皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。
本日は先週に引き続きHCI(ハイパーコンバージドインフラ)における製品の違いについてお話したいと思います。 先週のNutanixについては、アプライアンスと認定ノードの2種類だけでしたが、今回のvSANについては以前の記事でも紹介しましたが、3種類あります。(今回の記事では4種類になっています)
違いについては過去のブログ(以下の記事を参照)で紹介しておりますが、実際どのように売っていけばよいのか?どのような提案していけばよいのかがわからないことがありますので、本記事で少し触れていきたいと思います。
1.レノボのvSANの製品ラインナップに関して
以前の記事ではBring Your Own vSANは紹介しておりませんでしたが、今回は掲載しています。ThinkAgile VXおよびThinkAgile VX認定ノードについてはLenovoの認定ハードウェアおよびファームウェアで動作します。vSAN Ready Nodesについては、VMware社が検証したハードウェアスペックになっており、その構成におけるファームウェアおよび構成でパフォーマンスを保証するタイプのものです。Bring Your Own vSANについては、vSAN の構成としては動作はするものの、vSAN Ready Nodesとはハードウェアスペックを変更して構成したサーバーになっていることから、パフォーマンスを保証するものではありません。実際にvSANを構成するはvSAN Ready Nodesで購入するケースは少なく、ほぼ9割以上はBring Your Own vSANの構成になります。
詳細な違いについてはこちらのイメージになります。構成に関しては、vSAN Ready Nodesは今日現在で107通りの構成になります。(107通りの中にThinkAgile VXの構成も含まれます)
vSAN Ready NodesからカスタマイズされているのがBring Your Own vSANになります。数に関しては、ほぼThinkAgile VXの構成とほぼ同じもしくはそれ以上の数になります。また、ライセンスについては、アプライアンス版はOEMライセンスが必須になるものの、それ以外のラインナップについては、OEM版・リテール版 のライセンスが利用可能になります。
それ以外にはシステム導入するベンダーや管理ソフトウェアなどの違いもありますが、イメージをご参照下さい。サポートについてはこの後のスライド説明致します。
こちらのイメージはvSAN のラインナップのそれぞれの違いを分かりやすくまとめたものです。こちらで記載のあるVX Installerについては、ライフサイクル管理をするソフトウェアになります。こちらを利用してソフトウェア・ファームウェアのローリングアップグレードをサポートするものになっておりますので、他社のvSANアプライアンスと同等の機能が利用可能になります。
2.ThinkAgile VXのアプライアンスと認定ノードの違いについて
こちらがThinkAgile VX/認定ノードのラインナップですが、以前にも紹介しておりますが、ThinkAgile HXと違い認定ノードはForm Factorベースで分かれています。Nutanixの時はシリーズ毎にラインナップを分けられましたが、vSANについては構成次第でSMBモデルにもメインストリームのモデルにもなりえるため、認定ノードはモデル化しておりません。その分自由度も高くなっていることの証だと思われます
3.ThinkAgile VXとvSANの選択方式について
ThinkAgile製品およびvSAN製品のそれぞれ選択方式について説明します。ソフトウェアについては先ほどOEMライセンスとリテールライセンスの利用についてお話しましたが、そのライセンスの納品のされ方に違いがあります。それについては導入サービスの違いによって異なりますので、イメージをご参照下さい。サポートについてもLenovoのThinkAgile製品についてはサポートが一元化されてものがついているものの、vSAN Ready Nodesについては、それがありません。この理由については、vSAN Ready NodesはLenovoのThinkSystemシリーズを購入して関係上、ThinkAgile製品にはないサポートになってしまうからです。サポートを手厚いものでご提案する場合は是非ThinkAgile製品でのご提案をお願い致します。
(ThinkAgileのサポートについては先週の記事をご参照下さい。Nutanix部分がVMwareに変わるだけです)
4.アプライアンスモデルと認定ノードのイメージについて
アプライアンスおよび認定ノードについては、先週のNutanix編と内容は同じになります。vSANモデルについては途中でもお話しましたが、サポートが異なります。また導入についてもLenovoは介在せずパートナー様の導入になります。パートナー向けモデルですが、認定ノードのように一次切り分けのサポートがないのがvSANモデルの内容になります。
5.パートナー様の提案方法について
提案方法についてはNutanix編に比べてパターンが増えます。まずはVMware導入可能なパートナー様に関してです。ThinkAgile VX認定ノードを提案する際での作業面について先週と内容は同じです。ただし、vSAN Ready Nodesでしかサポートされない構成があります。それは2ノードvSAN構成です。こちらについては以前の記事にも記載しましたが、ThinkAgile VXはROBO環境(リモートオフィス環境)のみ2ノードでの構成が可能です。つまり既存で3ノード以上のvSANを導入した上で2ノードの構成を追加で構成する場合にのみ対応可能であることから、単独で2ノードvSANを構成する場合はvSAN Ready Nodesで構成する必要があります。
その他は、お客様がVMwareのスキルがあり切り分けがお客様で可能なケースであればvSAN Ready Nodes構成の提案もアリだと思います。
VMware導入不可のパートナー様のケースを以下に記載します。
こちらのケースのパートナー様についてはアプライアンスモデルの提案がベストですが、VMware以外のソフトウェアと併せて購入するケースや他のパートナー様が導入するケースがある場合は認定ノードが良いと思います。
ただし、こちらについても2ノードvSAN構成が含まれている場合についてはvSAN Ready Nodesを提案された方が良いケースもありますので、十分に注意したほうがよいと思います。その場合はサポートがハードウェアとソフトウェアが分かれてしまうことをご説明お願い致します。
以上、よろしくお願い致します。