皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。本日はNutanixのデータ保護に関してについてご紹介します。
昨年データ保護については記事を記載しておりますが、詳細な点については記載していなかったため、今回は2回に分けて内容をお伝えしたいと思います。(画像は一部Nutanix様の資料から拝借させて頂いております)
昨年掲載した記事はこちらになります。
----------------------------------------------------------------
Nutanixのデータ保護について覚えてみよう~Metro Availability と Near Syncの違いについて~
https://blog.lenovojp.com/entry/2018/06/09/105913
---------------------------------------------------------------
1.Site Failover Operations
サイトがフェイルオーバーした時のオペレーションのことを考えてみましょう。
まず、スナップショットとレプリケーションのスケジュールを設定した後で、あるサイトから別のサイトにフェイルオーバーする必要があるかもしれません。 3つのフェイルオーバーシナリオが可能です。
計画的フェイルオーバー:
両方のサイトが稼働していて、その構成が正しく機能することをテストしたい場合、または1次サイトの計画的保守またはサイト拡張の前にフェイルオーバーします
災害時フェイルオーバー:
プライマリサイトが停止したときのフェイルオーバー
フェイルバック:
システム停止を解決してプライマリサイトに戻したい場合に、復旧サイトから計画的フェイルオーバーを開始します
(詳細は説明は文字数の関係で画像の中に記載させて頂きます)
2.計画的なフェイルオーバーもしくはフェイルバック
3.災害時フェイルオーバー/保護ドメインの変更
4.保護ドメインのガイドライン
5.VMセントリックのデータ保護
AOSは、ネイティブのオンサイトバックアップと、オフサイトバックアップおよびディザスタリカバリ用のリモートレプリケーションの両方に統合データ保護ソリューションを提供します。
これらの機能は、スナップショットがソースVMと同じクラスターに格納されるタイムストリームと、スナップショットがクラスター間で非同期に複製されるサイト間レプリケーションの2つのユースケースで使用できます。
VMのスナップショットはクラッシュコンシステントです。つまり、VMDKのオンディスクイメージは一時点で一貫性を保っています。つまり、スナップショットはVMがクラッシュしたかのようにディスク上のデータを表します。状況によっては、スナップショットもアプリケーションと整合性があります。
つまり、スナップショットの時点でアプリケーションデータが静止します。アプリケーション整合性のあるスナップショットは、ESXiハイパーバイザーによってホストされているVMにインストールできる一連のユーティリティであるVMware Toolsを介して適用されます。この機能はVSSを起動してVM用のアプリケーション整合性のあるスナップショットを作成します。これは単一のVMを持つ整合性グループに限定されます。
スナップショットは、定義されたスケジュールまたは必要に応じて作成できます。作成されたすべてのスナップショットは有効期限に関連付けられており、有効期限が過ぎるとNutanixクラスタは自動的にスナップショットを削除します。重要ではないVMファイル(スワップファイルやログファイルなど)はスナップショットに含まれません。
6.データ保護の概念
データ保護に関してはこちらのような概念があります。それぞれに関しての説明について、説明したいと思います。(文字数が多くなるため、画面イメージに文字も記載致します)
・保護ドメイン
保護ドメインについては非同期DRとMetroAvailabilityの2種類でドメインが存在することを覚えて頂ければと思います。
・整合性グループ(Consistency Group)
データ保護を行う上で重要なのは、スナップショットを取ったデータが整合性を保っていることが重要です。リストア後に整合性が保った状態に戻すのはアプリケーション次第ではあるが、クラッシュコンシステントのバックアップで停電後でも仮想マシンの電源入れている状態に戻せるようにしておきましょう。仮想マシンには必ずNGT(Nutanix Guest Tools)を入れておきましょう。
・スナップショット
スナップショットについては、特に説明する内容はほとんどないので、画面イメージを載せておきます。
・タイムストリーム
タイムストリームについても、スナップショットと同様のお話ですので、画面イメージを掲載のみです。
・リモートサイト
リモートサイトへバックアップを複製することになり舞うsが、通常はオンプレミス上の別ロケーションというイメージが強いですが、Nutanixではパブリッククラウドにもレプリケーションを指定することができます。(現在はXi Leapも利用可能です)
・レプリケーション
レプリケーションについては、1つもしくは複数サイトにレプリカを作成することができます。注意事項としては、マルチサイトで複製取る場合には、ライセンスのエディションにご注意下さい。(Ultimateが必要になります)
・スケジュール
スケジューリングについては、非同期DRについては間隔が短い場合はNear Syncになりますので、その場合は仕様も含めて確認してから設定してください。
本日のデータ保護の説明は以上とさせて頂きます。
次回は、複製の方式についてご説明したいと思います。
よろしくお願い致します。