皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。
本日はSAP HANA対応のHCIプラットフォームについてお話したいと思います。
以前こちらのブログでもご紹介していますが、SAP HANA対応については記事についてはすべてNutanixに関する記事になっておりました。(詳細は以下のURLをご参照下さい)
SAP環境にNutanixは最適なんです!~Nutanix Solution for SAP on Lenovo HX Series~
ついに出たミッションクリティカル向けのNutanixモデル(ThinkAgile HX for SAP HANA)~ThinkAgile HX7820/HX7821のご紹介~
Lenovo ThinkAgile HX for SAP HANA アップデート情報
今回紹介するのはVMwareのvSAN対応SAP HANAに関する記事を記載したいと思います。まず、VMwareのvSANにSAP HANAがいつ対応したのか?というお話になりますが、こちらについては2018年11月7日に発表されております。(詳細は以下のURLをご参照下さい)
https://blogs.vmware.com/virtualblocks/2018/10/18/vsan-sap-hana-production/
それでは、VMwareのvSANのSAP HANA対応についてお話します。
1.SAPアプリケーションとデータベースをシンプルに仮想化
SAP HANA対応についてVMwareとしては5年近く前からすでに対応はしていましたが、HCI環境についてはまだ対応しておりませんでした。vSANと緊密に連携したアーキテクチャが必要とされ、検証に長い年月が費やされてきました。また、業務の自動化およびクラウド対応など目まぐるしく変化する環境に対応するべく、SAPアプリケーションも対応が必要になってきました。今回は運用ビジネスの観点でvRealizeの必要性とSAPのランドスケープの対応にvSANのアーキテクチャが対応できたことが大きな要因となっており、これが実現されることにより、より優れたサービスレベルの維持、導入までの時間短縮、TCOの削減が実現可能となります。
2.vSAN環境でSAP HANAを実現すること
SAP HANAをvSAN環境で動作させるメリットとして、x86サーバー上でSAPのプラットフォームがすべて動作させることができることです。また、スケールアウトで拡張可能で仮想マシンごとにポリシー管理も可能です。(上記ではHDDと記載ありますが、構成上はオールフラッシュが前提の構成になります)
また、OEMベンダーごとに特有のHCI認定構成が提供可能なことも大きな特徴になります。
3.インメモリデータベースの性能をさらに強化させるデバイス
SAP HANAはインメモリデータベースになりますが、性能を向上させることについてはデバイス強化があります。vSphere 6.7では高速デバイスがサポートされており、今回はその中の一つでPersistent Memoryの対応があります。こちらは現状対応ベンダーが限られますが、このデバイスを利用することで(ワークロードにより)数百万IOPSのパフォーマンスを引き出すことも可能です。詳細はスライドをご覧ください。
4.LenovoのSAP HANA対応 for HCIプラットフォームについて
以前紹介したThinkAgileHX7820/HX7821についてはNutanixのプラットフォームでしたが、今回はThinkAgileVXのプラットフォームでのリリースとなります。Nutanixの時は4Uサーバーかつアプライアンス・認定ノードの両方のプラットフォームに対応しておりましたが、今回のvSAN対応については、ThinkAgile VX認定ノードのみの対応となり、CPUも2ソケットまでの対応になります。(2019年3月17日現在)
5.LenovoのvSANプラットフォームで利用するメリットについて
メリットについては、vSANプラットフォームを選択する内容がほとんどになってしまいますが、SAPについてはLenovoはワールドワイドでの実績は豊富にあります。また、vSANと含めてサポートも切り分けて対応致します。
6.SAP HANA for HCI(vSAN)を支えるテクノロジーとアーキテクチャ
こちらにテクノロジーとアーキテクチャを記載致します。
NutanixのSAP HANA対応については、AHV TurboなどのNutanix側のプラットフォームではI/O高速化技術が必要でしたが、VMwareについてはvSphere 6.5からNVMeの対応しておりましたし、今回のvSphere6.7についてはPersistent Memoryの高速アクセス可能なデバイスが対応済みとなっております。また、RDMAについても対応できており、vNUMAについても対応済みです。
アーキテクチャについては簡単ではありますが、スライドに記載しております。
引き続き情報がございましたら、アップデートさせて頂きます。
以上、よろしくお願い致します。