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異なるハイパーバイザー間のDR(Cross Hypervisor DR)について学んでみよう

 
皆さん、こんにちは レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 小宮です。本日は異なるハイパーバイザー間のDR機能のCross Hypervisor DRをご紹介したいと思います。そもそも異なるハイパーバイザーでDRをするのはなんで?かと思う方もいらっしゃるかと思いますが、ハイパーバイザーの移行時はもちろんのこと、インフラ管理を複雑さの軽減、システム全体のコスト削減、そして動作させるワークロードの要件によってリモートオフィスの環境などを変えていく必要があります。
 
まずは、Cross Hypervisor DRの詳細に入る前に、リモート環境に少しお話したいと思います。
1.リモートオフィスでの課題について

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リモートオフィスを設備を構築する際に、データセンターと同様なシステムを組んでしまうとインフラそのものが複雑することもありますが、そもそもリモート拠点に運用を熟知したエンジニアを配置することはコスト的に難しいです。また、誰でも運用できるようなものでなければ意味がありません。それに動作させるワークロードなどの要件もあり、データセンターと同様のスペックで構成することは難しいケースがあります。
しかしながら、Nutanixを利用することで、少しでもその問題を解決することができます。
2.小規模構成の問題点やWAN回線の問題点をNutanixが解決

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リモートオフィスでの環境で問題となることは、まずシステム構成とWANの回線などに関する内容です。リモートの拠点では基本的に小規模構成でシステムを組まれることが多くなります。2台くらい小規模も組まれることを考えると、先日ご紹介したWitness VMなどを構成してシステムを組むことがあります。Nutanixでは1台のWitnessサーバーで複数拠点の管理も可能になります。先日の記事は以下にリンクをつけておきます。
また、WANについて要件も完全同期のソリューションでなければ、WAN回線の速度やレイテンシなどの要件も厳しいものはございません。そのため、DRの要件がある場合はNutanixソリューションを考えてみるのは良いかと思います。
 
3.データ保護におけるリモート・ブランチオフィスでのフルスタックソリューション

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Nutanixにおけるデータ保護を考えるにあたり、クラウドを利用するケースもありますが、オンプレミスを前提で考えた場合、Nutanixの機能を利用したスナップショットを利用することが考えらます。このケースの場合に運用面やコスト面そして、ワークロードを踏まえた場合にどのようなソリューションが一番良いのかというと、Cross Hypervisor DRが選ばれることがあります。
4.Cross Hypervisor DR (CH-DR)について

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異なるハイパーバイザー(Cross Hypervisor)間のDRについてですが、Nutanixでなければできない機能ではありません。実際にはZerto社のソフトウェアでもESXi ~ Hyper-V間の異なるハイパーバイザーでのDR環境を提供できるプラットフォームはすでにあります。Nutanixはそれを追加コストがかけることがなく実現することができます。(ESXi ~ AHV もしくは AHV ~ ESXi)
これを実現することにより、例えばエッジに近いお客様がESXiでしか認定されていないアプリケーションを利用してシステムをESXiで導入した場合、他の拠点でのハイパーバイザーまで同一のものにしなければいけないかというお話です。データの保護だけがしっかりできていれば、別に異なるハイパーバイザーでも問題ないと考えます

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その時に異機種間のDRプラットフォームを利用することでシステムが効率化することもあります。このように柔軟にプラットフォームを選択することでシステム運用を簡素化することができます。
【CH-DRはデータの保護は行いますが、異なるハイパーバイザーになるため、動的なワークロードの移行(vMotionなど)はサポートしていません】
5.Cross Hypervisor DR (CH-DR)の詳細

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Cross Hypervisorディザスタリカバリ(CH-DR)は、VMの保護、スナップショットの作成、スナップショットの複製、およびその後のVMのリカバリーの保護ドメイン・セマンティクスを使用することによって、ある ハイパーバイザーから別のハイパーバイザー(ESXi から AHV もしくは AHV から ESXi)に仮想マシンを 移行する機能を提供します。スナップショットから。これらの操作を実行するには、すべてのVMにNGTをインストールして設定する必要があります。NGTは、VMの移植性に必要なすべてのドライバを使用してVMを構成します。ソースVMを準備 したら、それらを別のハイパーバイザータイプでリカバリできます。

 

Cross Hypervisorディザスタリカバリ(CH-DR)を利用時の注意点は上記のほかに2点あります。

複数のSCSIディスクをオンラインにする

マルチパス用のデバイスのブラックリスト

 

6.複数のSCSIディスクをオンラインにする

復旧後に複数のSCSIディスクをオンラインにする方法について説明します。

WindowsではSANポリシーによって、新しく検出されたディスクをオンラインにするかオフラインにするか、および読み取り/書き込みにするか読み取り専用にするかを決定します。SANポリシーが正しく構成されていない場合は、起動ディスクのみがオンラインになります。

ディスクがオフラインになると、パーティションまたはボリュームは使用できなくなり、ドライブ文字は割り当てられません。したがって、ディスクをオンラインにする必要があります。

複数のSCSIディスクを使用してVMを復旧すると非ブートディスクはWindowsに接続されずに表示されます。リカバリ後にこれらのディスクをオンラインにする必要があります。(手順は以下のイメージをご参照下さい)

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7.マルチパス用のデバイスのブラックリスト

SCSIデバイスでマルチパスが有効になっていて、fstabにデバイス名が含まれていると/dev/sd*、VMをESXiからAHVに移行するときにVMが起動せず、次のようなメッセージが表示されます。e2fsckを使用中のデバイス/ dev / sd *は続行できません 表示されています。

VMを起動するには、fstabの名前を持つSCSIデバイスをマルチパスからブラックリストに登録する必要があります。 これを実現するには、コンソールでメンテナンスモードに入り、次の手順を実行します。

1.ルートファイルシステムをルート(rw)としてマウント

$ mount / -o rw,remount

2.multipath.confファイルに次の行を追加して、問題の原因となっているデバイスをブラックリストに登録

blacklist{

devnode "^sd[a-z]"

}

3.VMを再起動します。

 

以上、よろしくお願い致します。