皆さん、こんにちは
レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。
本日は12月13日にリリースされたThinkAgileVXシリーズのご紹介を行います。
ThinkAgileVXはレノボが提供するvSANのアプライアンスになります。
しかしながら、今までレノボで取り扱っていたvSAN ReadyNodesがございますが、そちらとの違いも含めて今回は解説していきたいと思います。
・vSAN ReadyNodesとThinkAgileVXとの違いについて
以下のイメージでわかりやすく説明します。vSAN ReadyNodesとThinkAgileVXの大きな違いは次の点です。
vSAN ReadyNodesとの違いをマトリックス化
①構成面
vSAN ReadyNodesはVMware社で検証された構成になります。そのため現状は20数通りの構成しか存在しておらず、逆にThinkAgileVXはレノボにて検証された構成のため、CPU/メモリ/SSD/HDDの構成が柔軟で数千通りも構成が可能になっている。
もちろん、vSAN ReadyNodesにおいてもBuild Your Own vSANで構成を変えることも可能ですが、パフォーマンスを落とす構成にもなりうることもあり注意が必要です。
②システム導入
インストールについてですが、vSAN ReadyNodesはハードウェアを購入し納品後にインストール致します。そのため、お客様が利用するまでにはSIerの導入が必要となりますが、ThinkAgileVXはお客様納品前にインストールを実施するため、お客様納品後はラッキング・ケーブリング後にすぐvSAN環境は利用可能になります。まさにAgileという意味の通り俊敏性を追求した製品となります。
③管理ソフトウェア
レノボのハードウェア管理を行うXClarityがThinkAgileVXシリーズではインストール済みで納品されます。vSAN ReadyNodesにおいても別購入でインストール可能。
XClarityをについてはファームウェア管理・ハードウェア監視ができてだけでなく、エディションによっては、ProactiveHA(vSphereのEnterprise Plusに含まれる機能)と同等の機能が利用可能になり、ハードウェアの障害から仮想マシンを停止せずマイグレーションを実施することができます。
④サポート
ThinkAgileVXシリーズはハードウェア・ソフトウェア(ESXi)をレノボで一括保守(ThinkAgile Advantage)致します。vSAN ReadyNodesについては、ハードウェア・ソフトウェアを別で購入できるというメリットもありますが、切り分けを行う場合に異なる問い合わせ先になることもあります。
・ThinkAgileVXシリーズのラインナップ紹介
上記が発表されているラインナップになります。現状は3タイプ(中の構成は柔軟に組めます)のみですが、来年以降にラインナップが追加する予定になります。
型番はThinkAgileHXシリーズと同様になりますが、構成はHXとは異なります。
CPUについては1CPU/2CPUの選択、SSD/HDDについてもスロットをすべて埋める必要はなく、1SSD+4HDDのような1つのDisk Groupのみの構成を組みことも可能です。
これによりスケールアップな増設にも対応できますが、もちろんパーツ供給期間のみでしか対応はできないため、可能であればCPUやSSD/HDDについてはフルスロット購入した方が良いと思います。
また、ThinkAgileVXシリーズは10Gbのネットワークインタフェースカードが必須になります。1Gbのインタフェースが必要なお客様は10GBase-Tのインタフェースを搭載した構成で購入することをお薦め致します。
・ThinkAgileHXとThinkAgileVXとの違いについて
多くのお客様がレノボが提供するHCIでNutanixとVMwareと2種類あるが、その違いは何かという質問を受けることがあります。単純ではありますが、以下に記載します。
Nutanix(ThinkAgileHX)については、多種のハイパーバイザーのサポートや様々な環境向けに提供するプラットフォームですが、ThinkAgileVXについては既存VMwareのお客様でVMwareをそのまま利用されるお客様を対象にvSAN環境を提案していきます。
レノボは2つのプラットフォームを差別化することはなく、お客様にフィットするHCI環境をThinkAgileシリーズでご提供致します。
今後もレノボのThinkAgileシリーズを宜しくお願い致します。