そこで、今回はLenovoが提供しているRA(Reference Architecture)を2つほどご紹介いたします。
1.VMware Software Defined Data Center with RA
参考資料は以下になります。
https://lenovopress.com/lp0660.pdf
https://lenovopress.com/lp0661.pdf
こちらはVMwareのvSANのパフォーマンスが負荷のかけ方によってどのように変わっていくのかを示したものになります。たとえばvSANのオールフラッシュ構成で仮想マシンの台数でWrite100%、Write:Read=50:50の割合でどのように変わっていくのかがグラフなどで一目でわかるようになっております。
以下のグラフを見て頂ければわかりますが、ハイブリッド構成とオールフラッシュ構成で仮想マシンの台数と負荷をかけている時間をグラフ化しておりますが、例えば24台の仮想マシンの場合ではハイブリッド構成もオールフラッシュ構成もさほど変わりはないが、仮想マシンが増えた場合に、パフォーマンスの落ち方が大きく異なります。
vSANのハイブリッド・オールフラッシュ構成でのパフォーマンス測定
構成:4ノードVSAN環境【System SR630】
(1x800GB SSD / 3x1.2TB 10k HDD) x 2Groups
もちろんお客様の構成によりどちらを選ばれるかは違ってきますが、導入を決断する一つの判断材料になると思います。
また、同じオールフラッシュの場合は、3Tier構成の場合と比較したらどうなるでしょうか?これを説明したものもLenovoのRAの資料に掲載がありますので、見てみましょう。
ThinkSystem DS6200 オールフラッシュ構成でのパフォーマンス測定
構成:ThinkSystem DS6200(800GB SSD x 24)
こちらを見ると、先ほどのvSANのオールフラッシュ構成に比べ、同じオールフラッシュにもかかわらず若干パフォーマンスが落ち方が早いことが分かります。コストをパフォーマンスの兼ね合いもありますが、この二つの結果を見てシステム購入前に一つの判断ができると思います。
2.Client Virtualization with VMware Horizon RA
参考資料は以下になります。
https://lenovopress.com/tips1279.pdf
VDIなどの案件の時に、1台に集約する仮想PCは何台になるのだろうか?それは通常の3Tier構成とハイパーコンバージドでどのように違ってくるのか?などいろいろと考えることがあるかと思います。
それをまとめた内容がこちらになります。
ユーザ種別ごとのVM数とLogin VSIのセッション数の上限について、CPUの使用率
このようにCPUのスペックにより、収容可能なユーザ数などが算出されております。もちろん、3Tier構成とハイパーコンバージド構成での収容効率も違いますので、パフォーマンス優先するのか、アーキテクチャを優先するのかを参考にできる内容になっております。
こちらのReference Architectureについては以下のURLにいろいろなソリューションで掲載があります。(vSAN / Nutanix / Openstack / SQLServer など)
https://lenovopress.com/#resource_type=reference-architecture&sort=relevance
システムを検討する前に一度ご参照されてはいかがでしょうか。
宜しくお願いします。