皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。本日は2つの話題は1回の記事でご紹介したいと思います。
・VLANによる仮想ネットワークセグメント
・構成変更不可のコンポーネント
Nutanixのネットワークを構成するときに重要なものはVLANです。VLANを利用した仮想ネットワークのセグメント化がわかっていないとネットワーク構成ができません。今回はAHVホスト・コントローラーVM・仮想NICに対しての割り当てについてお話したいと思います。
また、Nutanixの設定の中では変更不可の項目がいくつかございます。あらかじめ設定変更不可の項目を覚えておくと構築で困ることがないと思います。(現時点の情報です)
1.VLANによる仮想ネットワークセグメント
・AHVホストをVLANに割り当てる
AHVホストをVLANに割り当てるには、クラスタ内のすべてのAHVホストで次の手順を実行します。
1. SSHでAcropolisホストにログオンします
2. ポートbr0(デフォルトのOVSブリッジの内部ポート、br0)を、ホストにするVLANに割り当てます
root@ahv# ovs-vsctl set port br0 tag=host_vlan_tag
host_vlan_tagをホストのVLANタグに置き換えます
3. ポートbr0のVLANタギングを確認 root@ahv# ovs-vsctl list port br0
4. 表示されたタグパラメータの値を確認
5. pingテストを実行して、AHVホストのIPアドレスへの接続を確認します
・コントローラVMのVLANへの割り当て
デフォルトではコントローラVMのパブリックインターフェイスはVLAN 0に 割り当てられています。
コントローラVMを別のVLANに割り当てるには、そのパブリックインターフェイスのVLAN IDを 変更します。変更後、新しいVLAN上にあるデバイスからパブリックインターフェイスにアクセスします。
注:コントローラVMへの接続が失われないようにするには、パブリックインターフェイスを 介してコントローラVMにログオンしているときにVLAN IDを変更しないでください。VLAN IDを変更するには、IPアドレス192.168.5.254を持つ内部インターフェイスにログオンします。
・アクセスモードまたはトランクモードで動作するための仮想NICの設定
デフォルトではゲストVM上の仮想NICはアクセスモードで動作します。 このモードでは仮想NICは、それが接続されている仮想ネットワークのVLANである自分の VLAN上でのみトラフィックを送受信できます。アクセスモードインターフェイスの使用に 制限されている場合、複数のVLAN上でアプリケーションを実行している仮想マシン (ファイアウォールアプリケーションなど)は、複数の仮想NIC(各VLANに1つ)を使用する 必要があります。
アクセスモードで複数の仮想NICを設定する代わりに、トランクモードで動作するように 仮想マシン上に単一の仮想NICを設定できます。 トランクモードの仮想NICは、独自のVLANに加えて、任意の数のVLANを介してトラフィックを送受信できます。 特定のVLANをトランクすることも、すべてのVLANをトランクすることもできます。
仮想NICをトランクモードからアクセスモードに変換することもできます。
その場合、仮想NICは自身のVLAN上でのみトラフィックの送受信に戻ります。
2.構成変更不可のコンポーネント
・Nutanixソフトウェア
- ローカルデータストア名
- 名前や仮想ハードウェア構成を含む、任意のController VMの設定と内容(特定の機能を有効にするために必要な場合は、メモリを除く)
・AHV設定
- インストールのパッケージを含むハイパーバイザーの設定
- iSCSI設定
- Open vSwitch設定
- コントローラーVMのスナップショット取得
・ESXi設定
重要事項:vSphereのリソースプールを作成したら、NutanixのコントローラーVMは一番上の共有に配置しなければならない
- NFS設定
- VMスワップファイルのロケーション
- VMの起動/シャットダウンの順番
- iSCSIソフトウェアアダプタの設定
- vSwitchNutanix 標準仮想スイッチ
- 「管理ネットワーク」ポートグループ内のvmk0インターフェース
- SSH enabled
- ホストのファイアウォールポートが空いていること
- コントローラーVMのスナップショット取得
・Hyper-V設定
- 英語の言語パック
現状、他の言語パックでのインストールがサポートがされていない - クラスタ名(ウェブコンソールを利用時)
- ホスト名(ホスト名は、クラスタの拡張作成時にのみ設定できます)
- 内部スイッチの設定と外部ネットワークアダプタ名
Nutanixホスト上にExternalSwitchとInternalSwitchの2つの仮想スイッチが作成されます。
これらの仮想スイッチに対応する2つの仮想アダプタ、vEthernet(ExternalSwitch)とvEthernet (InternalSwitch)がホスト上に作成されます。
注:これらのスイッチとアダプタを削除したり、これらの仮想スイッチと仮想ネットワークアダプタの名前を変更したりしないでください。 - Windowsのロールと機能 Nutanixホストに新しいWindowsの役割や機能をインストールする必要はありません。これには特にマルチパスIO機能が含まれ、これによりNutanixストレージが使用できなくなる可能性があります。
- 自動起動アクションのコントローラVM事前設定VM設定
- コントローラVMの高可用性設定
- コントローラVMの操作:コントローラVMの移行、状態の保存、またはチェックポイントの取得
参考情報までにチェックして頂ければ幸いです。
以上、よろしくお願い致します。