皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。
本日は4月3日リリースのThinkAgile VXシリーズの第2弾をご紹介いたします。
昨年12月の第1弾のリリースに加えて、今回のリリースで3つのモデルが追加されました。これでvSANアプライアンスでは最強のラインナップになりました!
今回の特徴は他社モデルにないSMBモデル・高密度(2U4N)モデルとGPUモデルの追加です!
詳細は以下に紹介いたします。
1. ThinkAgile VX2320 : SMBモデル
まずはSMBモデルのThinkAgileVX2320になります。こちらはvSANアプライアンスとしては初のSMBモデルになります。(VxRailに同様のモデルはありません!)
ドライブベイが3.5インチx4になりますので、対象となるのは、低ワークロードで容量単価が安いモデルになります。ディスクグループも1つのみでSSDも1本しか使えません。ただ、NLSASが利用できることから容量が多く搭載できます。
またこちらのモデルは1GのNICを搭載しているモデルになります。(オプションで10Gも搭載可能)注意しなければならないのは、1Gで構成した場合はネットワークで管理用のセグメントとvSAN用セグメントを分ける必要があります。また、1Gのネットワークに関しては最大8台までしか構成できないため、台数を必要とする場合は10Gのネットワークがやはり必須になります。
そして、このSMBではROBOライセンスを利用することで、2ノードのvSANを構成することが可能となります。ただし、2ノードvSANを構成するには条件があります。
2ノードvSANを構成する上で必要なものがWitnessサーバです。なぜWitnessサーバが必要になるかと申しますと、たとえば片方のノードが落ちた場合にお互いのノードはどちらのノードか落ちたかどうかを判断することが出来ないため、第3者であるWitnessが監視してどちらのノードが落ちているのかを外部から監視することで、正常に動いているノードに問題ないことを通知することを行います。
そのWitnessサーバをリモートオフィスで構築するのではなく、外部に構築することが前提で2ノードvSANが構成できるわけです。
また、ROBOライセンスは仮想マシンの制限があるので、十分にご注意ください。
2. ThinkAgile VX3520-G : GPU搭載モデル
次にGPUモデルのThinkAgile VX3520-Gを紹介します。こちらの特徴はなんと言ってもGPUです!
M10の低スペックモデルとM60の高スペックモデルの2つがあります。
M10は主にVDI(Windows10などの移行)で、M60はワークステーションの仮想化(CAD on VDI)の用途になります。またこのモデルはCPUは2基搭載するモデルになります。
ワークステーションの仮想化ではCPU選びも重要になりますので、ご注意ください。またこちらは200Vモデルになります。
3. ThinkAgile VX3720 : 2U4N 高密度型モデル
そして、次に高密度型のモデルになるThinkAgile VX3720をご紹介します。
こちらのモデルは現在唯一vSANの高密度型モデルになります。以前はVxRailで2U4Nモデルをリリースしていたものの、DELL社のブランドになってからラインナップから消えています。そのため、今回レノボがリリースして再び2U4Nのノードが復活になります。VDI向けやPOC向けで集約可能なノードして購入すると非常に良いかと思います。
こちらのモデルは他のモデルに比べるとメモリ容量が少ないのが特徴です。集約度をあげていることもあり、CPU・メモリ・HDDすべてにおいて1台あたりのリソースはどうしても少なくなります。ただ、VDI環境ではLinked Cloneなどの技術を利用することでHDDを多く使用することもなくなるため、このモデルはその際に威力を発揮します。
4. リモートオフィスおよびブランチオフィスを構成する際の注意点
ROBO環境を構築する際について、管理サーバをどこに構築してどのようにサーバを管理するかによって、運用の方式が変わってきます。
どのようになるのか比較してみましょう。
4.1 集中管理型のROBO展開モデル
4.2 分散管理型のROBO展開モデル
4.3 両展開モデルの比較
それぞれメリット・デメリットがありますが、一括管理する場合は障害時などのオペレーションに犠牲があるが、逆に分散型はコスト面やシングルペインでの管理(ログ系は構成次第)などの問題があります。それを含めてvRealize系のオプションやLog Insightなどの導入の検討も考えてみるのはどうでしょうか?
宜しくお願いします。